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2018年5月25日

八峰町「留山」~白神山地の自然林を感る森~

秋田県と青森県にまたがる 世界遺産 白神山地!
その南端に位置する八峰町の「留山」は 標高160~180mにある森林で
白神山地のブナの自然林を感じられる場所です。
1時間半ほどの周遊 遊歩道が整備され、樹齢350~400年とも言われる
ブナの木々に出会うことが出来ます。

ブナ 1

入山には、八峰町白神ガイドの会の方による「ガイド」の同伴が必要です。
それは「留山」が、江戸時代から地域の人々が守り継いできた森だから。
藩政時代から、地域の重要な水源として人の暮らしと共生してきました。
「留山」は「樹木の伐採を留めた山」に由来する名前だそう。
現在まで受け継いできた豊かな森の荒廃を防ぐため、八峰町では
ガイドさんとの入山を決めています。
今回、ラジパルを案内してくださったのは
八峰町白神ガイドの会の 狩山千秋さん。

入り口

白滝神社で待ち合わせをして、車で林道を進こと およそ20分。
留山の入山口に到着しました。

入山

遊歩道は、ゆるやかなコース。
途中から木道が整備され、スニーカーで歩くことが出来ます。
小さなお子さんでも十分、自然林のフォレストウォークを楽しむことが出来ます。

道

狩り山さんと遊歩道

今日は雨が降る天気でしたが、「留山」のブナの木々は大きく枝を広げ
新緑は、美しいまでの緑色を見せ
雨は、私のところまでは降りてきませんでした。

見上げた木

深呼吸が気持ちよい自然林散策!
さまざまな木々の自然のままの 生きる姿に出会いました。

樹幹流

雨だからこそ見ることが出来た ブナの「樹幹流」
葉から集まってきた雨水が、幹を伝って ブナの根元に向かって流れていました。
こうして、ブナの根に蓄えられた「水」が森を潤し、保水力を持って水を貯え
ゆっくりとゆっくりと時間をかけて 川や海へ流れていくのです。
ブナのしっかりと張られた根っこは、水と土を しっかりと保っています。
「樹幹流」はブナによって その現れ方が違うそうです。
そんな木々の表情に身近に 出会えるのも「留山」の魅力です。

ブナとふじ

こちらは、藤の枝がからみついたまま ブナの木が大きくなっていった姿。
「ほんとのくされ縁ですね」と狩山さん。

爪あと

こちらは、熊の爪痕。
また、サルが食べたあとの 花の蕾も落ちていました。

ホオノキの花

こちらは、ホオノキの花!!
白い花を開くのは3日ほどなのだそう。
開いた花からは、南国の花のような、華やかで フルーティーな
かおりが広がります。ホオノキは大きい枝の先で花を開くので
こうして目に出来ることは 珍しいことです。
オオアカゲラの開いた穴、クロモジの葉の香り。
五感に響いてくる 森の豊かさを 身近に感じることが出来るのです。

立派なブナ

白神山地の南西に位置する 里山の森「 留山」で 出会う自然林で
これほどなのですから
世界遺産の白神山地の自然林は いかばかり のものなのでしょう!!

狩山さん

そんな想像も膨らむ 八峰町「留山」
まずは、この緑の美しい季節から八峰町白神ガイドの方と
出かけてみてはいかがでしょうか!

2ショット

八峰町白神ガイドの会 事務局
0185-70-4211

「留山」 道の駅 みねはまから、白滝神社へ(およそ15分) そこから林道を20分進