ABS秋田放送

2017年5月4日

「とんぶり」の種まき~大館市比内町~

大仙市比内町の「とんぶり」の畑におじゃましました!
ホウキグサの実=とんぶり!「畑のキャビア」と呼ばれ 食卓でもなじみのある
あの「つぶつぶ」は,大館市比内町が日本一の生産量を誇る秋田の伝統野菜です。

5月上旬の今は、とんぶりの「種まき」が行われる時期。
ラジパルは、生産農家の 本間 均さんの畑をお訪ねしました。

とんぶり畑

本間さんは、210アールの畑でとんぶり栽培をしているそう。

本間さんインタ

収穫量はおよそ7千キロ! スーパーなどでみかける とんぶり1袋
で考えると、10万袋分 !!ですって。

とんぶり

それを ご家族3人で 行っています。

こちらは、とんぶりの種!
たね

自家製の門外不出。 本間家に伝わってきた種です。
毎年、成長した とんぶりから 種を取っています。
私たちが口にしている とんぶりは、加工され 実の殻を取ったもの。

「種」は、同じ実ですが、殻つきのまま 保管されています。

種まきには、トクおばあちゃん(83歳)の加減が大事なのだそう!

おばあちゃんと2ショット

トクおばあちゃんは、とんぶりの「種」を
10月の天日に当てて干すのだそう。そうして自然乾燥し春を待ちます。
種まき前日には、殻付きのとんぶりの実を 水に浸し
畑 の土に「直播」するのだとか。土をかぶせると3日ほどで芽が出てくるそう

おばあちゃん

とんぶりは、早生・中出・晩生と 収穫時期をずらして3種類を播きます。

種を植えた

出てきた芽は、伸びてきてから、間引き。
その後、30センチほどの苗をひとつひとつ 定植するのだそう。 
定植にはとんぶり用の特製 苗植え機があるのだとか!

こうして、草取りなどの作業を経て、秋に収穫の時期を迎えます。

以前、ラジパルは、とんぶりの「加工場」におじゃましました。
                   (2015・11月)

加工

とんぶりは、収穫したら食べられる! のではなく
収穫⇒乾燥⇒加工 して あの「つぶつぶ」になるのです。

加工は⇒ゆでる⇒つぶつぶの皮を剥く!⇒何度も何度も洗う!!
水を切る!!⇒異物を手で取り除く!!  !という作業を経て
食べられる粒になっていきます。
その工程は、なんと3日がかり!! 比内町にのみある 加工技術です。
皮を剥く機械は 秘伝! 
取材時は ラジオだからと、とくべつに加工所に入らせてもらいました。

とんぶり つぶつぶ

食卓に上るまで、ホントに手間をかけて 届けられているのです。

比内町での生産農家は12軒ということ。
「とんぶり」をなくしたくない。そんな思いで、本間さんは他のお仕事もされながら栽培を行っています。
手間のかかる作業の とんぶり。
後継者不足という現実もあります。

休憩
                 (畑の横で お茶っこいただきながらお話)

 
そんな 中、本間さんは4年前に、地元の東館小学校の校長先生に
「地元の特産品 とんぶりについて知ってもらう機会を」とお話をしました。
そこから3年生が「とんぶり栽培」を行う、「キャリア教育」の授業がスタート!
苗植え~収穫まで 本間さんの畑で 行っています。 

とんぶり農園!

とんぶり植えるよ1

収穫した「とんぶり」は
きりたんぽまつりの際、樹海ドームで販売も行っています。
この子どもたちから、ふるさとを支える人材が育てば。と本間さんは感じているそう。

今年も、この種まきで 育った苗から、本間さんの畑で 東館小学校の「とんぶり栽培」が行われます。

とんぶり植えるよ!
               (2016年 6月の ラジパル取材時)

五月晴れのぬくもりを含んだ 畑の土は柔らかく、
ここから 比内町で受け継が れてきた とんぶりが 今年の実りに向けて
スタートするんだな。と感じたラジパル。
これからは、茶碗についた 一粒も、机にこぼれてしまった 二粒も
拾って口に運びたいと感じました。

とんぶりあえ
(本間さんおすすめの食べ方 カニカマ&きゅうり&青じそドレッシングあえ)

どうか 天候に恵まれ、無事の実りに向かいますように。
生産者の 本間さんありがとうございました!

本間さんと

とんぶり2
(とんぶり 4月から10月までは 真空パックで 提供されています!)