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2020年12月8日

御成座の看板師

2020年12月4日(金)放送
あやえです。大館市御成町にある「御成座」にお邪魔しました。

御成座は、一度の閉館を経て2014年に復活した映画館です。
そんな御成座で、圧倒的な存在感でお客さんを引き付けているものがあります。
それが「絵看板」です。

御成座の建物正面に大きな絵看板が掲げられています。
今日は、その絵看板を制作している、絵看板師 仲谷政信さんをご紹介します。

仲谷さんは普段、介護職をされていて、空いた時間で絵看板を制作し、一、二週間かけて完成させます。
2015年4月から制作を始め、今まで約120枚の絵看板を制作されたそうですよ!!

昔から絵に興味があった仲谷さんは、高校卒業後、デザイン関係の専門学校に進学し、その後はデザイン関係の会社に就職しました。
そんな仲谷さんは、新宿の駅前で見た絵看板に衝撃を受け、自分もいつか絵看板を描きたい!と強く思うようになったそうです。
そして、たまたま御成座で絵看板を描く人を募集していることを知った仲谷さんは、すぐに「やります!」と名乗り出ました。

描き始めた頃は、全く顔が似なくて落ち込むことも多々あったそうです。
ですが、絵看板を見てくれたお客さんが「良かったよ!」と声をかけ褒めてくれたことがすごく嬉しく、
そこからどうしたら上手く描けるのか、インターネットで調べたり、勉強をしたそうです。

絵看板はかなり大きく、ベニヤ板4枚分です。
絵看板を制作するときは、まず一度、はがきサイズの紙に下書きをし、デザインを決めます。
そしてそのデザインを元に、絵看板にチョークで描いてから耐水性のポスターカラーで色をつけていくそうです。
一番絵看板を描いていて、難しいのは「目」です。目の位置で顔が変わってしまうそうです。

この日掲げられていた看板の目はとっても美しかったです...
そしてかなり細かいところまで描かれています。

仲谷さんは、とにかく「御成座」が存続することを願っています。
長く続いていく中で、仲谷さんも絵を頑張っていきたいとお話してくれました。
映画を楽しむのはもちろんですが、ぜひ映画を見に来た際には仲谷さんが制作している「絵看板」にも
注目してほしいなと思います。
そして、その絵看板の中には、御成座に住んでいる可愛い可愛いうさぎのテッピーの絵が隠れています。
テッピーもぜひ探してみてくださいね♪

仲谷さん、これからも絵看板で皆さんを楽しませてください☆