2021年9月23日(木) かおり取材
大仙市大沢郷 椒沢地域。こちらで農業を営む 佐々木 義実さんをお訪ねしました。
(椒沢地域=はつかみざわ:地元の人は はじかみざ と呼んでいます)
米作り、野菜作りに取り組み、牛を育てている佐々木さん。ご自身がこうして取り組む場所に「秋田百笑村」と名前を付けています。
ヤギ、うさぎ、犬、猫、ニワトリ。他にも生き物がいっぱいです。
手掛ける田んぼは、6ha🌾今は、稲刈りに忙しい季節です。 刈り取り後、稲のハサ架けも行っています。
ハサ架けした稲の藁は、佐々木さんの牛たちの餌に、モミは、寝床になります。精米したお米のぬかも、くず米も牛さんの飼料です。
「田んぼと、牛は結びつきが強いね」と佐々木さん。
自然に向きあい、稲作と畜産を行う「秋田百笑村」の農業は、循環型。
昔から続いてきた「自然環境を大切にする営み」です。
(間もなく出産の牛さん。こちらの牛さんは18産目!佐々木さんの畜産歴 最高出産の牛さんです)
また、佐々木さんの稲藁は伝統行事「刈和野の大綱引き」の綱になります❕
「お米」への思いが生きる伝統行事に使われ、繋げて(綱げて!)います✨
佐々木さんは、こうして農業に向き合って48年。
「年を重ねるごとに、自分の集落を思う気持ちが大きくなっている」と話します。
(百笑村の土地は、里山も含め実に広大!奥には公園も作っていました)
ラジパルは、佐々木さんと一緒に、百笑村を移動。
山間部の田んぼにおじゃましました。
「この場所は、減反政策の時に稲作をやめた場所です。山間のすり鉢状の土地で、稲作は難しく、田んぼより、両脇の山の草木の管理の土地が広い。でも、ここをそのままにしておくと、土地が荒れてしまう。草木が生い茂るこの場所を見て、用水路を整え、ふたたび、手入れを行い、田んぼを作りました」
「米の収量は少なく、たくさんの手もかかる田んぼですが、私にとってここは『嬉しさ』のある場所。祖先に顔向けできるなあ。と来るたび、この田んぼへの思いが湧きます」
また、この場所の田んぼの一枚は、若者たちが手掛ける体験田になっていて、自然栽培で米作りが行われています。
用水路の泥上げなども厭わず、懸命に取り組む若者たちとの交流。
佐々木さんにとっても大切な時間です。
(秋田百姓村HPより)
椒沢で農業を受け継ぎ佐々木義実さんは18代目。この地域の景色、営みを大切にして、この先につなげたいと佐々木さんは、考えています。
(9/12に「雨が降る前に」と行われた稲刈りでは地域の人や若者が手伝いに来てくれたそうです)
佐々木さんのお話を聞いて「食べるためのお米を作る」だけではない「稲作の営み」に触れたラジパル。
茶碗のごはん🍚の、向こうにある風景を胸に刻みたいと感じました🌾
佐々木さんの「秋田百笑村」では、農作業体験なども行っています。
お米は、殺虫剤などを使わず栽培し、お日さまをたっぷり浴びた天日干し。佐々木さん手書きの「秋田百笑村通信」とともに、村から全国へ発送しています!
【秋田百笑村】
大仙市大沢郷宿字椒沢130(大仙市大沢郷百笑村一番地で郵便物が届くそうです)
電話:FAX 0187-78-1994