かおりです!
農家さんへの道を歩み出した新規就農の 若者を お訪ねしました!
秋田市四ツ小屋 沢田石 武瑠 (さわたいし たける)さんです。
東京農業大学で学ばれ、大学院を経て、今年!
本格的に稲作と、野菜栽培の道を進み始めました。
ご実家は創業1907年という農家さん。武瑠さんが5代目です。
春は種まき、夏は野菜の収穫、秋は稲刈りと農作業がいつでも身近に
あった沢田石さんは「就農」について思いを持って過ごしてきました。
高校時代に出会った「戦略的農業経営」という本が、心に響き
本を書いた渋谷往男教授の東京農業大学を目指し進学。
「秋田の外から農業を多角的に捉えてほしい」
そんな、おじいさまの声もあったそうです。
大学で学び、大学院へ進んだ沢田石さん。
「日本一の農業を経営するにはどうしたらよいか」という学生時代の問いに
教授から「金融関係のことを学んだほうがいい」という言葉があったそうです。
「『日本政策金融公庫』を目指すべく大学院へ進み、インターンとしても
取り組んでいました。
研究とインターンが難しいと感じている中、祖父が体調を崩したと
実家の状況を知り 遠回りするのではなく すぐに農業に取り組もうと
『5代目』として、農業の道へ進む決心をしました」
学生時代のご友人から
「農業なんてやめろよ。東京でサラリーマンをした方が絶対に良い」
との声も受けたことも。
「迷いもある中でしたが『それだけ覚悟があるなら秋田に帰ってきて
農業をやりなさい』という母と、祖母の声を受けて決心しました」
帰郷後は、秋田市園芸振興センターで、栽培技術や肥料設計などの
実務知識を学び
さらに、研修で訪ねた 秋田市の農家さんとの出会いで、
目指す「農業像」が決まりました。
それは「土づくり」です。
「ガイアガーデン 菅原 雄さんから〝土づくりがいのち″と学んだ。
うちは、長年 農業を営んできていたので土が疲れていたことを
感じていて『今すぐ土を変えたい』と考え、動き出しました」
沢田石さんが見出したのは「秋田の天然資源を活かした 土づくり」
今日は、惜しげもなく教えてくださいました。
それが、こちらです。
「秋田杉の間伐材を使った炭 と木酢液、男鹿の海洋水が生んだにがり
日本だと秋田でしか採れない 土の王様と呼ばれる八沢木白土です」
実際に、これらの資源で土づくりを大切に行ってきた結果
「土壌と作物に劇的な変化」が生まれたことを発見!
昨年は、この土で トウモロコシを栽培。
糖度20.8度にもなった沢田石さんのトウモロコシは
出荷の打診を行ったスーパーのバイヤーの方にも響き!
「嶽きみ」と並ぶ価格で販売され、完売の連続となったのだとか!!
こうした経験から、手ごたえを得て
沢田石さんは、今年、真っ直ぐに前を向いて動いています。
手がける作物は、ブロッコリー、レタス ナス、ピーマン、パプリカなど
20~30品目。
栽培した お米は、ハサガケして 販売していきます。
今日は、トウモロコシの定植を行い
焼いて食べると非常に美味しい という
世界一美味しいナス「フィレンツェナス」の苗も手にしていました。
収穫を迎えるのは6月下旬。
沢田石さんは「SENTE(センテ)」 という屋号で販売していきます。
「SENTE(センテ)」 とは、秋田の農業界に先手を打つ という思いと
S=special
E=eco
N=natural
T=technology
E=each
の、アルファベットひとつひとつの意味 から。
ブランディングのための ロゴデザインは「星の王子様」をイメージしました。
沢田石さんは
「未来とは、予想するものではない、自分の手で可能にするものなんだ」という
サン・テクジュペリの言葉を大切にしています。
これから、直売のほか、
秋田市内の直売所や スーパーに 並んでいくということ!
直売所は、彩菜館、いぶきの里
スーパーは ナイス 仁井田店、仁井田南店、山手台店に並びます。
農業への思いを 確かにしている 沢田石さん。
昨年は 「農業の可能性を幸せに作り変える」と題して仕上げた思いが
毎日農業記録賞「最優秀賞」に輝きました!
(毎日農業記録賞は、毎日新聞社主催、農林水産省・県・県教委など後援
「農」や「食」、「農に関わる環境」への思い、体験の記録、提言
などから選ばれる)
秋田県内在住者の最優秀賞は25年ぶりということ!!
お話を伺って
この先、まさに秋田の農業に「SENTE(先手)」を打つような存在!
注目されていく存在に
なるのでは☆☆☆ と感じた ラジパルでした!
連絡を取りたい、野菜を注文したい という方は
FAX 018-839-1490 まで!