2020年1月20日 かおり取材
ラジパルは、秋田市河辺大張野の奥にある地域「奥出」をお訪ねしました。
築200年ほどという古民家を「人と人とのつながりを育む場所にしたい!」と
改修に取り組んでいる方がいらっしゃいます。遠山桂太郎さんです。
遠山さんは、写真家として活動していた東京都渋谷区から秋田市河辺式田地域に奥さまと二人のお子さんと移住され7年。
現在は農業にも向き合い、お米や野菜作りの他、お餅をついたり、味噌を作ったり、春には山菜を採るなど!地域の中に根差して暮らしていらっしゃいます。
また、ご自身が感じた地域のあたたかさに、同じ河辺・雄和地域にある国際教養大学の学生にも「触れてもらいたい」と、田んぼでの米作りや季節の行事の開催、留学生と子どもたちの交流を行うなど、さまざまな取り組みを動かしてきました。
これまでは、ご自宅を拠点として交流活動を行ってきましたが、昨年 遠山さんが出会ったのがこちらの「古民家」です。
(2019年秋の古民家)
取り壊しを検討されていたこの古民家を譲り受け、遠山さんは人と人とが繋がる場所=小さな自治区(コミューン)にしようと!動き始めました!
昨年秋からスタートしたという改修は、壁などの解体をして梁や柱を出し、お風呂を壊すなど手作業で進められています。
広い土間に台所、7つの部屋に納戸!という築約200年の本格的な曲屋の家の改修は大仕事!!
しかし、地元の大工さんが手伝ってくれたり、想いに共感した建材屋さんが木材を提供してくれるなど今は、人の関わりと共に作業が動いているそうです。
目にした古民家の梁は太く立派!
この太さの曲がり松の梁が使われた民家は江戸時代に遡ると言われています。
「大変だけど楽しいね」と、前向きな表情を光らせた遠山さん。
秋田の風土と人を愛する遠山さんだからこそ、そういった思いを持っての作業なのだとお話を聞いて感じました。
(古民家から出てきた家族写真)
(壁を剥がしたらニホンミツバチの巣が出てきて!絞っておやつにしたとか!!)
遠山さんは、古民家に「結いの里コミューン」と名前を付けてこのプロジェクトを動かしています。
この先は「人が集うコミュニティースペース」と、民泊の出来る「ゲストハウス」の完成を目指していくそう。
「今年の元日には、奥出で開かれた町内会総会に合わせて地域を訪ね、奥出の皆さんにもこの取り組みについてお話をしました」と遠山さん。
本格的に動き出す2021年は「壁の漆喰塗り」や「床貼り」などの改修作業に県内に暮らす多くの人に関わってもらい
「手伝ってくれたみんなの楽しみの場所になり、広くさまざまな人が利用できる場所にしていきたい」とお話ししていました。
(まずは、こちら壁などの塗り作業からスタート)
古民家の改修が完成したら、地域に受け継がれてきた農的な暮らしを共有し、田んぼのオーナー制や加工品づくりなども行って「縁が結ばれ続いていく地域」を目指したいという遠山さん。
(写真 遠山さんのサイトより)
スタートした「結いの里コミューン」の取り組みを、追いかけ、完成まで見つめたいと感じたラジパルでした。
これから進む作業への参加募集などは、2月に整う予定の「結いの里コミューン」のサイトでチェック出来るそうです!
検索してみてくださいね☆