2022年3月18日(金) かおり取材
「暮らしの中で、秋田杉の森林浴が出来たら🌲」と「秋田杉」の香りを届ける佐藤智子さん。
「アトリエアンダンテ」として8年前から「秋田杉」のエッセンシャルオイルを製造!
秋田杉の香りを活かした商品を生み出しています。
佐藤さんは、アロマテラピーが好きで、さまざまな香りのエッセンシャルオイルを楽しんできました。
「国産エッセンシャルオイルの木曽の“ヒノキ”や青森の“ヒバ”があることを知る中、“秋田杉”もあるかと思い探したら…なかったのです!しかし、能代市の秋田県立大学木材高度加工研究所で行っていた枝葉利用促進の基礎研究の結果に辿り着きました。“秋田杉の葉が、エッセンシャルオイルの原料に適している”と知り、『自分が欲しい香りが作れるのならば作ろう!』とお電話を掛けてお話させてもらい!!精油づくりがスタートしました」
佐藤さんは、秋田県立大学木材高度加工研究所の研究と、公益財団法人あきた企業活性化センター の指導を受け「アトリエアンダンテ」を起業。
実際に、秋田杉の葉から抽出したエッセンシャルオイルを製造しました。杉の葉の香りにこそ、森林浴の成分が豊富に含まれているのだそうです。
また、「廃棄される秋田杉の葉を利用し、地域資源を活用した6次産業化」として、アロマテラピーなどに利用できるエッセンシャルオイルや、アロマスプレー、アロマストーンなど、生活のさまざまなシーンに取り入れられるような形に商品化し「秋田杉の香り」を提供してきました。
「『アンダンテ』とは歩くテンポを示す音楽用語です。一歩一歩進めてきました」と佐藤さん。
秋田杉の枝葉は利用価値がないため98%は廃棄されてきたそうです。
「秋田杉の葉は、林の中に捨てられてきました。これは、“林地残材(りんちざんざい)と呼ばれ森林の放置にもつながります。森林面積は国土の70%といわれますが、統計があるこの50年で森林密度は2.5倍。近年の台風やゲリラ豪雨で土砂崩れや山滑りが起きていますが、森を元気にすることは私たちの国土や生活、環境を守ることにもつながっています。」
「捨て置かれている農林水産物の形や方法を変え、創意工夫にあふれた商品を世に送り出す仕事にやりがいを感じています」と佐藤さん。
佐藤さんは、伐採現場で排出される頭頂部の新鮮な葉を厳選して抽出しています。
こうして、商品化された「秋田杉」エッセンシャルオイルや、アロマスプレーは「新東北みやげコンテスト」で入賞!
また、アロマスプレーは、ニューヨークで 日本の文化を紹介する事業を行う団体のショールームに、秋田を代表するアイテムとして出品もされたそうです。
そして、新たに登場した商品もあります!
こちら!ミストシャワー「美林の雫」です。
杉葉精油を希釈した名刺型スプレーで、ポケットに入れて持ち歩くことができます。
「私たちは日々ストレスとの戦いですよね。リフレッシュの方法の一つとして一瞬“シュッ”とするだけで元気になれ、外出中の気分アップもためにも持ち歩くことを前提にしたサイズです。
『香り』というと女性向きの商品が多い中、『男性が持っていてもステキな持ち物』を目指しました。愛煙家も方にもお役に立つと思います。」
秋田杉の香りの「プレミアム」の他、秋田杉をベースに、ハッカや、オレンジスイート、ラベンターの香りなどをブレンドした種類があります!
また、「原料採取やカードスプレーのラベル貼り・袋詰めには障害福祉サービス事業所の皆さんにお仕事をお願いしています。」と佐藤さん。
SDGsの「すべての人に健康と福祉を」「働きがいも経済成長も」「つくる責任・つかう責任」「森の豊かさも守ろう」にチャレンジしているアトリエアンダンテです。
アトリエアンダンテ 佐藤さんの秋田杉のエッセンシャルオイルを活かした商品🌲 ぜひ、注目してくださいね。
秋田市アトリオン地下路「秋田県物産振興会 あきたの」、亀の町ヤマキウ南倉庫「カワシマリビング メザニン」千秋矢留町「アロマショップ オレンジツリー」、広小路沿い「アロマテラピーショップ Pfer」で手にできます!