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【12月29日放送】「正しい理解を 限局性学習症」
[出演]いなみ小児科ファミリークリニック 稲見育大さん

読み書きや計算など、特定の学習機能に限って障害がみられるのが限局性学習症。発達障害の一種で、知的に問題はなく、また視覚や聴覚に異常がないにも関わらず症状が現れる。
限局性学習症には、読む能力に障害があるタイプ、書く能力に障害があるタイプ、数字や数式の扱いに障害があるタイプなどがある。多いのは、読むことや書くことが苦手なタイプ。読むことが苦手なタイプは、目で見た文字を音にすることが苦手という症状で、目から入った情報を脳に伝達して処理する機能がうまくはたらいていないことが原因だと考えられている。また、書くことが苦手なタイプは、脳から体に指示を出し、手を動かして文字を書くという一連の伝達機能がうまくはたらいていないことが原因だと考えられている。学生時代は問題なく過ごしても、社会人になってから数字を扱う業務が困難になるなど、大人になるまで限局性学習症であることに気づかないケースもある。サポートには、周囲の理解が欠かせない。
番組では、秋田市にある、いなみ小児科ファミリークリニックの稲見育大院長が、限局性学習症の人にみられる症状やサポートのポイントを詳しく解説する。
【12月22日放送】「正しい理解を 注意欠如・多動症」
[出演]いなみ小児科ファミリークリニック 稲見育大さん

脳の機能の強い部分と弱い部分の差が生まれつき大きいために生じる特徴のひとつが発達障害だ。発達障害にはさまざまな種類があり、ADHD(注意欠如・多動症)もそのひとつ。
注意欠如・多動症は、注意の欠如と多動性という2つの要素が含まれる。注意の欠如とは、勉強や遊びに集中していても、ほかに気になることが見つかるとすぐに集中力が移ってしまうような状態を指す。多動症とは、目についたものにすぐに注意が移った上で、行動に移してしまうような状態。授業中に席を離れたり、手足を落ち着きなく動かしたりといった行動としてみられる。ADHDの人は、行動を抑えることが苦手で、かっとなるとすぐに手が出てしまったり、順番を待つことができなかったりする。ADHDは、脳内の神経伝達物質の不足が原因で、症状が出ることがわかっている。ADHDの人をサポートするためには、その人の特性をよく理解することに加え、神経伝達物質の分泌や作用を促す薬も有効だと言われている。
番組では、秋田市にある、いなみ小児科ファミリークリニックの稲見育大院長が、ADHD(注意欠如・多動症)の症状やサポートのポイントを詳しく解説する。
【12月15日放送】「この時期注意 肌トラブル」
[出演]秋田大学医学部附属病院 能登 舞さん

今の時期に多い肌トラブルのひとつ、しもやけは、寒冷刺激によって起こる皮膚の炎症だ。寒さにさらされやすい手足や頬、耳などの一部が腫れ、痛みやかゆみをともなう。症状が強い場合は水ぶくれになったり、皮膚潰瘍になったりする場合もあるため注意が必要。寒いところから暖房のきいた暖かい室内に入ったり、入浴したりして皮膚を温めるとかゆみが強くなることがある。寒い屋外などで活動する際は、肌の露出をできるだけ少なくすることや、手足や耳を暖かい衣類で守ることが予防につながる。暖かい室内に入ったら、できるだけ早く、濡れた衣類を脱いで着替え、肌に残った水分をふき取ることも予防のポイントだ。
また、寒い時期に体を温める暖房機器やグッズが、低温やけどという肌トラブルを引き起こすことがある。低温やけどは、湯たんぽや使い捨てカイロなどが、長い時間肌に触れることによって起こる。重症の場合は皮膚がえ死してしまうこともあるため、暖房機器を使用する際は、細心の注意を払う必要がある。
番組では、秋田大学医学部附属病院の医師、能登 舞さんが、しもやけと低温やけどの症状や原因、予防法などを解説する。
【12月8日放送】「3人に1人が発症 帯状ほう疹」
[出演]秋田大学大学院医学系研究科 河野通浩さん

帯状ほう疹は、体の一部の皮膚が赤くなり、ピリピリ、チクチクとした痛みが出るのが特徴。体のどこにでも出るが、特に背中から胸にかけて多くみられる。体の左右どちらかに、ピリピリ、チクチクとした痛みが出て、しばらくすると赤い発疹と直径5ミリほどの水ぶくれが帯状に広がるのが特徴。患者の中には眠れないほど痛み、日常生活に支障が出る人もいる。帯状ほう疹は、日本では3人に1人が発症するといわれている非常に身近な疾患だ。
帯状ほう疹は、水痘・帯状ほう疹ウイルスに感染することで発症する。水ぼうそうにかかると、治った後もウイルスの一部が脊髄の近くに潜伏する。そして加齢や病気、疲れ、ストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが神経を通って皮膚まで出てきて発疹や水ぶくれを引き起こし、帯状ほう疹につながる。帯状ほう疹自体は、人から人に感染することはないが、水ぼうそうとしてうつることがあるため、発症した場合は、小さな子どもや妊娠している人には近づかないように気をつけることが必要。
番組では、秋田大学大学院医学系研究科の河野 通浩さんが、帯状ほう疹の症状や原因、予防法などを解説する。
【12月1日放送】「精神的な苦痛も 乾癬(かんせん)」
[出演]秋田大学医学部附属病院皮膚科 山川岳洋さん

