2020年10月8日(木) かおり取材
内蔵のある歴史的な建物が並ぶ横手市増田町で、機械の金属加工とロボットを応用した産業設備の製造に取り組む企業があります。
株式会社クツザワです。
ロボット工房では、ここで息を吹き込まれたさまざまなロボットに出会えます!
お話を、クツザワ会長 沓澤好美さん、ロボット部 岩本成生さんに伺いました。
クツザワのロボット工房には、7つのロボットが並びます。
溶接ロボットや、小さいパーツを動かす水平多関節のスカラ型ロボットなどなど、クツザワでプログラムされ動きを生み出された産業ロボットたち。
横手市増田町ならではのロボットもあります。「お酌ロボット」です!
タッチパネルで「お酌をする」を選択すると、動き出すロボット!
一升瓶を酒瓶のケースから酒瓶の棚に移す動作、お酌をする動作 と、しなやかな2つの動きを見せてくれます。
ロボット部の岩本さんは、
「一升瓶を瓶ケースから使用品展示棚へ移す作業とグラスに注ぐ作業、二つを両立するハンド設計をしました。お酌ロボットで取り扱う一升瓶の、形状、重量、強度などを分析して設計を行い、狭いケースや棚に一升瓶を出し入れするスリムなハンドにしました。また、両手で瓶を支える包み込むようにグリップを調整しました。さらに、停電しても瓶を落とさない安全な仕組みを確立しました」と教えてくださいました。
注いだ後は、また瓶を棚に戻します!!
お酌ロボットが注ぐのは、地元 増田町の酒蔵 日の丸醸造の日本酒です。
「ロボットってどんなものなのかよく分からないという方が大体です。地元の酒蔵とコラボすることで親しみをもってもらいたいと思いました」と沓澤さん。
「クツザワは、部品の加工からスタートし四十数年 取り組んできた会社です。部品の加工を活かして、電気、機械の設計からの部品の組み立て、ロボットの動きを作るテーチングと云う作業までワンストップで社内でできる強みを活かしてロボットが完成しています」
クツザワは、海外にもロボットを納入しています。
沓澤さんは、「歴史ある蔵の町と、最新のロボットを『温故知新』という言葉で結び付けて、われわれのロボットを知ってもらえたらと思います。蔵を見学した方や、まんが美術館を訪ねた方に、このロボット工房にも足を運んでいただけたらと思います」とにこやかにお話していました。
こちらの、ロボットスーツは、体験や貸し出しもしています!
25キロを持ち上げてみましたが、サポートされているのを感じます!
クツザワロボット工房見学は、事前にお電話でご予約をということです!
株式会社クツザワ
電話:0182-45-3873
ホームページやfacebookページもあります!
また、お酌ロボットの動きはYouTube「日の丸醸造×クツザワ『お酌ロボット』」でも見ることが出来ます!