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2021年12月2日

齋藤涼花写真展「然」~

2021年12月2日(木) かおり取材

秋田駅西口フォンテAKITA6階「秋田公立美術大学 サテライトセンター」で開催

齋藤涼花写真展「然」におじゃましました。

展示されているのは、秋田公立美術大学2年生 齋藤涼花さんが撮影した果樹の写真です。

「横手市十文字町のひとつの農園をフィールドとして果樹が映す『時間の積み重なり』をテーマとした展示になっています。果樹を通して私が見てきたその時の十文字町の雰囲気、人の気持ち、私自身の気持ち、また『果樹自身のいのちの動き』を写真で表現した展示会となっています」

 

涼花さんは、昨冬、大雪に見舞われた横手市の果樹園の除雪ボランティアとして参加しました。

その時に出会った十文字町の「ほそかわ農園」から、プロモーションビデオ作成について声を掛けられ、涼花さんは農業に関心があったことから農園に通うようにななりました。

ここで展示されているのは、大雪から、さくらんぼ、桃、りんごの収穫までの「ひととき ひととき」を映した写真です。と涼花さん。

 

涼花さんが寄り添った 果樹の表情に出会います。

ラジパルが惹きつけられたのは、立派な桃の一枚。

ぷりんと実った桃の満ちた感じがまっすぐに伝わってきます。

この一枚に繋がるまでには、摘花や、摘果などの作業の様子も写真で目にします。

「桃がこのように生きてきて、こうして実るんだ」と感じました。

涼花さんが特に思いを持っている一枚を教えてもらいました。

 

出荷の様子の一枚。箱が重なり、これから箱詰め、出荷となる様子が伝わります。

涼花さんは、実りまでのゆっくりとした育みの時間とはまったく違った「出荷」のひとときの「緊張感」が蘇ってくるそうです。

「桃の収穫までは、授業のない土日に農園に通っていましたが、桃の収穫が行われる8月は夏休みで、毎日 農園でお手伝いしていました。ほそかわ農園には50本の桃の木があり、1本が700個以上の実をつけるため、収穫から出荷までは『過酷な時間』なのだと実感しました。『川中島白桃』の出荷の時はまさに『川中島の戦いだね』と動いていました^^」

 

「写真展にいらした方には、昨冬の大雪からの果樹の1年を追うようにご覧いただきたいと思っています。桃やりんごをまじまじと見ることがないと思うので、桃の毛や、果物についているはんてん、色の違いやちょっとした模様などをじっくり見てもらいたい! 細川農園で作っている美しい果樹のひとつずつのいのちを知ってもらえたらと思います」

「ぜひ、見惚れてください」と涼花さんの声が響きました🍑

齋藤涼花写真展「然」を通して、「いきもの」としての、桃やりんごなど果樹とのコミュニケーションの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

秋田公立美術大学サテライトセンター(フォンテAKITA 6F)にて

12月22日(水)まで(10時~18時50分)開催です🍎