かおりです!
仙北市角館町 桧木内川堤 2キロに渡るソメイヨシノの桜並木。
見る人の心を揺らす見事な桜は、実は、自然の「開花」だけではなく
人の手があってこその「開花」なんです!!
3月に入ると、仙北市教育委員会文化財課の畠山さんは
400本ある桧木内川堤のソメイヨシノの枝の剪定に入ります。
樹木医の黒坂さんと交代で、行っていくそうです。
高所作業車に乗って、テングス病などの病気になった枝や
枯れてしまった枝を取り除き、日当たりの良い環境に整えていきます。
切り落とす枝などは、軽トラック20台分にもなるのだとか。
桧木内川沿いの桜は、今上天皇御誕生記念として
昭和9年に植えられ、樹齢は80年以上。
ソメイヨシノはもともとは、園芸品種で病気には弱い
手を掛けないと3~40年で 枯れてしまうのだそうです。
畠山さんは、12mになる高所作業車に乗って
高い枝を切り落とし、管理が行き届くように 作業をしています。
昨日からは、武家屋敷通りのシダレザクラの枝の管理に入ったところなのだそうです。
武家屋敷のシダレザクラは、佐竹北家が入部して間もなく植えられ、
樹齢は300年以上。国の天然記念物にも指定されています。
(4/4現在)
今年の開花は、20日過ぎくらいの予想とのこと。
昨年は128万人の観光客が県内外、
そして海外からも見にいらした角館の桜。
今は、畠山さんの枝の管理が進み 開花のときを待っています。
畠山さんは
「観光客の方に たくさん見てもらいたい。
でも、写真を撮るときには 枝を引っ張ったり、花を散らしたり
しないようにしてくださいね」とお話していました。
角館の 桜まつりは 4/20~5/5までの開催です。
桜を見上げたときには、美しさを支える 町の人の手も
感じたいですね。