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宮大工の焼き絵

佐藤直忠さん

焼き絵の作者・佐藤直忠さん

今回の特集は焦がして描く不思議な芸術・焼き絵。

作品に込める76歳の熱く焦げるような思いに迫ります。

 

躍動感あふれる地元男鹿のなまはげ

なまはげの焼絵

焼き絵の達人・佐藤さんは男鹿市で暮らしています。

3年ほど前から焼き絵をはじめこれまでに30を超える作品をつくりました。

気に入ってくれた人や施設などにプレゼントしています。

評判がいいのが秋田を題材にした作品。

中でも地元男鹿をテーマにしたものは特に人気だといいます。

佐藤さんの作品の特徴はいまにも動き出しそうな、この躍動感。

なまはげの力強さが溢れ出ています。

 

作品作りはハンダゴテ一本

はんだごて

作品はいったいどのように作られているのか達人の技を見せてもらいました。

焼き絵は下絵をもとに描いていきます。

使うのはこのハンダゴテ、一本だけ。

佐藤さんが使うのは先端をペンチで曲げたオリジナルのハンダゴテ。

とがった部分を使うと細い線に。

一方、先端の腹の部分を使うと太い線を描くことができます。

さらにポイントとなるのが焦がし具合。

一本のハンダゴテで少しずつ影を焼いていくため、大きいものでは1枚で2週間近くかかるそうです。

 

かつては宮大工

実は佐藤さん、男鹿市内の神社やお寺を作る宮大工。

アジサイ寺で知られる雲昌寺の山門。

佐藤さんが5年前に作りました。

デザインから装飾にいたるすべてが佐藤さんの手によるもの。

アジサイが咲かない季節でも訪れた人たちを楽しませたいという願いが込められています。

中でも仁王像は一本の木から掘り出した力作です。

 

これからも続く焼絵作り

製作中の様子

地域を盛り上げるために様々なものを作り続けてきた佐藤さん。

しかし年を重ねるにつれ、昔のような力仕事ができなくなっていました。

これからも地域の人たちを楽しませてほしい。

佐藤さんに焼き絵をすすめたのが妻のトヨさんでした。

大工道具をハンダゴテに持ち替えて挑戦した焼き絵。

初めて作った大作があの金農野球部の作品でした。

もう一度、県民の心を焦がすような熱い出来事を描きたい。

佐藤さんの焼き絵作りは続きます。

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