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2020年2月12日

2020全国伝統野菜サミットin秋田湯沢 開催!

かおりです!
「秋田の伝統野菜」について 多くの人で語ろう!というイベント
「2020全国伝統野菜サミット 」が2/20(木)、21日(金)に
湯沢市を会場に開催されます。

あきたの伝統野菜について研究をしている吉尾聖子さんをお訪ねし、
吉尾さんが仕事をされている秋田県立大学で伺いました!

吉尾さんと

ラジパルスかおり「あきたの伝統野菜」の追っかけをしております^^
ラジパル中継の時間で、秋田の伝統野菜の栽培現場などを訪ね、
お伝えしてきました。
「秋田の伝統野菜」は、県内のそれぞれの地域で 受け継がれてきた
独自の野菜ということで 今は30品目が 数えられています。

「伝統野菜は、古くから栽培されてきた在来の野菜で、気候、風土、
歴史、資源など 地域の特色を活かしながら代々 受け継がれてきました。
・昭和30年代以前から栽培されているもの
・地名や人名が付いているなど秋田県に由来しているもの
・今でも種や苗があり生産物が手に入ること
を定義にしています。
秋田県では2005年 21品種を リストアップ。
30品目を数えたのは 2014年で、
さらに調査で新たにで9つの伝統野菜が増えこのサミットでご紹介します」
と吉尾さん。

インタ

その土地固有の 味として伝えられている「伝統野菜に会いたくて」
ラジパルで 栽培現場をお訪ねしてきましたが、
出会う味はまさに「ここだけの味」と胸に響く味わいがほとんどでした。

この季節ですと!鍋物には欠かせない「三関せり」
「春を告げる野菜 雪の下から掘る ひろっこ」
独特の辛みが 食べる人を惹きつける 「松館しぼり大根」
そして 大館市比内町の「とんぶり」も 秋田の伝統野菜です。

せり

「保存した秋野菜なども甘みが増しておいしく食べられる時期ですね。
山内にんじん石橋ごぼう、田沢ながいもなどおいしいですよ」と教えて
いただきました。

3ショット

石橋ごぼう

田沢ながいも

(ラジパルで訪れた際)

こういった伝統野菜を継承・振興するため 
秋田県では「あきた郷土作物研究会」が組織されています。
「2020全国伝統野菜サミットin 秋田湯沢」では、秋田県や、
秋田県立大学、湯沢市、JAこまちと並んで
あきた郷土作物研究会が 主催となっています。

あきた郷土作物研究会は、2013年に生産者、流通関係、飲食店、
食に関わる仕事の皆さんで、貴重な秋田の財産である伝統野菜を
行政や研究に限らず大事にしていきたいと立ち上げられた会です。
秋田県立本学の吉澤結子副学長が会長、
生物資源科学部の櫻井 健二 准教授(生物生産科学科)が事務局を務め
ています。
県内の飲食店によびかけて「伝統野菜まちめぐり」と称して
レストランなどの食事を通じて皆様が伝統野菜に親しめるような企画や
生産現場に出かけてワークショップを開催したり、
伝統野菜の情報を発信して、秋田の伝統野菜情報の窓口のような役割を
果たしています。

ご案内

(昨年 開催のワークショップ)

はたけ

(ワークショップの様子)

まちめぐり

来週には「2020全国伝統野菜サミット」が秋田で開催となりますが、
伝統野菜にまつわる動きは全国的なものとなっています。
吉尾さんは 「これまでは、京野菜や加賀野菜などが、有名でそれ以外は
あまり知られることがなかったのですが、今は各県様々な伝統野菜が
注目されています。
栽培しやすく改良された種や、収量の多い品種が増え
数多くの在来の種が姿を消した現状がある中
復活を遂げたりと 伝統野菜の状況は 多様です。
各県に研究会が立ち上がり、さかんに 情報発信をしています」と
教えて下さいました。

「2020全国伝統野菜サミットin 秋田湯沢」では
伝統野菜を守り育んできた関係者による全国の伝統野菜の今を語り、
秋田の伝統野菜の魅力に注目していく ということ!

この季節に、この雪深い湯沢という地であえて開催するということですが
「厳しい環境ながらもこの雪を利用しながら生産してきた伝統野菜の産地で
あるということ、ここでかんばって産地を作っている生産者に皆様に
注目していただきたい」という思いがあるのだそう。

フライヤー

基調講演の講師には、こうした生産者の実態を伝えてくれる
食べ物付き 情報誌「東北食べる通信」の情報誌モデルを全国へ展開する
「日本食べる通信リーグ」 代表理事 高橋博之さんをお迎えします。

【パネルディスカッション】は「守り育もう!地域の伝統野菜」と題し
パネリストに
・秋田県 湯沢市 三関セリ 生産者組合員45人の代表 奥山雄一さん
・仙台セリ 名取競り栽培農家 7代目 三浦農園 三浦隆弘さん
・JA東京中央会で、江戸東京野菜の復活に30年以上取り組んできた
 江戸東京 伝統野菜研究会 代表 大竹道茂さん
・野菜ソムリエ上級プロで 北海道「ラワンふき」を全国へ広めようと奔走、
6次産業化プランナーの 萬谷 利久子 さん 
をお迎えし
・山形県や国内の在来作物の研究会や保存などに取り組んでいる
 山形県在来作物研究会 会長で 山形大学准教授 江頭宏昌さんが
コーディネーターとなって進みます。

参加無料は 定員150人です。

また、発酵文化 を彩る「伝統野菜」として
第2部では、17:00~、湯沢グランドホテルの柴田料理長のほか、
ゲストシェフとして大仙市大曲でイタリアンレストラン 
「リストランテ・ジュエーメ」を営む 佐々木省吾シェフをお迎えし
伝統野菜を試食する交流会が行われます!
三関せりと仙台せりの食べ比べや、
大仙市の横沢曲がりねぎ、復活の始まった沼山だいこんなどの料理が
登場するのだそう!

21日(金)には、「三関セリ」と「ひろっこ」の圃場見学と
岩崎地域の「発酵するまちづくり」を巡るツアーが開催されます。
三関セリ、ひろっこの圃場を見学後、
登録有形文化財の 両関酒造の酒蔵をお訪ねし
黒漆喰の内蔵のある古民家 カフェmomotose 
で地元素材を生かした発酵ランチを味わいます。
「石孫本店」「ヤマモ味噌醤油醸造元」を巡ります!

第2部、第3部は 参加申し込みは、締め切りを迎え予定の人数は
集まっているとのこと!
しかし、ラジオを聞いていただいた(ラジパル日記を見ていただいた方)で
「ぜひ講演、パネルディスカッションに参加したい」という方は
「お席を準備します」と嬉しい言葉をいただきました!

申込み先は あきたコスモトラベル 
問:0182-23-8070
また、郷土作物研究会のホームページでも
「2020全国伝統野菜サミット」について紹介していきます。
ぜひ チェックしてください!

伝統野菜を守り育んできた人々との会話と交流が、
秋田で深まり、秋田の発酵食文化 とともに、多くの人に魅力が
注目されていく時間になりそうですね!