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2018年2月22日

無農薬で栽培された綿花から糸を紡ごう!

「無農薬で栽培された綿花から糸を紡ごう!」と開かれたワークショップに
おじゃましました!

コットン1

会場

会場はカラダとココロが喜ぶ食事を提供する由利本荘市「自然食堂マーニー」
秋田で綿花の栽培に取り組む 
能代のオーガニック農家 オオヤマファーム 大山真士さん と
五城目町に移住し、4人の男の子の子育てに奮闘しつつ!
ご自身が実感した「地域の助け合い」を生かし 人々が過ごせる拠点
「んなのいえ」をオープンした 竹内治子さん
二人が先生となって 教えてくれるワークショップです。

コットン3

コットン2

10名の参加者のみなさんは、ふわふわとした綿花から
種を取り出し、ほぐし、糸を紡ぐ道具「スピンドル」につけて
綿を糸に紡ぎだしていました。
みなさん、真剣! そして夢中!!

わた

つむぐ

「綿が糸になっていく実感」に感動し、そして
昔の人の「手仕事」に「すごいですね」と 深くうなずいて
いらっしゃいました。

今日は、秋田杉で作られた「しおり」に糸を巻きつけていた参加者の
みなさん。しおりは、綿花の栽培農家 大山さんのアイデアで作られた
ものです。

参加者

しおり

くじらの形をしているのにも意味があるそう。
それは、日本に存在していた「尺」=「鯨尺」からということ。
和服裁縫にのみ使われた 室町時代に生まれた尺だそうで
くじら尺の1尺は37.9センチなのだとか。

また「能代春慶塗」復活へと思いを込めて
大山さんが栽培した「ウコン」(黄春慶の色彩)
を使って染めた しおりも
そのプロトタイプとして参加者の方に渡されていました。

くるみ
しおりには、くるみを使って油塗りも!

次第

学生さん
(秋田県立大学の学生さんがスタッフとして参加し動いていました)

このワークショップには
「なくしてしまった古くからのお仕事をもう一度」というタイトルも
つけられています。

私たちが毎日 着ている衣服は、今はお店で簡単にお手頃な価格で
手に入れることができます。
しかし、綿の衣服であれば、その服は
こうして「綿花」から作られているもの。自分たちが身に付けている
衣服が、実は「綿花の実り」=畑からくるもの で
「綿花が糸に紡がれ」→「生地」となって 手にすることが出来る
という現状は、今は なんとも自分たちから離れてしまっています。

つむぐ手

農家の大山さんは「まずは栽培してみよう!」と今年から綿花栽培に
取り組んでいます。
綿花を糸に紡ぐ 竹内治子さん との つながりが生まれ
今回は、こうして ワークショップを開催したのだそう。

全体の様子

春からは、大山さん、竹内さんと 綿花栽培を行い
秋田産の綿花を糸に紡いで 織り機で「布」にしていく
取り組みを始めるそう。

「軽量」な 「綿」 を「紡ぐ」ことから
「重要」なことを考えさせてくれるワークショップだな。と
真っ白い綿花を手にしたラジパルでした!!

(取材 ラジパルスかおり)