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2022年1月17日

日本を元気に!~あなたの街のささえびと 武田成史さん

2022年1月14日(金) かおり取材

能代に伝わる『翁飴』。一子相伝の技で作られ210年。口に入れるとやさしい甘さと風味があり、なんとも滋味深い味わいです。

武田 成史さんは、伝統の味を届けながら、能代を盛り上げたい!と取り組んでいます。

武田さんは、桔梗屋の20代目を受け継ぎます。

「創業から今年で、創業430年です。」

創業は、1592年の安土桃山時代! 豊臣秀吉が全国を統一したのが1590年ですから、その歴史の深さを感じます。代々、武田吉太郎というお名前も継いでいきます。この武田の由緒は、武田信玄の武田とのこと!先祖は、石川県金沢へ移動して、お菓子作りを始め、桔梗屋を開いたそうです。

お店のお名前は、京都の名門のお菓子屋から譲り受けたもの。織田信長から逃れて北上し、能代の土地にたどり着いたと伝わっています。翁飴が生まれたのは、14代目から(文化年間)。家業を継ぐ者にのみ、受け継がれた技で作られています。

 翁飴の甘さには、砂糖を使ってはいません。

 「もち米と大麦から作る麦芽糖化水飴の甘さで、添加物は一切使っていません。」と武田さん。

14代目の吉太郎さんが、自家特製の麦芽糖化水飴を固定化する事を思い立ち、 長年苦心研究の結果、製造されたものなのだとか。すべて手作業で、作り始めから1週間かけて仕上げています。武田さんが作る翁飴、実は時代に合わせ、19代目よりも甘さが優しい仕上がりになるように工夫しているそうです。

「現在、私が製造している飴の配合等は先代の19代もわかりません、ナイショです(笑)。」

(受け継がれた道具。手前のヘラは50年以上使った物だそうです。)

(写真「桔梗屋」Facebookページより)

武田さんは、家業を受け継ぐものだ、と考えてきました。大学で能代を離れますが、卒業後は家に入り、お父さまの作業の手伝いを続けてきました。作業を見て覚えた武田さん。13年前からは、すべてを一人で行っています。(インタビューのこの日までは、忙しく54連勤で動いてきたそうです!)

桔梗屋でお菓子作りを行いながら過ごす中で、武田さんは、「能代には何もないよね」という同世代の声を耳にしてきました。

「何もないなら、何があるのか、どういう楽しみ方があるのか、探ろう!」

そう考え、仲間たちと『能代盛り上げ隊 やらねすか48』を立ち上げました。
「元気のあるアイドルグループのように!そして48人集まったら、きっと大きな動きになる!」と考えたことが、お名前の由来です。これまで、メンバーと能代の自然を楽しむアクティビティやバスケの町を盛り上げるイベント開催、地元食材を活かす料理コンテストなどを企画してきました。

「ゆるく楽しくがモットーです。」と武田さん。

昨年は、能代在住の星空ガイド・”星のお姉さん”との星空観察会や、米代川でカヌーを楽しむ婚活イベントなどを開催してきました。

「この地域の持っている素材をどう生かしていくか? 今後も取り組んでいきたい。」と武田さん。

そして、地域に根差してきたお店に対しては、

「小さいお店ですし、派手なお菓子でもないですが、お求めいただける方がいる限り、一飴入魂で頑張って作っていきます」とお話していました。

若手ならではのアイディアと行動力で動いている『やらねすか48』。これからの企画や取り組みについては、Facebookページ『やらねすか48』でチェックできます!
 

また、草野球やサイクリングなどアクティブな武田さん。こんなストーリーを聞きました!

「能代といえば翁飴と聞きました」とお店を訪ねた転勤者の方へ、武田さんが能代について、様々ご案内していたところ、野球をしていたと聞いたそうです。そこで、「草野球を一緒に」と声を掛け、一緒のチームでプレーを行うようになったのだとか!

「“能代で野球ができるとは思わなかった”との声が返ってきました」と頬を緩めた表情で、お話していました。

能代を盛り上げたい方!楽しみたい方! 桔梗屋を訪ねて、武田さんとのお話、やらねすか^^

能代市畠町6-8
TEL 0185‐52‐5853
営業時間:午前9時~午後6時30分
定休日:毎週木曜日、第1・3日曜日