にかほ市 小滝・石名坂地区では 1/14・15日
小正月に伝統行事「アマノハギ」が行われます。
石名坂地区で「アマノハギ」の伝統行事に携わる 齋藤稔さんに お話を伺いました!
石名坂地区の「アマノハギ」は、
桑の木で作られた鬼の面を付け ケラとハバキを付けた姿をしています。
(小滝地区は、舞のお面をつけるそう)
地区の人々によって作られた今のお面には馬の毛もつけられていたそうで、
もう60年以上 受け継がれているのだそう。
家々を回って、人々をいましめ、穢れを祓い、
子孫繁栄をもたらしてくれる存在として、信仰されています。
男鹿のナマハゲは、男鹿 真山から下りてくると言われていますが、
小滝・石名坂地区の「アマノハギ」は
奈曽の白滝の洞穴から来るとか、鳥海山から来ると言い伝えられているそう。
石名坂地区では、昼間には 小屋焼き・鳥追いの行事が行われます。
藁で作った小屋を焼き、地区の穢れを祓い、
鳥追いの歌をうたって、その小屋焼きの藁の周りを3回まわります。、
今では、地域のこどもが少なくなってきていることから、
こども会の行事ではなく、地区の行事として自治会で担っているそう。
(写真 にかほ市 より)
行事の日には、小屋焼きの周りに集まり、お兄ちゃんお姉ちゃんが、
下の学年に歌って聞かせることで 自然と受け継がれてきた 鳥追いの歌。
地区では、この伝統行事を どう守り、受け継いでいくのか。
考えていくところに来ているそう。
地区の明治生まれのおじいちゃんが「それより前からあった」と話す
「アマノハギ」「小屋焼き・鳥追い」の行事。
その日は、地区を出た人も、実家や親戚、知り合いの家に帰ってくるのだそう
そういった人々に、アマノハギは必ず「また来るからな」といって
家を後にします。
この先も、地区で大切にされてきた伝統行事が受け継がれていきますように。
齋藤さんの アマノハギの 勇ましい声を耳にして
そう、心から思った ラジパルでした。