乾癬(かんせん)にはさまざまな種類があるが、患者の9割ほどは尋常性乾癬(かんせん)と呼ばれるもので、乾癬(かんせん)というと一般的には尋常性乾癬(かんせん)を指す。皮膚の一部や、ある程度の範囲に赤い発疹ができ、さらに発疹の表面に魚のうろこのようなかさぶたができてはがれ落ちる症状が特徴だ。皮膚の圧迫や摩擦などの刺激によって症状が現れることが多く、肘や膝などの関節のほか、腰や尻、頭など、日常的に刺激を受ける部分に症状が出やすい。かゆみなどによる、日常生活への影響に加え、ほかの人の視線が気になるなど、心理的な負担も大きい疾患だ。
乾癬(かんせん)を発症する詳しい原因は、今のところ解明されていないが、免疫機能の異常がきっかけとなって皮膚細胞が異常な速さで増殖することが原因だと考えられている。乾癬(かんせん)は、人から人にうつることはない。症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す疾患のため、医療機関では、その時々の患者の症状に応じて、塗り薬や飲み薬を使って治療を行う。
番組では、秋田大学医学部附属病院皮膚科の医師、山川岳洋さんが、乾癬の症状や発症のメカニズム、治療法について解説する。
【11月24日放送】「おしっこの悩み 医師に相談を」
[出演]秋田泌尿器科クリニック 能登宏光さん

過活動膀胱(ぼうこう)は、尿が急にしたくなり、我慢できなくなる感じを起こす疾患だ。日本排尿機能学会の調査によると、国内の40歳以上のおよそ7人に1人に症状があるという。症状がある人の割合は、高齢者ほど高い傾向にある。ただ、症状があっても「歳のせい」などとあきらめて、医療機関を受診しない人も多いという。
過活動膀胱(ぼうこう)が疑われる場合、医療機関では、どのような症状があるのかを患者から聞く問診によって診断する。このため、医療機関の受診にあたっては、どのような状況で、どのような症状が出るかメモをしておくと役に立つ。過活動膀胱(ぼうこう)の症状のひとつで、突然起こる我慢できない尿意は、帰宅してドアノブに触れた時や、水が流れる音を聞いた時など、多くの場合きっかけがある。
治療は、薬物療法と行動療法を同時に行うと効果的で、行動療法には、たとえば、尿意を感じてもすぐにトイレに行かず、少しずつ排尿の間隔を延ばし、尿を膀胱(ぼうこう)にためる練習などがある。はじめから我慢しすぎないことがポイント。
番組では、秋田市にある秋田泌尿器科クリニックの能登宏光院長が、過活動膀胱(ぼうこう)の治療法を中心に解説する。
【11月17日放送】「日常生活にも支障 おしっこの悩み」
[出演]秋田泌尿器科クリニック 能登宏光さん

過活動膀胱(ぼうこう)は、尿が急にしたくなり、我慢できなくなる感じを起こす症状が特徴。尿を我慢できずに漏らしてしまうこともあり、外出を控えてしまいがちになるなど、日常生活に大きな支障が出る。
日本排尿機能学会の調査によると、過活動膀胱(ぼうこう)の症状がある人は、国内の20歳以上の1250万人、40歳以上に限ると1080万人にのぼる。日常生活に支障があると感じていても、医療機関を受診している人が少ないことがわかっている。
過活動膀胱(ぼうこう)の原因はさまざまで、脊髄や末梢神経の障害によって、脳と膀胱(ぼうこう)を結ぶ神経が異常を起こすケースがある。また、加齢のほか、女性の場合は出産によって膀胱(ぼうこう)や子宮を支えている筋肉が弱まり、膀胱に尿をうまくためることができなくなり、過活動膀胱につながることがある。男性の場合は、前立腺肥大症などの病気によって膀胱(ぼうこう)の活動が活発になり、少しの刺激でも膀胱(ぼうこう)が過敏に反応するケースがある。
番組では、秋田市にある秋田泌尿器科クリニックの能登宏光院長が、過活動膀胱(ぼうこう)の症状や診断基準、原因を解説する。
【11月10日放送】「身近な疾患 尿路結石症」
[出演]秋田泌尿器科クリニック 能登宏光さん

尿路結石症は、腎臓から尿道までの間に石ができる疾患。石はほとんどの場合、腎臓でつくられ、石がある場所によって、腎結石、尿管結石、尿道結石などと呼ばれる。
石が腎臓の中にあって動かないうちは、ほとんどの場合、症状がないまま経過するが、腎臓の中で石が動いたり、石が腎臓から腎臓と膀胱(ぼうこう)をつなぐ尿管に入り込んだりすると、腰やわき腹、下腹部などが激しく痛む。痛みは夜や早朝に起こることが多く、冷や汗や吐き気を伴うこともあるほど強いことがある。 尿路結石症の原因は、今のところ詳しく解明されていないが、体のつくりのほか、特定の食べ物や飲み物の摂りすぎなどが引き金になることがある。
尿路結石症と診断された場合、石が小さい場合は、水をたくさん飲んで上下に跳ねる運動をし、排尿時に石が出ることを促す保存的治療法という方法がとられることが多い。石が自然に出ない場合は人工的に石を砕いて排出させる治療法がとられる。
番組では、秋田市にある秋田泌尿器科クリニックの能登宏光院長が、尿路結石症の症状や原因、治療法を解説する。
【11月3日放送】「歩くと脚がしびれる… 原因は?」
[出演]今村記念クリニック 田村康樹さん

腰部脊柱管狭さく症は、背骨の中を通っている神経が圧迫されて、腰の痛みや脚のしびれなどの症状が出る病気。歩いていると徐々に脚のしびれが強くなり、歩けなくなることもある。休むと少しずつ痛みやしびれがなくなり、再び歩くことができるようになる。歩行と休息を繰り返す、間欠跛行(かんけつはこう)と呼ばれる症状が、腰部脊柱管狭さく症の特徴的な症状だ。
背骨や背骨周辺の組織の変形など、腰部脊柱管狭さく症の原因はさまざまで、50歳代以降の人が発症することが多い。一度に長い距離を歩くことが難しくなるほか、症状が悪化すると、残尿感などの排尿障害、肛門周辺のほてりなどの症状が現れることもある。
腰部脊柱管狭さく症と診断された場合、医療機関では症状の改善や緩和を目指す治療を行う。コルセットの装着により、姿勢を安定させるほか、消炎鎮痛剤によって痛みやしびれの軽減をこころみる。症状が重い場合は手術を検討することもある。
番組では、秋田市にある今村記念クリニックの田村康樹院長が、腰部脊柱管狭さく症の症状や原因、治療法を解説する。
【10月27日放送】「膝の痛み 早めに治療を」
[出演]今村記念クリニック 田村康樹さん

