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2019年7月18日

先進的な技術で循環型農業を推進~「恋ベリー」の産地化に取り組む!~

かおりです!
大仙市中仙にある園芸メガ団地には、今年から先進的な農業の取り組みを
スタートした方がいらっしゃいます! 高橋浩行さんです。
高橋さんは、中仙園芸メガ団地のハウスで、ご自身が名前を付けた 
ハート型のミニトマト「恋ベリー」の栽培に取り組んでいます。

集合

「恋ベリー」は品種名 トマトベリーというミニトマトで
全国でも栽培農家は多くありません。

ハート

高橋さんは、その美味しさと形、珍しさから 産地化を目指して
栽培に取り組み 今年で6年になります。

恋べりー

これまで、大仙市南外の「秋田農販」のハウスで
恋ベリーを育て、県内や東京の百貨店に出荷してきました。

サンドイッチ
     
今年から、新たに 大仙市中仙にある 100棟ほどのハウスが並ぶ
園芸メガ団地の中で 恋ベリーの栽培をスタート!

団地

栽培には、
ICT(インフォメーション コミュニケーション テクノロジー)
を取り入れています。
ICTで協業をしている企業は、兵庫県神戸市のシン・エナジー株式会社です。

機械を見る

今日は、シン・エナジー株式会社 電源開発グループ
バイオガス事業部の澤田純平さんが、神戸からお越し下さいました!

シン・エナジー株式会社は、省エネ事業や、地域で作った電気を地域内で
消費するための新電力サービス、太陽光発電をはじめ木質バイオマス発電や
食品残さなどを利用したバイオガス発電などの再生可能エネルギー事業を
行っています。

これまで、高橋さんは、秋田で冬期間も栽培が出来るよう考え
「籾殻」を燃料とする「籾殻ボイラー」を導入した栽培を確立させました。

循環型農業の研究と再生可能エネルギーの取り組みで考えが一致した
高橋さんと、シン・エナジー株式会社は
今年から、大仙市で協業で農業を行うことになったのだそう。

澤田さんは、ハウスで、恋ベリーが順調に成育し、増収 出来るよう
情報技術を活用して 光合成に必要な温度、湿度、二酸化炭素をなどの環境を
管理しています。

送風機

ハウスの中には、大きな送風機が!
ハウスの温度管理を行う送風機です。
気温が何度以上になったら、送風機が動く。ハウスの窓が開く。など
収集したデータを解析し、最適な栽培環境になるよう
テクノロジーでの「しくみ作り」を行っているのです。

機械たち

澤田さんは、10分刻みで ハウス内の環境について情報を収集。
温度や、湿度、二酸化炭素などが「最適」な環境となる「数値」を
求めるため、集めたデータを解析していくのだそう。
こうした管理は「最大のネックだったが これまで出来なかった」と
高橋さん。
シン・エナジーとの協業により「栽培に頭脳が加わった」のです。

 畑

一方で、シン・エナジーが力を入れている「バイオガス事業」では
バイオガスプラントと農業は連携することでお互いにメリットが
あると考えています。
その相乗効果を実現するためには、ハウス栽培のノウハウが必要であり
実際の栽培現場で農業に関わることが出来るのは大きな実績なのだそう。

また、バイオマスプラントから出てくる排熱をハウスの暖房に使うことが
出来るほか、
これまでは捨てていたバイオプラントから出てくる「消化液」は
(=食品廃棄物や家畜のふん尿から
エネルギーを取り出した後の液状の絞りかす)を栽培に
肥料として利用出来るなど
「バイオガス事業」との連携は、
農業にとって、今までお金を掛けていたものを削減できるという
メリットもあるのです。

トマト

澤田さんは、ハウス栽培のノウハウを得るため 
4月の苗植えから参加し
6月は、ひと月 大仙市に泊り込みハウスに通う
本格的な農業の毎日を過ごしてきました。

下の段から、恋ベリーが赤く色づき、収穫・出荷を迎えている7月。
10分刻みで 収集しているデータの解析も行われています。

今年度は、収量や事業性の実績を互いに確認し、
来年度以降は「恋ベリー」を栽培するハウスを増やし
バイオガスプラントから発生する排熱や消化液の活用を
具体的に検討していくのだそう。
秋田でスタートしている先進的な循環型農業の取り組み!
これからの動きに注目していきたい!と恋ベリーの実りを目に
実感したラジパルでした

取り組みに関するお問合せは
080-9015-6968(高橋浩行さん 携帯)まで!