由利本荘市岩城町亀田には、山菜の「ぜんまい」を使った
伝統工芸品があります。「天鷺ぜんまい織」です。
江戸時代1800年頃に「天鷺ぜんまい織」が始まったと言われています。
ラジパルは、その織り手が、今も織物を制作している
史跡保存伝承の里「天鷺村」を訪ねました。
お話を伺ったのは、3人いる織り手のひとり 青木清子さんです。
ちょうど織物に使う 糸を糸車で紡いでいるところでした。
山に自生する ぜんまいの新芽は「綿衣」で守られていて
織物には、このふわっとした綿の繊維が使われています。
糸車で絹の糸をつむぐ際に、干したぜんまいの綿を からめこんで
いくそう。
こうして、つむいだ糸を 緯糸(よこいと)にして
機で織り上げていきます。
ぜんまいの綿には、防虫・防カビの効果があるのだそう。
ぜんまいの新芽を虫から守るくらいだから。と
この綿衣に目をつけた先人の知恵!!すごいですね。
新芽から外したぜんまいの綿は、触ると羊毛のようにやわらか!
水もはじくのだとか。
反物として織りあげていく「天鷺ぜんまい織」
ぜんまいの綿毛と一緒に 羽毛も糸に紡ぎこみ織り上げます。
青木さんが 今、織り上げているのは ショールでした。
天鷺村の「鎌田家屋敷」では、こうして「天鷺ぜんまい織」の制作の様子、
織り上げられた布を目にすることが出来ます。
コースターを織り上げる「手織り体験」も!ありますよ!
(15~30分くらいで コースターが仕上がります。料金1000円)
食すばかりだった ぜんまいが、風合いのある織物となっていく。
その知恵と伝統に触れ 感動も紡いだ ラジパルでした。
問:天鷺村 0184-74-2525 (体験の際はご予約を☆)