高齢者にとって、膝の痛みをともなう病気としてもっとも多いのが、変形性膝関節症だ。膝関節の軟骨や半月板がすり減ることで、ももの骨とすねの骨が直接当たるようになり、膝の痛みや腫れなどの症状が出る。高齢になるほど発症率が高く、また女性に多いのが特徴。
変形性膝関節症を発症すると、最初のうちは椅子から立ち上がったり、歩き始めたりといった、動作を開始する時に、膝の痛みを感じる。治療を行わない場合は、時間とともに症状が悪化し、歩くと常に痛みを感じるようになるほか、膝の曲げ伸ばしが難しくなることもある。ひとりで暮らすことが難しくなるほか、介護が必要になるケースもある。
変形性膝関節症を予防するためには、膝に負担がかからないよう、肥満を解消したり、太ももの筋肉を鍛えたりといったことが重要になる。医療機関では、膝の炎症を抑えるための消炎鎮痛剤の服用や、太ももの筋肉を鍛えるためのリハビリテーションなどを行う。
番組では、秋田市にある今村記念クリニックの田村康樹院長が、変形性膝関節症の症状や原因のほか、予防法について解説する。
【10月20日放送】「自覚症状なく進行 骨粗しょう症」
[出演]今村記念クリニック 田村康樹さん

骨粗しょう症は、骨の量が減って骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気。痛みなどの自覚症状がほとんどないことも多く、気づかないうちに骨折していたり、骨折によって日常生活に支障が出たりしている人が多いことが特徴だ。骨折による痛みで動けなくなると、高齢者の場合は寝たきりの原因になることもある。
私たちは、新しい骨をつくる骨形成と、古くなった骨を溶かす骨吸収の繰り返しで丈夫な骨を保っている。しかし、加齢や、女性の場合は閉経によって女性ホルモンが減少することで、骨形成より骨吸収のはたらきが上回ると、骨の量が減少し、骨粗しょう症につながる。なお、若い人でも過度なダイエットや運動不足によって骨粗しょう症になるケースがあるため注意が必要だ。
骨粗しょう症を予防するためには、普段から意識的にカルシウムをとるように心がけることや、カルシウムの体内への吸収を促進するため、体内のビタミンDを増やすことなどが重要。
番組では、秋田市にある今村記念クリニックの田村康樹院長が、骨粗しょう症の原因や日常生活への弊害、予防法について解説する。
【10月13日放送】「音が聞こえづらい… 原因は?」
[出演]真崎耳鼻咽喉科医院 真崎雅和さん

音が聞こえづらい状態を難聴という。難聴は、人とのコミュニケーションがうまく取れなくなったり、車の音などの危険を察知する能力が低下して日常生活に大きく影響するほか、認知症を発症するリスクが高まるといわれている。
難聴による聴力のレベルは、小さな声での会話が聞き取りづらい軽度から、補聴器を使用しても人の声を聞き取れないことが多い重度まで、4つの程度の分類されている。子どもの場合、難聴を放っておくと、言葉の発達や学習の遅れ、コミュニケーション能力の発達に悪影響が出ることがある。
難聴の原因はさまざまだが、耳そうじをし過ぎることで耳が炎症を起こすケースや、生まれつきの耳の奇形、年を重ねることによる聴力の衰え、中耳炎やメニエール病などの病気に起因するもの、ヘッドホンやイヤホンを使って大音量で音楽を聴き続けることなどが挙げられる。医療機関では、原因や症状の程度に合わせて治療を行う。
番組では、秋田市にある真崎耳鼻咽喉科医院の真崎雅和院長が、難聴の種類や原因、治療法を解説する。
【10月6日放送】「身近な疾患 中耳炎の治療」
[出演]真崎耳鼻咽喉科医院 真崎雅和さん

中耳炎は幅広い年代が発症し、3歳までに7割の人が発症するといわれる非常に身近な疾患。耳の奥に細菌やウイルスが入って感染し、炎症を起こした状態が中耳炎だ。
中耳炎は風邪をきっかけに発症することも多いため、風邪の予防が中耳炎の予防にもつながる。栄養バランスの良い食事をとったり、規則正しい睡眠を心がけたりすることが大切だ。また、中耳炎を引き起こす細菌の半数以上は肺炎球菌とインフルエンザ菌だ。このため、肺炎球菌ワクチンやインフルエンザ菌ワクチンの接種は中耳炎の予防にも非常に有効。
万が一、中耳炎を発症した場合、軽症の中耳炎の場合は自然に治ることも多いが、耳の中の炎症がなかなか改善されない場合や、うみがたまっている場合は、抗生剤を使った治療を行う。また、高熱や強い痛みなどの症状がある場合は、抗生剤の使用と並行して、うみを出すために鼓膜を切開する治療を行うこともある。手術で鼓膜を切開しても、傷口は数日で自然にふさがる。
番組では、秋田市にある真崎耳鼻咽喉科医院の真崎雅和院長が、中耳炎の予防法や治療法を解説する。
【9月29日放送】「耳の調子が悪い そんな時は」
[出演]真崎耳鼻咽喉科医院 真崎雅和さん

