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2020年3月23日

小松百治商店〜平鹿町の昆布屋さん〜

かおりです!
「よろ こんぶ 春に!!」そんな願いも込めてお送りしたい!と
ラジパル!今日は、横手市平鹿町にあります昆布屋さん「小松百治商店」におじゃましました。創業85年の昆布屋さんです。
迎えて下さったのは、「小松百治商店」三代目 小松勝信さん。
息子さんで四代目 小松将也さん。

「小松百治商店」は、ヤマヒャクの屋号で親しまれています。
店内には、とろろ昆布や、おぼろ昆布、粉末のとろろ昆布などが並びます。



店内で行われる作業に、昆布の香りが漂います〜〜。

「小松百治商店」では昔ながらの手加工で「おぼろ昆布」を作り出しています。

今日は、特別に、ラジパル中継に合わせて、加工作業を見せていただきました。

北海道産の天然昆布などから、手加工で生み出されるひらひらと上品に薄い「おぼろ昆布」!! まさに職人技です。
小松さんも毎日 向き合って4〜5年かけて手についた技なのだそう!

「小松百治商店」に受け継がれる「おぼろ昆布」の技はこちら!

ひらひらと帯状に加工された昆布には、まるで、しめ飾りのような飾り部分が生まれています。
この加工によって、上品さと、ボリューム感が生まれるのだそう。 ここだけの技です!

小松さんのおすすめの食べ方は、おぼろ昆布にめんつゆと、お水、しょうゆを少々!
味に深みがありながら、さっぱりと食べられるのだとか!

店内には、削りだす音も、軽やかに響いていました!

この昆布の加工の音もいい音でしたがもうひとつ
ラジパルが引かれたのは昆布を削り出す「刃物」の呼び名の「音」です。

なんと「アキタ」という呼び名があるのだそう!!!

この呼び名にまつわる小松さんから教えてもらった物語があります。
一説によると、昆布を削る刃物を「アキタ」と呼ぶ呼び方は
大阪の「浪花節が好きな昆布職人から生まれた」ということ! むかしむかしのお話です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・

浪花節好きが高じて、興行の一団として回るようになった昆布職人がおりました。
しかし、秋田に興行で来た際、お客の入りがよくなく一団は解散となるのです・・・。
そんな中、昆布職人が立ち寄ったのが「秋田の昆布屋さん」 昆布職人は、そこで「昆布を削り出す姿」に目を奪われました。
薄く昆布を削り出すその美しいおぼろ昆布! そして、作り出す「刃物」について、話を聞きます。
すると「刃の部分に、目には見えないほどの『返し』があり、
おぼろ昆布を 美しく削り出している」ということが 分かりました。
そこで、その「昆布職人」は、秋田で見つけた「刃物」を境に持ち帰り昆布屋として、仕事を始めたのだそう。
「刃物」が「秋田で見つけた刃物」だったことから「アキタ」と呼ばれるようになり使われたのだそう。
それが刃物が「アキタ」と広く呼ばれるようになった由縁だと いうことです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昆布を削る際「アキタをつける」などという言い方が今も残っています。

こちらは、小松さんの「アキタ」

指で刃を触ると 「ひっかかり」があり「返し」があるのが分かります。

固い昆布を削り出すため、2年ほどで半分ほどの大きさになってしまうのだそう。
熟練の技だからこそ、道具も活かされているのだと感じました。

「四代目も、もう削るのですか?」との問いに
「まだまだです!!」とのこと。

「この先、修行を重ねて『小松百治商店』ならではの「おぼろ昆布」を作りだせるよう精進したい!」
と、意思のある まなざしで答えて 下さいました。

「北前船と雄物川の舟運がもたらした県南での『昆布加工業』
この先にも繋げていきたい」と昆布を削る三代目の姿からは
「ここだけの技」への誇りを感じたラジパル。
口に入れた削りたての昆布の風味と食感、そして「アキタ」にまつわる ストーリー☆は昆布のうまみのように深く響きました!

「小松百治商店」
横手市平鹿町中吉田字上藤根92
107号沿いです!
問:0182-24-0153