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2021年11月17日

日本を元気に!~あなたの街のささえびと 田中正一さん、高橋チヨ子さん

2021年11月12日(金)かおり取材

仙北市田沢地区、見附田(みつけた)地域。この季節は、土の中から『田沢ながいも』が掘り出されています。

 

『田沢ながいも』は、1メートルを超えるような長さの長芋で、この地域で受け継がれてきた秋田の伝統野菜です。

 

長芋 並ぶ

今年の芋は

田中昭一さんは、お仕事を退職されてから、この『田沢ながいも』の栽培に取り組んでいます。一本一本、手で土を掘り、傷つけないように慎重に進める作業は重労働です。

「作業はたいへんだけど、やはり、この長芋は味の濃さや、ねばり、甘み、コクが違います。玉川の蛇行によって運ばれた細かい砂や、その後に重なった腐葉土などが、ここのいい土となっていて、この見附田の土があるからこうして育つんです。作業はたいへんですが、どんな長芋が出てくるのかも期待を持って楽しみとしています」と田中さん。

口にしたラジパルス。胸を打つその粘りや、コク、甘さを感じ✨ 食べた後、だまりたくなってしまいました❕❕ また、手間のかかる栽培にも関わらず、田中さんがこうして栽培に向かおうと考えた、もうひとつの理由には、地域で栽培を続けてきた、高橋チヨ子さんの存在があります。

高橋チヨ子さんは、御年88歳❕❕ この地域にお嫁に来た時から、50年以上、ここで『田沢ながいも』を栽培してきました。

「他の地域の長芋に押されて、手間のかかる『田沢ながいも』の生産者が減った時にも、チヨ子かあさんが種芋を取り続け、むかごから育てるなど、やめることなく丁寧に栽培を続けてきたからこそ、今もここに、この長芋があります。この種芋をチヨ子さんから譲ってもらわなかったら、栽培を行っていなかったですね。私の師匠です」と田中さん。

 

 

「私が栽培してきた長芋を秋田県で『田沢1号(田沢ながいも)』と名付けているんすども、繋がってきたのは長く続けだのが、まず一番だと思います。年取って、畑はやれねぐなったんすども、田中さんの芋掘りを見に畑に行ったりしています。」とチヨ子さん。

「見附田の土という財産、秋田の伝統野菜『田沢ながいも』という宝を残せるように、身体が続く限り、私もがんばりたいと思います」と田中さん。

この地域の風土と人に育まれ、繋がってきた『田沢ながいも』の滋味深さが、より響きました。みなさんも、ぜひ、この味わいに出会ってみてくださいね。

 

ラジオでのお話に笑顔を見せてくれたチヨ子かあさんです❣ これからもお元気で🍀