耳が痛い、聞こえが悪いという症状は、さまざまな原因が考えられるが、中耳炎も耳の不調を引き起こす疾患のひとつだ。
中耳炎にはいくつか種類があるが、もっとも多い急性中耳炎は、のどや鼻から鼓膜の奥の中耳と呼ばれる部分にウイルスや細菌が入り込んで感染し、炎症を起こした状態だ。多くの場合、風邪が引き金となって発症し、3歳までに7割の人が発症するといわれている。
急性中耳炎は、耳の痛みや発熱、音が聞こえづらいといった症状がみられる。乳幼児の場合は自分で症状を訴えることができないため、保護者が意識的に観察しないと見過ごしてしまうことがある。急性中耳炎は、早い段階で治療をしないと、耳の奥に水がたまる滲出性(しんしゅつせい)中耳炎や、中耳炎の再発を繰り返したり長引いたりする慢性中耳炎につながることもある。悪化すると耳鳴りやめまい、難聴につながることもあるため注意が必要だ。言葉を覚えないといけない時期に聞こえが悪い状態が続くと、言葉の発達の遅れにつながることもある。
番組では、秋田市にある真崎耳鼻咽喉科医院の真崎雅和院長が、中耳炎の種類や症状について解説する。
【9月22日放送】「つらい頭痛、医師に相談を」
[出演]玉木内科クリニック 玉木真実さん

頭痛の中でも患者が比較的多い片頭痛は、体や脳に異常がないにも関わらず、繰り返し痛みが起こる。こめかみから目のあたりを中心に、脈を打つようなリズムで痛むのが特徴だ。
片頭痛の治療のうち、急性期治療と呼ばれるものは、片頭痛の症状が出た時に、薬を服用することで痛みを抑え、日常生活への支障を減らす。吐き気がある時にも使える点鼻薬もある。また、頭痛が起こる頻度が高い患者には、痛みが出ることを抑える予防治療と呼ばれる治療が行われる。2021年には、片頭痛発作を起こりにくくする効果が期待できる3つの薬が登場し、使用している患者に効果が出ているという。なお、市販の鎮痛薬を自己判断で使いすぎると、かえって頭痛の頻度が高くなることがあるため注意が必要だ。
片頭痛の症状が出ないようにするために、日常生活では朝食を抜かないことや、規則正しい適度な睡眠を心がけることが大切だ。万が一症状が出た場合は、光の刺激が少ない暗い部屋で安静にするようにする。
番組では、秋田市にある玉木内科クリニックの玉木真実院長が、片頭痛の治療法や薬の種類ついて解説する。
【9月15日放送】「つらい頭痛、なぜ起こる?」
[出演]玉木内科クリニック 玉木真実さん

頭痛の中でも患者が比較的多い片頭痛は、体や脳に異常がないにも関わらず、発作的な痛みが起こる。こめかみから目のあたりを中心に、脈を打つようなリズムで痛むのが特徴。
片頭痛の原因はまだ解明されていないことも多いが、ストレス、睡眠不足、緊張、天候や気圧の変化などが引き金になることが多い。
脳の視床下部と呼ばれる部分が活性化され、視床下部からの異常信号が脳を取り巻く血管や神経に伝わり、片頭痛につながると考えられている。季節の変わり目や、台風シーズンで天気が安定しない今の時期は、片頭痛が起こりやすいといわれている。片頭痛で医療機関を受診する患者の中にも、天候や月経周期など、特定の状況で頭痛が起こりやすいと訴える人が多いという。
頭痛により、仕事や家事、勉強に集中できないなど、日常生活に支障が出ていたり、頭痛の頻度が多くなってきたりした場合は、医療機関で診断と治療を受けることで、症状が軽くなることも多い。
番組では、秋田市にある玉木内科クリニックの玉木真実院長が、片頭痛にスポットをあてて、症状や原因について解説するほか、頭痛と気象の関係についても紹介する。
【9月8日放送】「つらい頭痛の原因は?」
[出演]玉木内科クリニック 玉木真実さん

頭痛には、体や脳に異常があって起こるタイプと体や脳に異常がないにも関わらず起こるタイプがある。体や脳に異常がないにも関わらず起こる頭痛の代表的なものが片頭痛だ。片頭痛は、頭痛が起こる頻度に個人差があり、1か月に数回から多い人ではほぼ毎日、発作的に頭痛が起こる。こめかみから目のあたりにかけて、脈を打つようなリズムでズキンズキンと痛むのが特徴。体を動かすと痛みが増すことが多く、吐き気やおう吐、めまいを伴うこともある。
片頭痛の原因はまだはっきりと解明されていないが、最近の研究では、脳の視床下部と呼ばれる部分からの異常信号などがきっかけで起こるといわれている。
片頭痛は20歳代から40歳代の女性に多く、日常生活に支障が出ている患者も多い。頭痛が原因で学校や仕事を休んだり、頭痛を感じることが1週間に2日以上あったりする場合は、医療機関で治療を受けることで症状が軽減されることも多い。
番組では、秋田市にある玉木内科クリニックの玉木真実院長が、頭痛の種類のほか、片頭痛にスポットをあてて、症状や原因、医療機関を受診する目安について解説する。
【8月25日放送】「秋にかけて注意 ヘルパンギーナ」
[出演]はらだ小児科医院 原田健二さん

ヘルパンギーナは、主に5歳以下の子どもを中心に、夏から秋にかけて流行する感染症。ウイルスに感染すると、38度から40度の高熱が出ることに加え、のどの奥や口の周りに1ミリから2ミリほどの水ぶくれができる。ほとんどの場合、1週間ほどで症状はおさまるが、まれに髄膜炎や脳炎、急性心筋炎などの合併症を引き起こすことがあるため注意が必要だ。
新型コロナウイルス感染症の感染が拡大してから、ヘルパンギーナの感染者数は少なく推移していたが、去年、県内では患者数が大幅に増加したため、今年も注意が必要。なお、ヘルパンギーナの原因となるウイルスには複数の型があるため、1年に何度も感染することがある。感染者のせきやくしゃみなどにより、空気中に飛び出したウイルスを吸い込むことや、感染者の皮膚や粘膜に直接触れることによって感染する。免疫力が下がっていれば大人も感染することがあるため、家庭内でも感染予防を徹底することが重要だ。
番組では、はらだ小児科医院の原田健二院長が、ヘルパンギーナの症状や感染経路、予防法などを解説する。
【8月18日放送】「今年感染が急増 咽頭結膜熱」
[出演]はらだ小児科医院 原田健二さん

