かおりです!
秋田市雄和に、今年5月ドキュメンタリー映像の制作を手掛けるスタジオが構えられました。
スタジオのお名前は「Outcrop Studios (アウトクロップ・スタジオ)」
運営するのは 国際教養大学を今年度卒業予定の二人の若者です。お話を伺おうとスタジオをお訪ねしました!
迎えて下さったのは「Outcrop Studios (アウトクロップ・スタジオ)」代表でプロデューサー 栗原エミルさん(写真中央)、共同代表でディレクターの松本隆慈トラヴィスさんです(写真右)
栗原エミルさんは、ドイツ生まれ、京都育ちでいらしゃいます。在学中は、バックパックで世界を旅し40か国を訪ねてきたのだそう!またキプロス共和国で映像制作も学ばれたそうです。
松本隆慈トラヴィスさんは、札幌がご出身。お父さまがオーストラリア国籍です。教養大学在学中は、トロント大学に留学されました。
出場された全国弁論大会、北米弁論大会では1位を受賞する実力の持ち主です。
(スタジオ開設の説明を行うお二人)
国際教養大学を卒業後も「ここ秋田で取り組みを!」とお二人が立ち上げたのが
「Outcrop Studios (アウトクロップ・スタジオ)」です。
世界でさまざな経験をされたお二人。
帰国し、ホームとなっている秋田に帰るとなおさら「秋田の魅力」を体感するようになったそうです。
「身近な地域に潜む価値を掘り出し、映像というかたちで可視化したい」そう考えドキュメンタリーの映像制作をスタートしました。
お二人の思いは、スタジオの名前 「アウトクロップ」にも 込められています。
「表土や植物に覆われて本来見えない岩石や鉱石が、人工的な要因によって土から出てくることを地理的な用語で『Outcrop』といいます。
秋田の中で隠されている価値や伝統などを、外に見える状態=映像などで可視化したいと考えました」
エミルさん、トラヴィスさんは、Outcrop Studios としてドキュメンタリー「短編映画」を制作、完成させています。
横手市に伝わる伝統野菜「沼山大根」を追いかけた作品「沼山からの贈りもの」です。
「いぶりがっこの伝統を産み、育て、支えた、横手市の幻の伝統野菜「沼山大根」を追いかけました。一度 栽培が途絶えた沼山大根の種を受け継ぎ、おととしから栽培に取り組む三人の男性たちにカメラを向け、どんな想いを抱いているのか。幻の大根を追求する彼らを記録しました」
招待客に向けての限定上映会が7/24 秋田市で行われました。
実は、上映会で映画を拝見したラジパルスかおり。
映画は、美しい映像と、風の匂いや風景の中の温度、沼山大根を大切に思う人たちの体温が伝わる作品と感じました。
制作は半年をかけて行われました。
ドローンでの沼山地区の撮影や、地域の80代のご夫婦に取材をするなど、ていねいに作られていることを感じます。
「秋田弁が分からなくて苦労しました」とお二人は、制作を振り返っていました。
この先、制作していきたいと考えているのは、これまで、気が付かれなかったような「地域にある価値」を取り上げた映像ということ。現在も、次の制作を手掛けています。
「世界的にも今は、映像で伝えるビジュアルストーリーテリングが注目されています。これまで発信されてこなかった秋田の地域に潜む価値を掘り出し、見えない物語を魅せ=見せていきたい。さらに、シネマ表現で社会の問題解決が出来たらと思っています」とエミルさん、トラヴィスさん。
また、企業の方が気が付かないような魅力を掘り出す「企業プロモーションビデオ」などの制作も手掛けるそうです。
「表土や植物などによって覆われた原石に寄り添い、掘り出したい」その表情に「輝きを拾えるような二人」だと感じたラジパルです。
どんな映像が生まれていくのか!楽しみですね☆
エミルさん、隆慈さんは、ツイッターで情報を発信しています「#秋田の暮らし」で検索してください。
Outcrop Studios (アウトクロップ・スタジオ)のホームページは来月開設予定ということです。
メールは、 info@outcropstudios.com
です!