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2020年10月15日

地蔵田遺跡「弥生っこ村」茅葺屋根 葺き替え作業

2020年10月15日(木) かおり取材

木柵で囲まれた弥生時代前期の村が全国で初めて発見された遺跡、秋田市地蔵田遺跡「弥生っこ村」。復元された竪穴住居が3棟立ち、弥生時代のお墓があるなど2200年前の雰囲気を感じられる場所です。
今日は、竪穴住居 茅葺屋根の葺き替え作業が行われていました!

弥生っこ村

作業

作業を進めていたのは、弥生っこ村の整備や活用を行う市民ボランティア「弥生っこ村民会」の10人のメンバーと
茅葺職人 秋田市雄和の 風間崇さん(右)と、仙北市の本間恵助(左)さんです。

2人

弥生っこ村では、毎年 茅葺屋根の葺き替えを行っています。1棟を1/3ほどずつ葺き替えていきます。
毎年5月に作業されていましたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止から秋の作業となりました。
葺き替えに使われる茅は、弥生っこ村のすぐそばで育っているものです。地産地消!

生えている

刈り取り後、三角に組み立てられた木の骨組みに掛けて干し使っています。

かや

「古い茅と古い茅の間に隙間を使って新しい茅を差し込み維持していきます」と風間さん。もともと屋根に使われていた茅は使いながら進めていくということ!

葺き替え

「弥生っこ村」竪穴住居の屋根は「逆穂」一般的な茅葺民家の屋根の茅とは逆に、穂先が見えるように挿し込まれていました。
「弥生時代の屋根がこのようだったのではないか。と考え風情のある『逆穂』にしています」と弥生っこ村民会の小玉武さん。

小玉さん

秋晴れの青空がのぞく中、弥生っこ村民会の方が、茅をリレーで渡し、屋根の上の方に立つ職人の風間さん、本間さんが次々と挿し込んでいました。
今日は、午前10時から見学会も行われ、事前に申し込みをした見学者が間近で見学し、作業を手伝う様子があったのだそう。
見学は明日10/16日(金)、19日(月)も行われます。事前に申し込みをしていない方も、少し離れた位置から様子を見ることが出来るという事です。
技を継承する茅葺職人さんの技も間近で見ることができる機会ですね。

集合

職人さんと「弥生っこ村民会」のみなさんと手を止めていただき写真撮影!

茅葺職人歴20年という風間さん。

風間さん

茅葺職人歴10年の本間さん。

本間さん

作業を終えた後、風間さんは、同時に作業を進めている由利本荘市岩城の天鷺村の茅葺屋根の葺き替え作業、
本間さんは仙北市田沢湖地域の茅葺民家の葺き替え作業を行うそうです。
お二人の職人さんにも、またお話を伺いたくなったラジパルでした!