咽頭結膜熱は、子どもに多い感染症のひとつで、アデノウイルスに感染することで発症する。
38度から40度の高熱、のどの痛み、頭痛などの症状が出る。また、結膜といわれる白目の部分や、まぶたが充血するほか、目のかゆみや痛みが出るのが特徴。特に乳幼児や高齢者は重症化することがあるため、おう吐などの症状がある場合はすぐに医療機関を受診することが重要だ。
新型コロナウイルス感染症の感染が広がってから、咽頭結膜熱の感染者数は少なく推移してきたが、県内では去年の末から患者数が大幅に増えている。
咽頭結膜熱は、感染者のせきやくしゃみで飛び散った飛まつを吸い込んだり、ウイルスが付着したものに接触することによって感染する。感染力が非常に強いことが特徴。感染した人の便にはウイルスが含まれているため、トイレの後はしっかりと手を洗うようにすることが感染予防に有効だ。
番組では、はらだ小児科医院の原田健二院長が、咽頭結膜熱の症状や感染経路、予防法などを解説する。
【8月11日放送】「家庭内でも感染予防を 手足口病」
[出演]はらだ小児科医院 原田健二さん

手足口病は、5歳以下の子どもを中心に、主に夏に流行するウイルス性の感染症。3日間から6日間の潜伏期間を経て、口の中や手のひら、足の裏に赤い発疹ができるのが特徴。発疹は数ミリ程度の水ぶくれのようなもので、手足にできる発疹は痛みやかゆみを伴う。口の中にできる発疹は、つぶれた際に口内炎ができて痛むため、子どもは食事や水分をとりたがらなくなることもある。
手足口病は、まれに髄膜炎や小脳失調症、脳炎などの合併症を引き起こすことがあるため、高熱やおう吐、呼吸が早いなどの症状がある場合はすぐに医療機関を受診することが大切だ。
手足口病は、感染者の飛まつを吸い込んだり、感染者の皮膚や粘膜に直接触れたりすることで感染する。大人が感染した場合は症状が重くなりやすいといわれているため、家庭内でもしっかりと感染予防をすることが重要。ほとんどの場合は1週間程度で症状がおさまるが、感染後、2週間から4週間はウイルスが便の中に排出されて感染源となる。
番組では、はらだ小児科医院の原田健二院長が、手足口病の症状や予防法、発症した場合の対処法を解説する。
【8月4日放送】「激しい痛み アニサキス症」
[出演]山王胃腸科 最上希一郎さん

アニサキス症は、アニサキスという寄生虫の幼虫が、魚介類を通して人間の体の中に入ることで発症する。
アニサキス症を引き起こすアニサキスの幼虫はサバやサンマ、アジやイカなど、150種類以上の日本産の魚介類に寄生しているといわれている。魚介類を介してアニサキスの幼虫が人間の胃や腸の壁に入り込むと、胃や腸のあたりが激しく痛む症状が現れる。内視鏡などを使ってアニサキスを取り除くか、アニサキスが死滅するまで痛みが続く。また、アニサキスが持つたんぱく質が原因となってじんましんなどのアレルギー反応がみられることもある。アニサキスの幼虫は、人間の体の中で長時間生き続けたり、成虫になったりすることはなく、人間の体の中に入ってから、ほとんどの場合は3週間以内に排出される。ただし、アニサキス症は、幼虫1匹でも発症する可能性がある。
魚介類を食べる前に冷凍したり、加熱したりすることで、寄生しているアニサキスを死滅させることができる。
番組では、秋田市にある山王胃腸科の最上希一郎院長が、アニサキス症の症状や予防法について詳しく解説する。
【7月28日放送】「カンピロバクター腸炎」
[出演]山王胃腸科 最上希一郎さん

カンピロバクター腸炎は、原因となるカンピロバクター属の細菌が体の中に入り、消化管に感染することで発症する。
カンピロバクター腸炎は、腹痛や下痢、吐き気などの胃腸炎特有の症状に加え、発熱や頭痛、けん怠感といった全身症状を伴うことがある。多くの場合、症状は数日でおさまるが、子どもや高齢者が感染すると、重症化しやすい傾向にあるため特に注意が必要だ。
カンピロバクター腸炎の原因となる細菌は、鶏肉の生肉に付着していることが多い。十分に加熱することによって細菌は死滅するが、バーベキューなどで十分に熱を通さずに鶏肉などを食べて感染するケースが毎年多く報告されている。このほか、消毒していない井戸水や湧き水なども感染源になることがある。
万が一、カンピロバクター腸炎に感染した場合、自己判断で下痢止めなどを服用すると、細菌を体の外に出せなくなって症状を悪化させることがあるため注意が必要だ。
番組では、秋田市にある山王胃腸科の最上希一郎院長が、カンピロバクター腸炎の症状や感染経路、治療法を解説する。
【7月21日放送】「腸管出血性大腸菌感染症」
[出演]山王胃腸科 最上希一郎さん

