「美郷さ えぐ 来てけだんしな」
そういって迎えてくださったのは 美郷町の煙山さんご夫妻。
煙山さんご夫妻は、郷土に伝わる秋田弁で「昔っこ=民話」を語り、
伝える活動に取り組んでいます。「美郷民話の会」の「昔っこ」です。
「美郷民話の会」の会員は9人。98歳の語り手を先頭に
60代~70代のメンバーで「昔っこ」を行っているそうです。
男性は、煙山さん、おひとりです。
煙山さんは「めおと語り」として、ご夫婦で登場人物を演じたり
歌や踊りを入れるなどの工夫を凝らした「昔っこ」を行っています。
先日 7/1、「美郷民話の会」では
開催中の「美郷町ラベンダーまつり」に合わせ
「昔語り」と「伝記語り」を、町の文化財「坂本東嶽邸」で開催しました。
「私も聞きたいです」の声に答えて
ラジパル中継のために、町に伝わる昔っこ「ケチな話っこ」を
語ってくださった 煙山さん。
その こころの真ん中があたたまる 語りに 惹き込まれました。
煙山さんは、奥さま ひろ子さんが始めに「昔語り」を始めたのだそうです。
きっかけは、保育園でお仕事をされていた時のこと。
訪れた老人福祉施設で「こんにちは!お元気ですか?」と話しかけた
おばあちゃんが反応を示さず
「まめでえーなー。ここにいだらおもしれべ~?」と
声をかけたところ「んだ んだ」と答えた というやりとりがありました。
秋田弁で!だからこそ通じ合うことが出来た会話。
それから「この言葉を大事にしながら、口承文化で伝わってきた
民話を後世に伝承していこう」と「昔語り」を始めたのだとか。
今では、地域の小学校や、おまつりなどで「昔語り」をされています。
また 美郷町に限らず「あきたの」民話を語る「あきた民話の会」の
県南メンバーとしても「昔語り」に取り組んでいます。
この県北~県南までの語り手が集まる「あきた民話の会」の「昔語り」が
今月 開催されますよ!
日時:7月26日(木)・27日(金)午後2時~午後4時30分
会場:にかほ市 道の駅象潟 ねむの丘「にかほっと!」フードコート
ぜひ、心あたたまる「秋田弁の昔っこ」に触れてみてはいかがでしょうか。
また「民話の会」では「昔語り」のご依頼に応じて
「昔語り」も行うということです!
「あきた民話の会」で検索してくださいね。