りんごの町 増田町。車を走らせていると出会う
りんご畑の景色は、なんとも、美しく、気持ちが癒されてきます。
そんな中、ラジパルは若手果樹農家さんと出会いました。
明治時代からつづく果樹園 平良木果樹園
4代目の平良木 亨(ひららぎ とおる)さんです。
今は、シナノスイートを出荷しているということ。
果樹園では 次々とりんごの品種がリレーされていきます。
中でも 平良木さんが力を入れて取り組んでいるのが
「クッキングアップル」=調理用りんご の栽培です。
お菓子などに加工することで、より美味しさが引き立つりんごです。
品種は、その名も「紅の夢(くれないのゆめ)」
まず、その色!に目をひかれました!
真紅の濃い紅色!! まるで・・・魔女が手に持つリンゴのよう!
ラジパルが目にした木にも、隣のシナノゴールドが淡く見えるほど
濃い紅色の実が実っていました。
収穫となる10月下旬には、もっと色が濃くなるということ。
実を割ってみると・・! 薄紅色~~!まるで、皮の紅色が染み込んだよう。
味は、生でかじると、酸味~~がまず届きます!!
でも、どこか、深みのある酸味です。
この酸味を持つ「紅の夢」で 焼き菓子 タルトタタン、
アーモンドタルトを作ると!
惹き付けられるおいしさになるのだとか!
平良木さんの栽培した「紅の夢」で
焼き菓子を作っている、十文字の手作りお惣菜屋さん
「デリカテッセン&カフェテリア紅玉」の店長 高橋さんは
『紅の夢でお菓子作りをしていると、えもいわれぬ香りに包まれる。
酸味に甘さを上乗せしたような深い旨みと甘みコクを感じられるりんご』
とお話していました。
食べた人をリピーターにする魅力があるりんごです。
また、日持ちがしないので「旬の一瞬の生きた味に出会えるりんご」である
ことも、心をつかむ理由です。
そこに加えて、この色!
実が薄紅色なので、シロップ煮にしたコンポートに加工すると、
色を生かした上、さまざまなお菓子に加工もでき、幅も魅力も広がります。
平良木さんは、このクッキングアップル「紅の夢」に可能性を感じ、
栽培をはじめました。
でも、それは、平良木さんにとっての「リ スタート」でもあったのだとか
2011年の豪雪で、それまで栽培していた一部のりんごの品種が
全滅してしまったことがありました。
その場所に、栽培を始めたのがクッキングアップル「紅の夢」
今は、地元の横手市のお惣菜屋「デリカテッセン&カフェテリア紅玉」で
お菓子に加工され、販売されるほか
紅玉のオンラインストアを通して、販売しています。
その人気には、手ごたえを感じていると 平良木さん。
また、県外では、関西方面の製菓店などに 届けられています。
収穫は10月下旬。
平良木さんにお話を伺って
これから、増田のりんご畑で「紅の夢」の真紅のりんご姿が
たくさん目に映るようになるかもしれないな。と 感じたラジパルでした!