腸管出血性大腸菌感染症は、梅雨時期から夏にかけて特に感染者が多い傾向にある。
腸管出血性大腸菌に感染すると、激しい腹痛とともに水のような下痢の症状がみられる。また、大腸菌がつくる毒素によって大腸の粘膜が傷つけられるため、血便がみられることが特徴だ。なお、抵抗力が弱い子どもや高齢者が感染すると、脳症や腎機能に後遺症が残る可能性がある溶血性尿毒症症候群を発症することがあるため、特に注意が必要。
腸管出血性大腸菌感染症の原因となる細菌は、動物の腸の中で生息している。菌が付いた生肉や、動物のフンを肥料として育てた野菜を食べたり、井戸水を飲んだりして感染するケースが報告されている。生に近い状態の肉は感染の原因になる可能性が高いため、感染を防ぐためには生肉を十分に加熱することが重要だ。腸管出血性大腸菌は感染力が非常に強く、風呂を介して感染することもあり、家庭内で感染が広がることも多い。
番組では、秋田市にある山王胃腸科の最上希一郎院長が、腸管出血性大腸菌感染症の症状や感染経路、感染予防の方法を解説する。
【7月14日放送】「20人に1人が発症 多汗症」
[出演]岡田医院 岡田理さん

多汗症は、本人の意思に関係なく異常に汗が出る疾患。全身に大量の汗をかく全身性多汗症と、頭や顔、手のひらや脇など、体の特定の部分の汗の量が多い局所性多汗症に分けられる。
また多汗症は、感染症や中枢神経の疾患など、何らかの病気によって引き起こされる「続発性多汗症」と、特に原因がない「原発性多汗症」に分けられる。
手のひらに大量の汗をかく局所性多汗症の場合、症状が軽いケースでは、緊張などストレスが高まる時に汗ばむ程度だが、症状が重いケースでは、手のひらから汗が滴り落ちる患者もいる。手のひらの多汗症は、日本人の5.3パーセント、つまり20人に1人ほどの割合で発症するといわれているが、医療機関で治療を受けているのは、発症している人の1割程度と推定されている。
多汗症の治療法は、汗が大量に出る部分によって異なる。ここ数年で、脇や手のひら、頭や顔など、それぞれの部位ごとに、保険適用の塗り薬や内服薬などが続々と登場している。
番組では、秋田市にある岡田医院の岡田理院長が、多汗症の種類や症状、治療法などを解説する。
【7月7日放送】「紫外線と日焼け」
[出演]岡田医院 岡田理さん

日焼けは、紫外線を浴び過ぎることによって起こり、皮膚の炎症や色素の沈着といった症状がみられる。
日焼けによる皮膚の変化は、「サンバーン」と呼ばれるものと、「サンタン」と呼ばれるものがある。「サンバーン」は紫外線によって皮膚がダメージを受け、炎症を起こすものだ。皮膚が赤くなってヒリヒリするほか、皮膚が熱く感じることがある。「サンタン」は、「サンバーン」による炎症によって皮膚の中でメラニン色素がつくられ、皮膚が茶色っぽくなる状態。
なお、「サンバーン」や「サンタン」は日焼けの一時的な症状だが、紫外線を長い時間浴びると、皮膚の老化が早まるほか、皮膚のDNA細胞が傷つき、皮膚がんにつながることがある。皮膚の老化や皮膚がんは、ある程度年をとってから現れるため、若いうちから紫外線対策をすることが大切だ。
日焼けを予防するためには、なるべく日光を避けたり、日焼け止めを使うことが重要。
番組では、秋田市にある岡田医院の岡田理院長が、日焼けのメカニズムや症状を解説するほか、日焼け予防のポイントを紹介する。
【6月30日放送】「熱中症を予防する」
[出演]秋田県総合保健事業団 神万里夫さん

めまいや頭痛、けいれんなどがみられる熱中症は誰でも発症する可能性がある。最悪の場合、命に関わることもあるため、「自分だけは大丈夫」などと油断せず、しっかりと予防をすることが大切だ。
たとえば、屋外では日傘や帽子を使ったり、意識的に日陰に入ったりするようにするほか、衣服は綿や麻など、通気性のよい生地を選ぶようにすることがポイント。なお、熱中症予防には水分補給が重要だが、アルコールやコーヒーには利尿作用があり、脱水を促進することがあるため注意が必要。
熱中症を防ぐためには、体を暑さに慣らすことも大切だ。真夏を迎える前に、ウォーキングやジョギングなど、軽い運動を続けると効果的。運動が苦手だという人は、少し早足でウォーキングをするだけでも十分な運動になる。こうした運動を数日から2週間続けることで、体が暑さに慣れ、熱中症を発症しにくくなる。足腰が弱いという人は、入浴方法を工夫することでも体を暑さに慣らすことができる。
番組では、秋田県総合保健事業団の神万里夫医師が、熱中症の予防方法を中心に紹介する。
【6月23日放送】「熱中症のリスクと前触れ」
[出演]秋田県総合保健事業団 神万里夫さん

熱中症は、体温の上昇やめまい、頭痛やけいれんなど、さまざまな症状を引き起こす。最悪の場合は命に関わることもあるため、症状が重くなる前に体のサインに気づき、対処することが大切だ。
たとえば、暑くて寝苦しい夜に足がつるという症状は、熱けいれんと呼ばれる熱中症のサインだ。このほか、拭いても拭いても汗が止まらないという時は熱中症の可能性がある。こうした症状がみられるときは、涼しい場所に移動して水分をとるほか、氷や保冷剤などで首やわきの下、足の付け根などを冷やすとよい。対処をしても症状が改善されない場合は医療機関を受診するようにする。この時期は誰でも熱中症を発症する可能性があるため、「自分だけは大丈夫」などと思い込まずに日ごろから体の状態をチェックすることが予防につながる。
なお、熱中症は直射日光が当たる屋外だけでなく、屋内でも発症することが多いため注意が必要だ。特に室温と湿度が高い浴室や浴室とつながっている洗面所などは熱中症になるリスクが高い。
番組では、秋田県総合保健事業団の神万里夫医師が、熱中症が疑われる体のサインを中心に紹介する。
【6月16日放送】「熱中症の症状と対処法」
[出演]秋田県総合保健事業団 神万里夫さん

