2021年10月15日(金) かおり取材
男鹿市五里合、琴川地域にある『珈音(かのん)焙煎所』。佐藤毅さんの自家焙煎コーヒーと共に、落ち着いた時間を過ごせる場所です。
(あたたかみのある店内では、今日から薪ストーブに火が入っていました)
佐藤さんは、こちらがご出身。お店を構えて16年になります。
「自分が生まれたところで生活したい。やるのであれば、ここでお店を構えた方が魅力を伝えられるかなと思いました。また、人が多いところが苦手だったり、競争とかコミュニケーションが苦手なところがあったりするので、琴川で自分のペースで行っていくのが自然かなと思いました」
「珈音のコーヒーは、あまり個性の強すぎる豆はメインでは使わない、素朴なコーヒーです」と佐藤さん。
香りがよく、それでいて、目の前の景色も移すような味わいです。
こちらは、販売されているコーヒー豆。
パッケージにあるのは、演奏する佐藤さんの姿です。佐藤さんは、コントラバスの演奏者でもあります。ラジオ中継後に特別に弾いてくださいました。
これまでは、イベントなどで演奏してきたそうですが、今は、田んぼや、自然の中など、違ったフィールドで奏でることが増えているそうです。
「自然の中に音が響いて、溶け込んでいって、木に当たって反響していったり、心地よいです」
珈音というお店のお名前。改めて、素敵だなと感じました。また、ここで佐藤さんが焼き上げる食パンも人気です!
男鹿で採れる小麦も、全粒粉にして焼きあげています。佐藤さんは、なんと❕五里合地域の山間の畑で、この食パンの材料となる小麦の栽培に取り組んでいます。
「今月は、麦畑を耕し、種を撒いていました。ちょうど、今日で終わったところです^^」
栽培は、今年2年目。これから、今年収穫した小麦が挽かれ、食パンの材料となっていくそうです。
そして、こちらは!!佐藤さんの田んぼ。
佐藤さんは、4年前から、里山の田んぼでの米作りも行っています。
「ここで蛍カフェを行っています。最初は、小さな蛍のことを考えて田んぼを始めました。でも、こうして作業をしていると、山が重要だなということに気が付いてきました。山に降った水が、しみ込んで田んぼに集まってくる。山の力で米が育つんです。山の田んぼって面白いな。と思っています」
今年から、この田んぼで収穫したお米もパンに使うということ!!お米で酒種を作り、パンを発酵させる酵母に使っていくそうです✨ 田んぼを見て、小麦畑を見て、山を見て!!提供する食パンやコーヒーを見ている佐藤さん。この先は、山の薪で窯に火を入れパンを焼き、牛を飼って山に放牧して山を守り、牛の乳からバターを作ってパンに使い、ゆくゆくは、塩も!!ご自身で作っていきたいと考えています。
「山に、誰も手を入れるということがなくなってしまったけど、パンを生み出せる五里合の自然の可能性があるから面白いな。と思っています」
おだやかながら、力強さを持つ佐藤さんの声が胸に響きました🌱 牛を飼った時には、また、お話聞きに来させてくださいね🚙🎤
佐藤さんこだわりの 食パンは、毎週木曜日に焼きあげています!みなさんも、ぜひ、男鹿の里山を目にして、佐藤さんの食パンとコーヒーを味わってみてください🍃
【珈音焙煎所】
男鹿市五里合琴川字前田109
電話:0185-34-2470
営業日:木曜・金曜・土曜日 午前11時~午後4時