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2017年4月6日

秋田ならでは!お赤飯「てんこ小豆」~秋田の伝統野菜だよ~

お祝いのときに作るお赤飯!
県内ではそのお赤飯に「秋田ならでは」があります!
それは、お赤飯に使う「小豆」が「てんこ小豆」だということ!!

てんこ小豆

てんこ小豆は 呼び名で、種類名は「黒ささげ」
豆の色が「黒い」のです。
煮ると煮汁には、重厚な黒とにじむような紫を帯びます。
サヤが、天に向かって伸びることから「天甲小豆」の呼び名がついたとも
言われています。県南では「ならじゃ豆」とも呼ばれています。

この煮汁と てんこ小豆で 炊いたお赤飯の色!は
「秋田ならでは」の色です。

赤飯
           かおりも炊いてみました!炊飯器でも炊けましたよ
作り方を教えて下さったのはてんこ小豆を扱う小野商店 小野ちや子さん。

小野さんは、オギャーと生まれたとき(に、お祝いで作ってもらった)
お赤飯から「てんこ小豆」のお赤飯だったそう。

「黒紫がかかった赤色のお赤飯は、
てんこ小豆とお米がとても仲良くなり、ムチムチっとしてとても美味しい!」
と小野さん。
てんこ小豆自体も、ほくほくとしています。

秋田では 縁起を担いでこの「てんこ小豆」のお赤飯を作ってきたと
言われています。

それは、お赤飯を炊いたときに、豆が割れずふっくらとしているから。

一般的な小豆は、煮崩れると豆の中心で胴割れします。
それが、武士の切腹を連想するとして、秋田の人は避けてきたのだそう。
昔の人のイマジネーションには敬服します。

てんこ小豆は、皮がしっかりとしていて胴割れしにくいため
お赤飯には「てんこ小豆」として受け継がれてきたのだとか。

しかし、栽培には手間がかかり、収量も赤い小豆の半分ほど
ということで、栽培する人が減少しています。

小野商店には、仙北や南外のてんこ小豆が並んでいました。

お祝い事や仏事などで、受け継がれてきたてんこ小豆のお赤飯。
「秋田ならでは」があると思いながら、口に運んで
大切に伝えていきたいですね!!

お母さんと

春のお彼岸を過ぎると、在庫がぐっと減るというてんこ小豆。
次の収穫まで 増えることはありません
小野商店(秋田市民市場斜め向かい 矢留商店内)は、お盆の需要期まで
てんこ小豆を並べられるよ!ということです。