熱中症は、気温と湿度が高い状況でたくさんの汗をかき、その結果、体の中の水分と塩分が減って、筋肉や脳など、さまざまな臓器に血液が十分に行き渡らなくなる状態だ。
立ちくらみや痛みを伴う筋肉のけいれんなどの軽い症状から、めまい、頭痛、吐き気といったいわゆる中等症、さらには、まっすぐに歩けない、全身のけいれんといった重い症状まで、体にさまざまな異変がみられる。軽症の場合は現場での応急処置で対応ができることが多いが、重症の場合はすぐに医療機関を受診する必要があるなど、自分はもちろん、周りの人が熱中症を発症した場合に備えて、正しい対処法を知っておくことが重要。
なお、熱中症によって全国で救急搬送される人のうち、毎年半数以上は65歳以上の高齢者だ。高齢者は暑さを感じにくいことに加え、もともと体の水分量が少ないために脱水状態になりやすく、周りの人もこまめに気にかけることが必要だ。
番組では、秋田県総合保健事業団の神万里夫医師が、熱中症の症状や対処法を詳しく解説する。
【6月9日放送】「レビー小体型認知症」
[出演]秋田緑ヶ丘病院 坂本哲也さん

レビー小体型認知症は、レビー小体という物質が脳の神経細胞を壊すことによって発症する。さまざまな種類がある認知症の中で、アルツハイマー型認知症、血管性認知症に次いで多い認知症だ。
レビー小体型認知症は、嗅覚障害やうつ、便秘、立ちくらみなどの症状のほか、実際には目の前に存在しない人や虫などが見える「幻視」と呼ばれる症状、手足の震えや筋肉の硬直といった、いわゆるパーキンソン症状、睡眠中に大声を出したり体を大きく動かしたりする症状などが特徴。
レビー小体型認知症は、身近な病気であるにも関わらず、理解が不十分なために、アルツハイマー型認知症と診断されていた症例が、最近、ようやく正しく診断されるようになった。今後、レビー小体型認知症の認知度が高まるにつれて、診断数はさらに増えるといわれている。
根本的な治療法は今のところなく、薬を使った対症的な治療を続けることが基本だ。
番組では、秋田市にある秋田緑ヶ丘病院の坂本哲也医師が、レビー小体型認知症の症状や原因を詳しく解説する。
【6月2日放送】「生活習慣と関係 血管性認知症」
[出演]秋田緑ヶ丘病院 坂本哲也さん

血管性認知症は、脳の血管が詰まる脳梗塞や、脳の血管が破れる脳出血などがきっかけとなり、脳の一部が損傷することによって発症する。
血管性認知症の記憶障害は、記憶の一部が抜け落ちることが多いのが特徴。脳血管障害が引き金になるため、手足のまひや歩行障害、言葉がうまく出ないといった言語障害のほか、ささいなことで泣き出すなどの感情失禁と呼ばれる症状が出るケースがある。
医療機関での検査では、脳梗塞や脳出血など、いわゆる脳卒中のリスクが高い人や、過去に脳卒中を経験したことがある人に物忘れの症状がある場合、血管性認知症を疑う。
血管性認知症は、さまざまな種類がある認知症の中でも比較的予防しやすい。たとえば高血圧の場合は、塩分のとり過ぎに気をつけたり、適度な運動を心がけたりといった生活習慣の改善が予防につながる。血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの再発に伴って悪化することが多い。
番組では、秋田市にある秋田緑ヶ丘病院の坂本哲也医師が、血管性認知症の症状と発症原因に加え、予防法について詳しく解説する。
【5月26日放送】「アルツハイマー型認知症」
[出演]秋田緑ヶ丘病院 坂本哲也さん

認知症は、認知機能の障害によって、日常生活や社会生活に支障が出る状態。認知症にはさまざまな種類があり、アルツハイマー型認知症は、認知症全体のおよそ6割を占めるといわれている。
アルツハイマー型認知症の初期症状として多いのは物忘れで、つい最近の出来事を忘れたり、新しく経験したことを覚えられなくなったりする。アルツハイマー型認知症は進行性で、発症して3年から6年が経つと、自宅の場所や自宅の中のトイレの場所などがわからなくなることもある。また、「ものを盗まれた」といった妄想や徘徊(はいかい)、イライラや暴力などの症状が出る人もいる。
アルツハイマー型認知症の原因は、加齢や生活習慣、遺伝的要素が影響して脳全体が萎縮することだ。脳の中でも記憶に関わる海馬(かいば)と呼ばれる部分から萎縮が始まるため、初期症状で物忘れがみられやすい。
アルツハイマー型認知症の根本的な治療法は今のところないが、薬によって進行を遅らせたり症状を改善したりすることが可能だ。
番組では、秋田市にある秋田緑ヶ丘病院の坂本哲也医師が、アルツハイマー型認知症の症状や原因、治療法などについて解説する。
【5月19日放送】「今では大人の病気 風疹」
[出演]やすおか小児科医院 安岡健二さん

風疹は風疹ウイルスに感染することによって発症する。2週間から3週間の潜伏期間を経て、発熱や発疹、リンパ節の腫れなどがみられるのが特徴。子どもが感染した場合、症状は軽くすむことが多いが、大人が感染すると発熱や発疹が出る期間が長くなったり、関節痛がひどくなったりすることが多いといわれている。主な感染経路は飛まつ感染や接触感染で、妊娠中に風疹に感染すると、胎児がウイルスに感染し、難聴や心臓病、白内障といった障害が出る可能性があるため注意が必要だ。
もっとも有効な風疹の予防方法はワクチンの接種で、現在は1歳と小学校入学前の合わせて2回が定期接種の対象となっている。このため、子どもの風疹はほとんどなくなったが、特定の年代はワクチン接種の機会が1回しかなかったため、今ではワクチン接種を2回受けていない成人が風疹に感染するケースが多くみられるという。妊娠中に風疹に感染することを防ぐため、また、妊娠中の人に風疹をうつさないためにもワクチンを2回接種することが大切だ。
番組では、秋田市にある、やすおか小児科医院の安岡健二院長が、風疹の症状や年代によるワクチンの接種状況を詳しく解説する。
【5月12日放送】「感染が急増 溶連菌感染症」
[出演]やすおか小児科医院 安岡健二さん

