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2021年6月17日

至極の「タンポポの一杯」~よしかタンポポコーヒー~

2021年6月11日(金)放送 かおり取材

「ここだけの一杯をどうぞ」とのお声をいただき、大仙市協和峰吉川をお訪ねしました。

声がけくださったのは、今野孝一さん。今野さんは人呼んで「たんぽぽ博士」。
大仙市協和地区の峰吉川集落を、日本の在来種「日本タンポポ」で元気にしようと!動いていらっしゃいます。
その取り組みと広がりを、ラジパルでは何度も追いかけてお話を伺ってきました。

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現在、春に見かけるタンポポは西洋タンポポがほとんど。
今野さんは、峰吉川で育つ日本の在来種「日本タンポポ」の種を採って栽培を重ね、さまざまな加工品を生み出してきました。

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「ここだけの一杯」とは?
「大仙市峰吉川産の日本タンポポのコーヒーです。」

今野さんは、峰吉川の日本タンポポの根っこで「タンポポコーヒー」を作りあげました。

「タンポポは花も葉も根っこも食べられます。根は根菜類でごぼうの兄弟です。特に日本タンポポの根のコーヒーは味が格別です」

「いま、タンポポコーヒーとして販売されているのは、西洋タンポポの根などで作ったものがほとんどです。西洋タンポポは早く成長し、1年で収穫可能ですが、日本タンポポは2~3年かかります。このゆっくりさが味に変化をもたらし、マイルドな優しい苦味になります」

今野さんは、峰吉川で栽培する日本タンポポが、ある日、苗ごとなくなっているのに気が付きました。

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犯人は!カタツムリ!! カタツムリが、すべて食べてしまっていたのです。
ほかの西洋タンポポの株の方へカタツムリを移動させても、また日本タンポポにやってきては食べているのを目にした今野さんは、味に違いがあるのだろうと確信しました。
「その後は、ウサギもやってきて食べていました。カタツムリやウサギにも分かる、峰吉川の日本タンポポの味。どんな形で伝えれば良いのか?考え試行錯誤すること10年。そうして峰吉川の日本タンポポコーヒーが完成しました」

今野さんは、大仙市峰吉川の日本タンポポから名前を取って「よしかタンポポコーヒー」として商品化しました。

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よしかタンポポコーヒーは、完全手作り。
「根をざく切りにして、焙煎ティーバッグ型にしては味が薄すぎる。だからといって焙煎しすぎると本来の風味が消える。粉末にして焙煎したらどうだろう?と考えました」

微粉末で溶けるタイプのタンポポコーヒーは、身体にいいとされる日本タンポポの成分がまるごと摂れます。
焙煎にはこだわり、なんと3時間かける焙煎法に今野さんは辿り着きました!

                       3時間媒染したものが右。

最後の仕上げは小麦粉も通らないふるいでの製粉。
はじめは、家庭用のミルで粉砕し、一般的なふるいで製粉したそうですが、溶け方が完全ではなく、そば打ちに使用する一番メッシュの小さいタイプで仕上げています。
こうして、最大限に引き出された「日本タンポポの美味しさ」をまるごと味わえる「渾身のタンポポコーヒー」が10年かけて完成しました。

瓶入りと根

お湯をそそぐと、コーヒー色が生まれます。

香りは優しく、口にすると!優しいマイルドな苦味が、品よく続きます☆
おいしい☆☆
おだやかに、じんわりと続く苦みが上品です!

このカップ1杯に、3年間育てた日本タンポポ1本分の根が使われています。
粉末にすると1.5グラム。
「価格はこの1杯分で648円です。瓶入りは20杯分で12,960円。ここにしかない一杯です」
今野さんは、笑顔に自信をにじませていました。

ここにしかない一杯☆10年かけて開発した、まるごと身体に取り込む「日本タンポポコーヒー」
秋田県内の道の駅、または「たんぽぽ博士のオンラインショップ」で販売されています☆

問:よしかタンポポプランニング
TEL: 018-838-7575 FAX:018-838-7576