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2020年10月1日

秋田に移住し有機農法での米作りにチャレンジ!茂木大典さん

2020年10月1日 かおり取材

これから稲刈りを迎える秋田市上北手の田んぼにおじゃましました!
栽培しているのは、秋田市に移住して米作りに取り組む茂木大典さんです。

2ショット

茂木さんは秋田市上北手生まれ。0歳の時に東京都葛飾区へ住まいが変わり東京で暮らしてきました。
本社を浅草に構える医療機器商社「株式会社SPIGA(スピーガ)」の代表取締役をされています。
2年前、会社経営を託し、親族が暮らす秋田市上北手に移住!
無農薬有機栽培での米作りをスタートしました。

米作りを行おうと考えたきっかけには、ご自身が長年感じていた不調が「化学物質過敏症」であると診断されたことがあるのだそう。

「一般の方が食べても問題がない農薬や、洗剤、柔軟剤、消臭剤などの香料に反応し体調不良をおこします。診察の医師に『田舎暮らしに憧れていたので行っちゃおうかな』と冗談で言ったところ『それは凄く良いと思います』と真剣に言われたので、稲作への興味もあり親族が暮らす秋田市上北手に移住しました」

たんぼ

手掛けているのはおよそ1ha。耕作放棄地になっていた場所です。40年ほど放棄地になっていた場所もあるのだそう。
茂木さんは、雑木林のようになっていた耕作放棄地にパワーショベルを入れ、手を掛けて開拓!!荒れ地を整地し、埋まっていた用水路や排水路、なくなっていた畦畔を作り直して田んぼと10アールの畑にしました。

伐採作業

2整地 

雑草だらけ    
            (写真 無農薬米SPIGA農園 ブログより)

「荒れ地に入り農道を開拓することからスタート。でも開拓したいと思って秋田に来たので!」とニッコリ。

楽しいです

「こうして農作業に向き合う時間は最高です。稲の株を触りながら田んぼの草取りを行っているので、全部の稲に触れています。草を取りまくって動く。泥だらけになって作業をする。こんなに楽しいことってあるんだと感じています」
充実している時間をその表情からも感じました。
草取りなども含め、田んぼや畑での作業に向かう今は、仕事をしていた時よりも体力があるのを実感しているそう。

「自分で食べる米を作りたい」という思いを実践するにあたっては、論文などを読んで独学で知識を深め、上北手の地域の区長さんに教えてもらいながら進めてきた茂木さん。
米作りでの目標は!!「米・食味分析鑑定コンクールでの入賞」
そこで、これまで入賞が多い品種「ゆうだい21」を今年は作付けしたのだそう。
茂木さんは、受賞された農家さんのお米を取り寄せて味わい研究しています。
「美味しいお米は、粒に透明感があり一粒一粒に程よい食感がある。ほんのり甘さが残るような味わいです。栽培するからには美味しいお米を作りたい」
職人気質を感じました^^
これから刈り取りになる「ゆうだい21」もコンクールに出品する予定です。

稲穂

インタ カモシカ

お話しているとカモシカも現れた茂木さんの田んぼ。

201001-13c

都会での会社経営から自然豊かな場所での米作りへ。
2年目の今年は、また違った実感を重ねているという茂木さん。
「やり残したことや失敗も改善しつつ、この先も農業に向き合いたい」とお話していました。

収穫したお米は、まずは、会社の従業員のみなさんにお渡しする予定ということ。
食味コンクールの入賞も目標にした「茂木さんのゆうだい21」がどんな味わいなのか!
「食べたいです!」と声を田んぼに響かせたラジパルでした!

ブログ「無農薬米 SPIGA農園」に、茂木さんの日々が綴られています!