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2016年11月17日

あきた伝統野菜 田沢ながいも ~仙北市田沢地区~

仙北市田沢地区に伝わる「あきた伝統野菜」に会いに行きました!!

田沢地区見附田で 栽培される「田沢ながいも」です。
歴史は古く 藩政時代から伝わると言われています。

田沢ながいも 1

その特徴は、ねばり・コク!!

すりばちですりおろす時から、粘りの手ごたえが違います。
ここの「土」で育つからこそ!!生まれる力強さ☆があるのです。

田沢ながいも 4

田沢地区見附田は、かつてこの場所を流れていた 玉川の西側に位置します。
玉川の蛇行によって運ばれた 細かい砂と、その後 重なった腐葉土などが、
深く良質の作土となり「この地域だけ」という環境を成しているのです。
また、古くから受け継がれてきた「田沢ながいも」は 品種を系統選抜され 
昭和50年に「田沢1号」と命名されました。
「田沢1号」の持つ ねばりと、コクは、まさに、この地域だけで育まれる
味わいなのです。

田沢ながいも 2

田沢ながいも 3

しかし、青森や北海道など他の産地のながいもに押されて
「田沢1号」の生産は激減。
栽培には、多くの手間がかかることから、今も生産を続けている農家さんは
多くありません。「まぼろし」と言われる所以です。

でも、こうして、私たちが「田沢ながいも」に出会えるのは、
今につなげて、植え続け、掘り続けて来た 
農家さんがいらっしゃるからなのです。

田沢ながいも 8

高橋ちよこさん(83才)は、生産農家の田中昭一さんに「師匠」と
呼ばれる「田沢ながいも」の栽培名人。

高橋さんが「田沢ながいも」の栽培を続け「種いも」を残してくれたことで
田沢地区には今も「田沢ながいも」があるのです。

さらに田沢地区の伝統野菜を継承しようと、動いてこられたキーパーソン
田沢湖 湖畔「湖畔の杜レストラン ORAE」の関口久美子さん。

関口さんは、田沢地区に伝わる伝統野菜を  
料理に使用すること、栽培することで 守りたいと動いています。

関口さんが、高橋さんの残した「田沢ながいも」の「種いも」を
田中さんへつなぎ、ORAEのスタッフとともに実際に栽培し
料理に使用することで 地域の宝が継承されているのです。

現在行われている「あきた伝統野菜 まちめぐり Month」
県内20の参加店舗で 伝統野菜を味わうことができます。
「湖畔の杜レストラン ORAE」では
田沢ながいものコロッケを味わうことができますよ。

田沢ながいも 6

ばっけ味噌で味付けされ、ねばりとコクを感じつつ
ほおばっては、食べ進めてしまうコロッケです!
(ORAEでは、15種類の伝統野菜が活かされたプレートを味わえますよ)

田沢ながいも 5

田沢ながいも 7

田沢ながいもの栽培名人 高橋さんはなんとも贅沢な!
「田沢ながいもサラダ」と「ゆべし」
この味をほおばれたのは、きっと
この中継に集った私たち だけ !! ではないでしょうか!!!

高橋さんが「掘るときにはひっくり返りそうになって、掘っている」
というほど、長く地中で伸び進む「田沢ながいも」
1本 1本 手で掘り進められ 大切に収穫される 田沢の味。
みなさんも、この季節に 出会ってみて下さいね!