秋田の地域・地域に伝わる郷土作物「あきたの伝統野菜」を今年も追いかけ ているかおりです!
「あきたの伝統野菜」は、2020年2月に!9品目が新たに加わり、 39品目となりました。
新たに加わった「あきたの伝統野菜」が、羽後町にあります。 その畑に!おじゃましました!
こちらで、栽培されているのは!「貝沢ふくだち菜」
迎えて下さったのは生産者の中川文子さんです。
雪が消え、土の見える田んぼが広がる羽後町 貝沢地区。
そんな中、柔らかく、鮮やかな緑色が目に飛び込みました。
「貝沢ふくだち菜」は 春一番の「青い野菜」です。
土の上に 高さ20センチほどに伸びた茎から柔らかい緑の葉が広がります。
県南では、白菜や菜っ葉などの野菜が雪の下で冬を越え 春になって茎を伸ばしてきたものを「ふくたち」「ふくだち」として 食してきました。
「貝沢ふくだち菜」は、貝沢集落で受け継がれてきた野菜です。
伸びてきたところを、収穫! 柔らかくすぐ、折れます。
お浸しが美味しい!と中川さん。
手にとったところから、青い香りを感じてたまらなくなったラジパルはそのままかじらせてもらいました!
甘みがふわ〜と広がり、わずかの苦みと、菜の花にも似た、い〜い香りが 広がります。春先に食べたくなる!!!味わいです。
羽後町内では、こうして「自家消費用」として春に食す「ふくたち」を 栽培する家々が多く、今では、数戸ほどとなってしまいましたがその家、その家で種を取り 受け継いで栽培してきました。
中川さんの家では、お嫁に来た時には、おばあさんが栽培をされていた のだそう。
中川さんは、羽後町の歴史に詳しく、語り部の活動もされています。
年配の方に、語りを聞かせる機会があった際
「むかしのふぐだち食でな〜」との声を聞いたのだとか。
また「道の駅 端縫いの郷」の駅長さんとお話をした際 「羽後町ならではのもの、何がねがや」と話が重なり
「貝沢ふくだち菜」の栽培を広げて並べよう!と取り組み始めました。
「あきたの伝統野菜候補」の時に、取材にお伺いしたラジパル。
「あきたの伝統野菜」となった「貝沢ふくだち菜」を前に中川さんは
「種を受け継ぎ、この土地で栽培されてきた貝沢ふくだち菜は収穫していくと、次々と茎を伸ばしてほけてくる生命力の強い野菜。
甘さと野性味を感じる味わいは、この土地ならではの野菜として大切にし 栽培を行っていきたい」とお話ししていました!
秋9月に種をまき、葉を伸ばした後雪の下で冬を越させる「貝沢ふくだち菜」。
雪が消えた春、土と共に姿を現し伸ばしてきた茎や葉を目にすると「春の喜び」を感じると中川さんは畑の青い様子に思わず笑顔がこぼれ ていました。
次々に茎を伸ばす「貝沢ふくだち菜」に「ほら!ほら!」と手を伸ばし
「ここは、種を蒔かない場所だったのにおがってきたんだよ」と
声を弾ませる姿にも、春一番の青菜として愛されてきた「貝沢ふくだち菜」の 存在を感じたラジパルです!
3/30頃から、羽後町の道の駅「端縫いの郷」に並ぶ予定ということ! 大切に受け継がれてきた春の味わいに ぜひ、出会ってみてくださいね☆