2022年1月7日(金) かおり取材
五城目町に家族で暮らす竹内治子さん。雪の寒さをはじめとした、町の自然や風土を、家族と共に五感で楽しみ、人々と響き合い暮らしています。
東京都出身の竹内治子さんは、夫の健二さん(神奈川県出身)、4人の息子さんとともに、生活していた神奈川県鎌倉市から秋田市(2014年)へ、そして五城目町に移住しました(2016年)。
「子どもたちを、のびのびと育てられるところを探していました。馬場目川の流れる旧馬場目小学校裏の景色を目にして決めました^^」と竹内さん。
恋地地区の大きな古民家で、集落の人たちの人柄に触れ、四季の自然の営みに沿って暮らして6年目。移住後は、五城目町のにぎわい作りや魅力の発信を続けています。
(2017年2月取材時)
また、”誰もが集えるコミュニティスペースを町に作ろう!”と町内の民家を改装。『んなのいえ』を開き、子育て世代の集いの時間や、学びの時間、手仕事の時間を作っています。
(”んなのいえ”は、秋田弁の”みんなのいえ”の響きから)
「今は、フラダンスや大人のための絵本カフェを定期的に開いています。2月には、助産師さんを呼んで『お産のお話会』も行います^^」と竹内さん。
こうして、ご自身が重ねてきた五城目町での実感を、町の良さとして人に伝え、繋げてきた竹内さんですが、新型コロナウイルスの影響を受けたこの2年、人と人との行き来を最小限にすることが迫られる中で、改めて感じたことがありました。
「五城目町で日々、家族で自然の中、のびのび過ごせているということを改めて感じました。そして、この暮らしの楽しさを伝え、家族以外の人と共有したいと考えました。」
竹内さんは『竹内家の365 暮らしのぐるりのこと』というFacebookページを立ち上げ、発信をはじめました。
「ある日、五城目町内の”池さらい”をお手伝いしました。『竹内家の子どもたちなら、雑用と思われる作業を楽しんで行ってくれると思って』と掛けられた声が嬉しく感じました。息子三人と腰まで池に浸って、植物の根っこを夢中で取りました。最後は一人一匹の鯉を池に放せるように準備して下さって!楽しかったです^^ 作業後はあたたかいご飯やおいしい干し柿もごちそうになりました。」
(池さらいの様子)
「たくさん働いて感謝され、美味しくごちそうになった素晴らしい1日」と振り返る竹内さん。
その表情が印象的でした。
竹内さんは、自分たちの”暮らしのぐるり”に触れてもらうことで、五城目町での暮らしや地域に根差した暮らしを知ってもらえたらと考えています。
「私たちも五里霧中の部分はありますが、お誘いもさせていただきますので、やってみたいな!って思うことがあったらぜひ一緒に遊びましょう! 五城目町のいろんな場所、『んなのいえ』、『BABAME BASE』、秋田県内各地で!」
さらに、海や川釣り、畑、田んぼ、糸紡ぎ、草木染め、木工、工作、エッセンシャルオイルを使ったあれこれ、山遊び、セルフビルド、プログラミング、絵画、料理、持ち寄りパーティー、焚き火、祭り!!などなど、たくさんの”やりたい”をワクワクとお話していました!
(母のインタビューを見守る 三男と四男)
また五城目町の里山をフィールドに動いている、『伝統工芸品のこれからと里山を育む取り組み』では、五城目町の自然に親しむ竹内家が現地サポーターを勤めています。伝統工芸品をこの先に繋げるため、今、出来ることを楽しみながら取り組むプロジェクトで、これまでに五城目町の里山で日本産の漆の植林や散策、栗を使った草木染などを行いました。
(※aeru satoyama(アエル サトヤマ)プロジェクト。漆などの伝統産業を生かした日用品の開発に取り組む東京の企業『和える』、五城目町で林業と農業を営む畑澤與左右衛門さん、竹内家、で動かす取り組み)
(写真右上が畑澤與左右衛門さん)
こちらの取り組みも、今後、体験会を企画するなど進めていくということです。目指すのは、自然の中で遊びや学べる里山テーマパーク!! お話を聞いて、外の雪をも溶かすようなワクワクを感じたラジパルスでした♪ また、伺います🎤 興味のある方は、ぜひ、『竹内家 365日 暮らしのぐるりのこと』をテェックして、繋がってくださいね!
(現在の竹内家のみなさん)
※記事では、竹内治子さんからお写真の提供をいただきました