ABS秋田放送

2017年11月7日

須恵沢窯~秋田市上新城 登窯の窯焚~

秋田市上新城 丘の上にある 窯元「須恵沢窯(すえさわがま)」
1000年以上 前に焼かれていた器 「須恵器」を焼いた土を
窯元のある上新城地区から探し、その土で焼き物を 作っている窯元です。
そして、ちょうど、昨日の夜まで2日をかけて
器を焼き上げる窯焚きが 行われていました。
お忙しい中 迎えてくださったのは 須恵沢窯  代表の森田 勇さん。

登り窯

須恵沢窯は、「登窯」で器を焼き上げています。
上へ昇りたがる炎の性質を利用するため傾斜に作られた登窯。
中では、食器など200点が焼き上げられました。
昨夜、火を締めた ということですが、まだ窯の温度は350度もあり
窯のそばでは寒さを感じないほど温かさが伝わってきました。

釜を見つめる

最高温度は 1300度くらいになったそう。
森田さんが講師を勤める焼き物サークルの生徒など
のべ21人が交代で薪をくべて 登窯に火をいれていたのだとか。

火入れ

薪

特別に中を見せていただきました。

釜を開ける

窯の中

天候、気温、湿度により焚き方も左右される登窯での火入れ作業。
今回の窯出しは、今日から5日後だそう。
自然の力で焼き上げられた器は 独特の焼き上がりの変化があります。

窯元にある 展示室を見せていただきました。

展示室

展示室3

こちらが、須恵器の土。掘り出した土を洗い、漉すのだそう。

土

釉薬の様子も、炎の影響を映し 須恵沢窯には 表情豊かな器たちが並びます。

お皿 展示

今日のラジオのテーマは「やりなおし」
森田さんに「作り上げた器、やり直したくなったことは?」と聞いてみました。

「焼き物は、やりなおしがきかないもの。出来上がったものは受け入れます」
とのこと。
それでも「どうしても、これは」という時には、自宅用として使うのだそう。

「これまで、出来上がったものを がちゃんと壊したくなったことは?」と
またまた聞いてみた かおり。

穏やかな表情に ほほえみをにじませて 「がちゃんとしたこともあります」
と森田さん。

土と、器と、炎に、向き合っているからこその 響きのある声を聞かせて
いただきました。

2ショット

【須恵沢窯】 秋田市上新城中松木台87  電話:018-870-2654
窯元に展示室を設けています。見学などの際は、お電話ください。とのことです

また、今回 登窯で焼き上げた器の展示会があります
「七窯土 作陶展」(森田さんが講師を勤める 焼き物サークルの方々の作品) 
11/17(金)~11/19(日) アトリオン2F B (初日は13時~17時)
チャリティバザーコーナーを会場の一室にて開催します。

(取材 ラジパルスかおり)