あきたの伝統野菜「田沢ながいも」
地図で見ると田沢湖の右上!
地域のシンボル「荷葉岳」のふもとに位置する田沢見附田地区で
受け継がれてきた伝統野菜です。栽培は 藩政時代からと伝えられています。
「田沢ながいも」を育んでいるのは、この地区の土。
田沢地区見附田は、かつてこの場所を流れていた 玉川の西側に位置します。
玉川の蛇行によって運ばれた 細かい砂と、その後 重なった腐葉土などが
深く良質の「この地域だけ」という土となっているのだそう。
「田沢ながいも」は、この作土の中でしっかりと育ち
長いものでは 80センチ~1mにもなります!
生産者のみなさんは、この時期 1本、1本 手掘りで掘り出しています。
ラジパルはちょっと様子を。。。深い!これは大変!!
田沢ながいも の特徴は、味の濃さ、ねばり、コク!
すりおろす時から手ごたえがあり、箸で持ち上げられるほど
粘りがありました!
今でも、私たちが「田沢ながいも」に 出会うことが出来るのには
この味を無くしたくないと
植え続け、掘り続けて来た 高橋ちよこさんの 存在があります。
青森や北海道など他の産地の長芋に押され
栽培に手間がかかる「田沢ながいも」は 生産者が減少。
高橋ちよこさんは、お嫁にきたときから50年以上 田沢ながいもを植え
種芋を取って、やめることなく栽培し続けてきました。
今年で 85歳。ラジパルのマイクに向かって
「もう少しがんばります」と笑顔を見せてくださいました。
古くから受け継がれてきた「田沢ながいも」は
品種を系統選抜され昭和50年に品種名「田沢1号」と命名されました。
今日は、「田沢1号」栽培農家の 田中昭一さん、堀川さんご夫婦にも
お話を伺いました。
みなさんが、栽培する 田沢ながいも=田沢1号は
種芋で繋がってきた 「この土地にしかない味」です。
今では、この土地に移住してきた土屋和久さんが栽培面積を広げるなど
少しずつですが 栽培の 取り組みが動いています。
「1本 1本 逆さになるほど、深く掘って 収穫する」という作業。
毎年栽培を続けてきた皆さんは この季節が来て田沢ながいもの味を
味わった時「苦労したけど作ってよかったな」と感じるのだそう。
ラジパルは、ちよこさんの手料理とともにごちそうになりました。
「田沢長芋天ぷら」も歯ざわりがあって、美味しい~!!
「田沢長芋にんにくしょうゆ漬け」も絶品!
この土地 この季節だけの「田沢ながいも」
田沢見附田の 風土と人に育まれてきた味わいです。
この季節に、是非、出会ってみてくださいね。
11/24(土) 田沢湖病院の駐車場で「田沢ながいも」が販売されます!
田沢地区の直売所にも並ぶということです!
田沢湖 湖畔「湖畔の杜レストラン ORAE」では
料理に使用すること、栽培することで地域の伝統野菜を
守りたいと動いています。
「田沢ながいも」の料理を味わうことが出来ますよ!