大仙市神岡地域でだけ 受け継がれ 栽培されてきたナス「仙北丸なす」
秋田の伝統野菜です。
今は、6人のお母さん達が「仙北丸なす」を受け継ぎ、守り、栽培しています。
みなさんは「神岡 あった会」というグループを作って
栽培と加工を行っています。
「あった会」は、「なにかあったったんだが」「これが あった!」から
ついたお名前だそう。
そして、ここには この「なす」があったった のです。
「仙北丸ナス」は、皮も実も しっかり! しているナスで
カタチは、まん丸。
大きくなると、片手の手のひらから こぼれるほどの大きさになります。
ちかさんの顔と比べても(笑)その大きさが分かります!
それよりも、ひとまわり小さいうちに収穫するものは
「ふかしなす漬け」といわれる 玄米と麹で漬ける漬けもの になります。
実がしっかりつまっているので、味が染みすぎてしょっぱくなりすぎず、
持ち味のほんのりとした 甘みと、歯ざわりが生きた
美味しい ふかし漬けができるのだそう。
色は、皮の紫紺色が鮮やかで、中は白。
「これでなくては!」の 味わいなのだとか。
神岡では、 一時期 「梵天丸」というなすの品種で「ふかし漬け」を
作っていたそう。
しかし、昔から使ってきた「仙北丸なす」の 味、歯ざわりを知っている地域の方は
「やはり仙北丸なす が いい!!」と感じていたのだとか。
そこで、地域で「仙北丸なす」を栽培し、種を取り続けていた
佐藤さんのおじいちゃんから、おかあさんたちは、種を分けてもらい
「仙北丸なす」を栽培!!
グループを作って、守り続けてきました。
みなさん、声を揃えて「なす そのものが いいなす です」と
お話していました。
収穫が終わったら、いよいよ!
ふかし漬け(麹、米、塩、砂糖での漬けこみ)作業に入るそう。
漬け込んでから、出荷になるまでは およそ2ヶ月。
神岡にある直売所などで販売を開始するそう。樽の注文も入るのだとか。
早いうちに売り切れてしまうそうのなので予約注文が確実です。
お母さんたちが「この味でなくては!」と 栽培を 続け残してくれた から
いま、こうして「仙北丸なす」での 「なすのふかし漬け」が食べられるのですね。
もちろん、なす料理もオススメ。
お母さん達のイチオシは、鯨かやき。
そして、実がしっかりしているので、
蒸しものにしても、実の甘みと味わいをいかせるそう。
輪切りにして、揚げれば、その丸みをまるまるいただけます。
収穫が 始まったら、神岡の直売所や、秋田市民市場などでも
手に入るそうです。
大仙市神岡に伝わる、「仙北丸ナス」見つけてぜひ、
味わってくださいね。