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2021年11月5日

アウトクロップスタジオ「ミニシアター」オープン❕

2021年11月4日(木)かおり取材

秋田市中通「中央通り」沿いにオープンしたばかりの「ミニシアター」があり、おじゃました!
こちらを開いたのは、映像制作を手掛ける栗原エミルさん(写真中央)、松本隆慈トラヴィスさん(写真右)です。
お二人は「Outcrop Studios (アウトクロップ・スタジオ)」というお名前で、映像制作会社を運営しています。

ミニシアターは、明治時代の古民家を改修し開設されました!

ここには「Outcrop Studios (アウトクロップ・スタジオ)」の事務所と、シアタースペースがあります。

座席は現在12席。東京渋谷区で廃業となった映画館「アップリンク渋谷」で使われていたものです。
欲しいというたくさんの声が届く中「秋田でミニシアターを開きたい」という二人の思いを受けて、社長さんが「秋田の若い人に譲ってやれ」と譲渡を決めたそうです。
栗原さん、松本さんは2トントラックで渋谷区まで引き取りに動き、座席が秋田のミニシアターにやってきました❕❕

栗原さん、松本さんの行動力は、昨年のスタジオ事業スタート時から、人々を驚かせています。
実は、昨年の夏 お二人が、まさにこの「映像制作の取り組み」をスタートした時にラジパル中継でお伺いしています。事務所は、雄和にありました。

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(2020年8月 取材時)

お二人は、国際教養大学の出身。

卒業後も、秋田で映像制作を事業としていこう!と考えたきっかけには、卒業前にお二人が製作した 短編ドキュメンタリーがありました!

 

 

「横手市の幻の伝統野菜『沼山大根』を追いかけたドキュメンタリーです。一度 栽培が途絶えた沼山大根の種を受け継ぎ、栽培に取り組む三人の男性たちにカメラを向け、どんな想いを抱いているのか。幻の大根を追求する3人にに半年余り密着、記録しました」

 

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ドローン                                 (写真:アウトクロップスタジオより)

「沼山からの贈り物」を観たラジパルスかおり。
映画は、美しい映像と、風の匂いや風景の中の温度、沼山大根を大切に思う人たちの体温が伝わる作品と感じました。
ドローンでの沼山地区の撮影や、地域の80代のご夫婦に取材をするなど、丁寧に作られています。

「沼山からの贈り物」は、数々の賞を受賞✨

お二人は、卒業後も秋田で映像制作に取り組もうとスタジオを構え動いてきました。

スタジオのお名前「アウトクロップ」は「掘り起こす」という意味。

「見えない岩石や鉱石が、人目に触れる、地表に出てくることを『Outcrop』といいます。日の目を見ない価値あるものを、外に見える状態=映像などで可視化し、見えない物語の先にある価値や誇りを見せられたらと考えスタジオの名前にしました」 

 

企業のPR映像などの製作を手掛けながら、これまで、短編ドキュメンタリー「沼山からの贈り物」の上映会を各地で開催。

 

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「沼山大根の良さや魅力を、映像では伝えきれない部分があり、上映後に、沼山大根の試食会を開催してきました。交流での気づきは大きく、新たな発見があると実感してきました」

 

お二人は、見えないものがたりを見せるだけでなく、観た後に繋がる、この先に見えてくる「ものがたり」も、ここから紡ごうとしています。

 

 

「秋田でなくなってしまったミニシアターの文化も引き継ぎながら、映像を制作するものとして、しっかり届けることが出来る!地域に根差したミニシアターにしていきたいと思います」と栗原さん。

「世界では、たくさんの映画が制作されています。今後は、その映画の中から拾い上げて月1本程度 上映会を開催していきたいと思います」と松本さん。

この先の「アウトクロップ ミニシアター」の上映作品などについては、ホームページまたは、インスタグラムをチェックしてくださいね🌱

 

【アウトクロップスタジオ:アウトクロップシネマ】

秋田市中通3丁目3-1