仙北市田沢地区に伝わる「あきた伝統野菜」に会いに行きました!!
田沢地区見附田で 栽培される「田沢ながいも」です。
歴史は古く 藩政時代から伝わると言われています。
その特徴は、ねばり・コク!!
すりばちですりおろす時から、粘りの手ごたえが違います。
ここの「土」で育つからこそ!!生まれる力強さ☆があるのです。
田沢地区見附田は、かつてこの場所を流れていた 玉川の西側に位置します。
玉川の蛇行によって運ばれた 細かい砂と、その後 重なった腐葉土などが、
深く良質の作土となり「この地域だけ」という環境を成しているのです。
また、古くから受け継がれてきた「田沢ながいも」は 品種を系統選抜され
昭和50年に「田沢1号」と命名されました。
「田沢1号」の持つ ねばりと、コクは、まさに、この地域だけで育まれる
味わいなのです。
しかし、青森や北海道など他の産地のながいもに押されて
「田沢1号」の生産は激減。
栽培には、多くの手間がかかることから、今も生産を続けている農家さんは
多くありません。「まぼろし」と言われる所以です。
でも、こうして、私たちが「田沢ながいも」に出会えるのは、
今につなげて、植え続け、掘り続けて来た
農家さんがいらっしゃるからなのです。
高橋ちよこさん(83才)は、生産農家の田中昭一さんに「師匠」と
呼ばれる「田沢ながいも」の栽培名人。
高橋さんが「田沢ながいも」の栽培を続け「種いも」を残してくれたことで
田沢地区には今も「田沢ながいも」があるのです。
さらに田沢地区の伝統野菜を継承しようと、動いてこられたキーパーソン
田沢湖 湖畔「湖畔の杜レストラン ORAE」の関口久美子さん。
関口さんは、田沢地区に伝わる伝統野菜を
料理に使用すること、栽培することで 守りたいと動いています。
関口さんが、高橋さんの残した「田沢ながいも」の「種いも」を
田中さんへつなぎ、ORAEのスタッフとともに実際に栽培し
料理に使用することで 地域の宝が継承されているのです。
現在行われている「あきた伝統野菜 まちめぐり Month」
県内20の参加店舗で 伝統野菜を味わうことができます。
「湖畔の杜レストラン ORAE」では
田沢ながいものコロッケを味わうことができますよ。
ばっけ味噌で味付けされ、ねばりとコクを感じつつ
ほおばっては、食べ進めてしまうコロッケです!
(ORAEでは、15種類の伝統野菜が活かされたプレートを味わえますよ)
田沢ながいもの栽培名人 高橋さんはなんとも贅沢な!
「田沢ながいもサラダ」と「ゆべし」
この味をほおばれたのは、きっと
この中継に集った私たち だけ !! ではないでしょうか!!!
高橋さんが「掘るときにはひっくり返りそうになって、掘っている」
というほど、長く地中で伸び進む「田沢ながいも」
1本 1本 手で掘り進められ 大切に収穫される 田沢の味。
みなさんも、この季節に 出会ってみて下さいね!