2020年12月10日(木) かおり取材
オーダーメードで移動販売車やキッチンカーを製作する「ライフボデー(秋田市飯島)」をお訪ねしました。
お話を伺ったのは、ライフボデー 保坂 真さん。
主に車のボデー架装を手掛けるライフボデーでは、移動販売車やキッチンカーを手掛けて15年以上になるそう。
1台1台、綿密な打ち合わせを行い、希望を聞いて製作しています。
これまでは、移動スーパー、移動カフェ、パン屋さん、アイス屋さん、たこやき屋さん、焼き鳥屋さん、ピザ屋さん、ラーメン屋さんなどなど、お客さまの要望を聞いて実現してきました。
(軽ルーフアップ車)
(軽横スライド車)
(外売り移動販売車)
また、大仙市南外地域の住民が営む「南外さいかい市」が12月14日からスタートする食品の移動販売車もライフボデーが製作した1台です。
(南外さいかい市事務局長 佐々木繁雄さんと移動販売車)
どの移動販売車も「たいへん使いやすい」とお客さまから大変喜ばれているのだそう。
(天井が上がり、空間が広がる移動販売車を製作中でした)
また、保坂 真さんは「自然派アイアン家具 Lifebody factory」として4年ほど前から家具作りを行っています。
主に鉄と木材を組み合わせたアイアン家具で、特に秋田杉の無垢材に、草木染の技法で木を発色させて使用し素材感を大切にして製作しています。
「育てる家具」をコンセプトにセンスある家具作りを行う保坂さんの技術が「移動販売車」の内装やインテリアにも活かされています。
「最近は、作業性だけでなく見た目にもこだわりたいという要望もあります。お客さまの希望に合わせて、無垢材の板張りや備え付けの造作家具も製作しています」
もう一台、現在 製作中だったのは作業車。
「テニスのガットを張り替える作業を行う作業車になります」
どのくらいの作業を行うのか?どのくらいの大きさで行うのか?お客さまの「やりたいこと」を聞き、提案していく保坂さん。
例えば、パン屋さんのキッチンカーは、オーブンも積んで販売できるように、重さや固定、キッチン部分の配置や排水、収納などを考えて多様な工夫を施していきます。
実際、保坂さんと話を進める中で「目指すビジネス像」が明確になるお客さまも多いということです。
「今年を移動販売業界から振り返ると、キッチンカーの需要が非常に伸びた年でした。三密を避けられる販売形態であることもあると思います。お客さんが来店しづらい状況で『来ないからこっちからお客さんのもとへ行く』という発想も必要ではないかと考えています。今年は移動販売という形態が今までよりも多くの方に認知していただけたという実感がありますので、今苦しい状況の飲食店の方々への新しい販売スタイルとして提案していきたいと思っています。」
最後に「オーダーメード製作だけでなく、規格化したなるべく安価なキッチンカーの製作に取り組みたい」と意欲を語った保坂さん。
さまざまな「ビジネス」が生まれる可能性を広げてくれる作業だと感じたラジパルでした☆
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ライフボデー
電話018-880-5125
秋田市飯島字穀丁大谷地211-1
詳しくは「ライフボデー」ホームページもご覧ください