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2016年7月12日

秋田の伝統野菜 ~仙北丸なす~ 大仙市神岡

大仙市神岡地域でだけ 受け継がれ 栽培されてきたナス「仙北丸なす」
秋田の伝統野菜です。
今は、6人のお母さん達が「仙北丸なす」を受け継ぎ、守り、栽培しています。
みなさんは「神岡 あった会」というグループを作って
栽培と加工を行っています。
「あった会」は、「なにかあったったんだが」「これが あった!」から
ついたお名前だそう。
そして、ここには この「なす」があったった のです。

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「仙北丸ナス」は、皮も実も しっかり! しているナスで
カタチは、まん丸。
大きくなると、片手の手のひらから こぼれるほどの大きさになります。

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ちかさんの顔と比べても(笑)その大きさが分かります!

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それよりも、ひとまわり小さいうちに収穫するものは
「ふかしなす漬け」といわれる 玄米と麹で漬ける漬けもの になります。
実がしっかりつまっているので、味が染みすぎてしょっぱくなりすぎず、
持ち味のほんのりとした 甘みと、歯ざわりが生きた
美味しい ふかし漬けができるのだそう。
色は、皮の紫紺色が鮮やかで、中は白。
「これでなくては!」の 味わいなのだとか。

神岡では、 一時期 「梵天丸」というなすの品種で「ふかし漬け」を
作っていたそう。
しかし、昔から使ってきた「仙北丸なす」の 味、歯ざわりを知っている地域の方は
「やはり仙北丸なす が いい!!」と感じていたのだとか。
そこで、地域で「仙北丸なす」を栽培し、種を取り続けていた
佐藤さんのおじいちゃんから、おかあさんたちは、種を分けてもらい
「仙北丸なす」を栽培!!
グループを作って、守り続けてきました。

みなさん、声を揃えて「なす そのものが いいなす です」と
お話していました。

収穫が終わったら、いよいよ!
ふかし漬け(麹、米、塩、砂糖での漬けこみ)作業に入るそう。
漬け込んでから、出荷になるまでは およそ2ヶ月。
神岡にある直売所などで販売を開始するそう。樽の注文も入るのだとか。
早いうちに売り切れてしまうそうのなので予約注文が確実です。

お母さんたちが「この味でなくては!」と 栽培を 続け残してくれた から
いま、こうして「仙北丸なす」での 「なすのふかし漬け」が食べられるのですね。

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もちろん、なす料理もオススメ。
お母さん達のイチオシは、鯨かやき。
そして、実がしっかりしているので、
蒸しものにしても、実の甘みと味わいをいかせるそう。
輪切りにして、揚げれば、その丸みをまるまるいただけます。
収穫が 始まったら、神岡の直売所や、秋田市民市場などでも
手に入るそうです。
大仙市神岡に伝わる、「仙北丸ナス」見つけてぜひ、
味わってくださいね。