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2017年11月16日

あきたの伝統野菜 「田沢ながいも」~田沢地区見附田~

仙北市田沢地区見附田に伝わる あきたの伝統野菜「田沢ながいも」
歴史は古く藩政時代から作られてきた と言われています。

ながいも!

田中昭一さん(左)土屋和久さん(中央)が 収穫されているところでした。
土屋さんは、横浜から田沢地区へ移住してこられ、
田沢いもを生産して4年になったそう。

畑

ほりほり

私も少し、掘らせていただきました。
掘り出すのはすべて手作業。長さ80センチにも伸びる田沢ながいもを
傷つけないように掘り出すのは重労働です。

いも

田沢ながいもを育んでいるのは、この地区の土。
田沢地区見附田は、かつてこの場所を流れていた 玉川の西側に位置します。
玉川の蛇行によって運ばれた 細かい砂と、その後 重なった腐葉土などが、
深く良質の作土となり「この地域だけ」という環境を成しているのです。

「田沢ながいも」その味の特徴は、味の濃さ、ねばり、コク☆

すりばち

のびる~

この味を無くしたくないと
植え続け、掘り続けて来た  高橋ちよこさん(84歳)は
「田沢ながいも」を、今につなげた 大きな存在です。

ちよこさん

青森や北海道など他の産地のながいもに押され
栽培に手間がかかる「田沢ながいも」は 生産者が減少しています。

高橋ちよこさん(84歳)が やめることなく栽培し続けてきたからこそ
その種芋が今に伝わってきました。
田中さん、土屋さんは、ちよこさんから 種芋を分けてもらい
「田沢ながいも」を栽培しています。

田沢ながいも会談

古くから受け継がれてきた「田沢ながいも」は 品種を系統選抜され
昭和50年に「田沢1号」と命名されました。
3人が 栽培す る田沢ながいも=田沢1号は その種芋で繋がってきた
「この土地にしかない味」です。

「1本 1本 逆さになるほど、深く掘って 収穫する」という作業。
ちえこさんは この季節が来て 田沢ながいもの味を 味わった時
「苦労したけど作ってよかったな」と感じるのだそう。

田中さん、土屋さんは、それを受け継ぎ、栽培面積を広げ
作り続けて行きたいとお話していました。

みんなで

11月23日には、田沢湖駅前で「まぼろしの田沢ながいもまつり」が
開催され、田沢ながいも が販売されます。
ここに、田中さんの「田沢ながいも」が並ぶということです。

また、土屋さんの「田沢ながいも」は、秋田市民市場「あいば商店」に
並んでいます。
乳頭温泉の休暇村には、「田沢ながいもとろろ」がメニューとなって
登場しているそう。

田沢地区見附田の「田沢ながいも」
風土と人に育まれてきた この土地 この季節だけの 滋味深い味わいでした。

(取材 ラジパルスかおり)