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2017年12月13日

新たな「なまはげ」で伝統行事を!~羽立駅前町内会~

大晦日の夜に家々を巡る「なまはげ」 古くから男鹿に伝わる民族行事です。
準備に取り組む集落のひとつ「羽立駅前町内会」をお訪ねしました!
羽立駅前町内会では、今年、なまはげのお面、ケラを新たに制作し 
なまはげの 行事を行います。
なまはげのお面の 制作には、若い力が 迎えられました。
今年から男鹿の地域おこし協力隊として活動している 
大谷心さんに 声を掛けたのです。

準備

町内会では「そろそろ なまはげのお面・ケラを新しくしよう」という声が
5年ほど前から 上がっていたそう。
なまはげの着るもの=藁で作るケラは、毎年制作してきていましたが
少子高齢化が進む中で、毎年のケラ作りにも難儀していたのだとか。
そこで、色があせるなど、毎年 作り変える必要のある藁のケラに変え
長く使える素材のものに 作り直す事を考えたのだそう。
そして「今年 なまはげのお面を新調しよう」と決めたのです。

それは「地域ならではの面を作り行事を続けていきたい」という思いを
新たにすることでもあったのだとか。

町内会の鎌田直哉さんは、地域おこし協力隊の 大谷さんが
なまはげのイベントを行うなど なまはげの活動を手がけていることや
秋田美術大学在学中にも、男鹿でなまはげの像を作るなどの活動に
取り組んでいたことを知り
町内会のメンバーだけで作るより、いいなまはげのお面が出来るのでは!
と、協力をお願いしました。
「なはげが大好きなので、今までにない試みに関わるということで
緊張があったが うれしさとともに 引き受け制作しました!」と大谷さん。

そして、お面が、完成した!のです!! 

お面

ヘルメット

「こわいお面がいい」という要望を受けて、目や眉毛に工夫をし
断熱材と紙粘土で制作、和紙を張って強度を付けたそう。

町内会長さんや、町内会の方々は出来上がったなまはげ面を見て
「ぶったまげた!こんなに厳しく出来るもんだべな」
「味があっていいですな~。これは、最近にない いいお面だ」
「これ以上 立派なお面はないな」
と、感動の声をあげていました。

着替え

なまはげ
(大谷さんが実際に着ています。青なまはげ)

ケラ作りは、町内の方が行いました。
長く使い続けられるよう素材を「麻」に変え そのロープを探してきて
ほぐし、編んで 制作したそう。

「お面の制作に関われたことと、お面を作る作業を見に来る方がいるなど
なまはげのお面を通じて、にぎわいが町内に生まれたこともうれしい」と
大谷さんは、にこやかに お面に目を向けていました。

集合

大晦日を前に 新たな町内の誇りとなる なまはげ面が出来た 喜びが
満ちている町内会館。
また、ここから、新しい歴史が スタートする!という気持ちも感じた
時間でした。

羽立駅前町内会では、大晦日 一緒に「なまはげ」となって町内を巡る方も
募集していると言うことです!!
(町外パワー、男女問わず)
新しい方法で! 町内の行事を作っていく! 
新しいお面と一緒に☆☆☆
伝統行事への思いが伝わってきたラジパルでした。

(取材 ラジパルス かおり)