ゆみこです。毎年この時期に開催されている「土崎空襲展」が昨日から始まったという事で、会場となっている「土崎みなと歴史伝承館」2階にある企画展示室からお伝えしました。
主催は土崎港被爆市民会議、お話は事務局長の伊藤紀久夫さんと伊藤さんの奥様で5歳の時に土崎空襲を体験している津紀子さん、そして小野哲さんに伺いました。
土崎みなと歴史伝承館に常設している展示室に加え、遺族から寄贈された当時の貴重な遺品と共に暮らしの様子がわかる写真等が展示されています。
戦場へと向かう若者へ、日本旗に寄せ書きをしたものや長さ2メートルはある大きなのぼり等が贈られたそうで現物を目にすることができます。
こちらは戦場へ向かう愛する息子のために母親が一生懸命に声をかけ、千人もの女性に一針ずつ縫って結び目をつくってもらい腹巻きを作りあげた「千人針」。
銃弾よけのお守りとして持たせる母親は口では出兵する息子を祝い、心で泣く。そんな時代がここ土崎にも実際にあったのです。
今年から新たに加わった展示で学童疎開についてまとめられたDVDの上映があります。
こちらは学童疎開について調べていくなかで辿り着いた「疎開学童連絡協議会」という団体が作ったものです。
このDVDは疎開学童連絡協議会のHPでも見ることはできますが、現在この疎開学童連絡協議会自体は高齢化に伴い、活動は行っていないとのこと・・・。
「物も朽ち果てる。語る人もいつかいなくなる。」
どう途絶えさせないようにするかというのがずっと課題だと伊藤さんは語ります。
まさに私たちが聞く・見る・そして学んで語り継ぐことが大事だと心から思いました。
8月23日(日)に土崎空襲を伝える「証言会&上映会」が土崎みなと歴史伝承館の階段教室で行われます。
13:10~ 「語り継ぐ土崎空襲」上映
40~ 土崎空襲体験者の証言トーク会
14:20~ 「証言『土崎空襲』」の読み聞かせ会
50~ 最新作「『アップル』は届かず」上映
是非、この機会に土崎空襲について学んでみてはいかがでしょうか。
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「土崎空襲展」
場所:土崎みなと歴史伝承館 2階 企画展示室
期 間:8月2日(日)~8月30日(日)