2021年7月14日(水) かおり取材
秋田市添川に工場を構える武藤工芸鋳物。
作られているのは技のある「鋳物」です。創業は明治中期!
歴史と技術を受け継ぎ、さまざまな「鋳物」を製作しています。
5代目 武藤 元さん、6代目 武藤元貴さんが迎えて下さいました!
こちらで製作された「鋳物」、みなさんも、きっと目にしています!!
最近だと、こちら!
この春、秋田市千秋公園の入り口に完成した秋田市文化創造館の「東海林太郎像」
多くの方に親しまれている、新屋海浜公園の「ももさだカエル」
竿燈大通り 二丁目橋のたもとにある「竿燈の像」などなど!!
さらに、今日!みなさんが目にしたかもしれない!こういったものも!!製作しています。
橋にかかる「銘板」や建物の名を彫り込んだ「金属の板・レリーフ」です。
武藤工芸鋳物へ全国から注文が入ります。
(完成したばかりで、これからお渡しする銘板もありました)
その職人技には「へえ」がいっぱい!!です。
「鋳物は、まず、金属にしたいものの型を作ります。粘土などで原型を作り、その周囲に耐火性のある砂を押し固めて『型』を作ります。」
工場内には、原型を作る細かい文字などもたくさん!ありました。
その型に、溶かした金属を流し込んでいきます。
高温で溶かした金属は、ブロンズで1200度、鋳鉄で1400度になるということ!!
(写真 武藤工芸鋳物ホームページより)
「自分たちが怪我をしないかどうか、製品がまっとうにできるのか、自分の技術がしっかりしているのか。気を使います。」と5代目。
「コツコツと、間違いないようにと経験を積み重ねていっても緊張する作業です。」
大きな作業を動かしながらも、さまざまな注文に対応し、繊細な部分まで作られていきます。
「こちらは、パンに押す焼き印です。新潟のパン屋さんから注文が入りました。」
トロフィー、表札、栓抜きなど注文に応じて、製作を行っています。
秋田市南通にある 鈴為もち屋のミルク焼きの型なども、ここで製作されました!
この先も、5代目のお父さま、6代目の息子さんへと技がつながれていきます。
「一緒に作るというより、今の私の姿を見て『覚えてもらっている』という感じです。しっかりした鋳物を世の中に出せる技術を6代目に身に着けて長くつなげてもらいたい。」と5代目。
「技術は、まだまだ、見て学ぶところがあります。この先は、技術を身に着けること、そして、鋳物がどんなものか伝え、こんなものも作れるかな?というお客さまからの声にも応えていける職人を目指したいです」
6代目 武藤元貴さんは、現在「点字焼き印」の製作に取り組んでいます。
焼き印を押した部分が黒くなるのではなく、押して焼け残った部分が点字となって、浮き出る『焼き印』です。
「秋田は木材が豊富なので、例えば、階段の手すりや床などの木材に、点字焼き印を活かせたらと思っています」
新しい「鋳物」も生まれるこの先。ラジパルも、また、お話が聞きたくなりました!
個人でのさまざまな注文にも、細やかに対応し、技術をもって製作する「武藤工芸鋳物」
身近な場所にある、秋田の「技」にみなさんも触れてみてはいかがでしょうか!
武藤工芸鋳物 秋田市添川字境内河原228-5
電話:018-832-5329
FAX:018-832-5728
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