溶連菌感染症は、溶血性連鎖球菌という細菌が、鼻やのどの粘膜、へんとう腺などに感染することによって発症する。38度から39度の高熱、のどの痛みのほか、腹痛などが主な症状だ。去年から全国で患者数が増えていて、秋田県感染症情報センターのまとめによると、県内でも今年に入ってから感染報告が急激に増えている。
溶連菌は、まれに血液や筋肉、肺など、通常は細菌が存在しない組織に侵入し、劇症型溶血性連鎖球菌感染症を引き起こすことがある。劇症型溶血性連鎖球菌感染症は、大人が感染するケースが多いのが特徴で、急激に病状が進行し、発症から十数時間後には血圧の低下、多臓器不全などを起こして死にいたることも少なくない。 溶連菌感染症は、劇症型溶血性連鎖球菌感染症にいたらない場合でも、リウマチ熱や急性腎炎などの合併症を引き起こすことがある。このため、感染が分かった場合には確実に溶連菌を除菌することが重要で、一定期間抗菌薬を飲み続ける必要がある。
番組では、秋田市にある、やすおか小児科医院の安岡健二院長が、溶連菌感染症や劇症型溶血性連鎖球菌感染症の症状や治療法について詳しく解説する。
【5月5日放送】「大人の感染が拡大 はしか(麻疹)」
[出演]やすおか小児科医院 安岡健二さん

はしかは医学的には麻疹(ましん)と呼ばれ、麻疹ウイルスに感染することによって発症する。38度から39度の発熱が1週間ほど続き、せきや鼻水、目やにが出るなどの症状のほか、全身に発疹が出るのが特徴。妊娠中に麻疹ウイルスに感染すると重症化しやすく、流産や早産を招く可能性があるため注意が必要だ。麻疹ウイルスは、一度感染すると免疫が一生持続するが、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100パーセント発症する。
WHO(世界保健機関)によると、はしかは去年から世界的に感染が広がっていて、日本国内でも今年に入り、はしかへの感染が相次いで報告されている。はしかは感染力が極めて強く、手洗いやマスクによる予防効果は限られている。ワクチン接種がもっとも有効な感染予防だ。現在は、1歳と小学校入学前の合わせて2回が定期接種の対象となっているが、ワクチンを接種を1回しか受けていない世代があり、この世代の感染が多く報告されているという。
番組では、秋田市にある、やすおか小児科医院の安岡健二院長が、はしかの症状や世界的な流行状況のほか、世代によるワクチン接種の状況について詳しく解説する。
【4月28日放送】「目や口の渇き シェーグレン症候群」
[出演]あきた腎・膠原病・リウマチクリニック 富樫賢さん

シェーグレン症候群は、免疫が誤って自分の体を敵とみなし、攻撃してしまう膠原病(こうげんびょう)と呼ばれる病気のひとつ。
代表的な症状は目や口の渇きだ。涙の量が減ってしまうことによるドライアイや、口の中が乾いてネバネバするといったドライマウス特有の症状を訴える患者が多い。口の中が乾いて食べ物を飲み込みづらい、唾液が減って虫歯が増えるといった症状が出ることもある。疲れやすさを感じたり、関節が痛んだりするなど、全身に症状が出ることもシェーグレン症候群の特徴だ。シェーグレン症候群は女性の発症が多い。
シェーグレン症候群の発症には免疫の異常が関係していることが分かっている。詳しいメカニズムはまだ解明されていないが、ウイルスへの感染や女性ホルモンなど、複数の要因が重なって発症すると考えられている。国の指定難病のひとつでもあるシェーグレン症候群は、長い期間の治療が必要となり、病気とうまく付き合っていくことが大切だ。
番組では、秋田市にある、あきた腎・膠原病・リウマチクリニックの富樫賢院長が、シェーグレン症候群の症状や治療法を解説する。
【4月21日放送】「免疫が“暴走” 全身性エリテマトーデス」
[出演]あきた腎・膠原病・リウマチクリニック 富樫賢さん

全身性エリテマトーデスは、免疫が誤って自分の体を敵とみなし、攻撃してしまう膠原病(こうげんびょう)と呼ばれる病気のひとつ。
症状は、関節で起こる炎症、38度を超える発熱、鼻から頬にかけてできる赤い発疹などが特徴。けん怠感や脱毛、口内炎、食欲低下などの症状がみられることもある。症状の種類や程度は患者によって異なる。全身性エリテマトーデスは国が指定する難病で、20歳代から40歳代の女性が発症するケースが特に多いのが特徴。
全身性エリテマトーデスの発症には、免疫の異常が関係していることが分かっているが、免疫が異常を起こすメカニズムはまだ解明されていない。遺伝的な体質に加え、紫外線の刺激やウイルスへの感染、妊娠や出産などが引き金になって発症すると考えられている。
全身性エリテマトーデスは慢性疾患で、長い期間の治療が必要になる。さまざまな薬を組み合わせて治療を続けることで、症状がほとんど出ない状態を維持することを目指す。
番組では、秋田市にある、あきた腎・膠原病・リウマチクリニックの富樫賢院長が、全身性エリテマトーデスの症状や治療法を詳しく解説する。
【4月14日放送】「治療が進化 関節リウマチ」
[出演]あきた腎・膠原病・リウマチクリニック 富樫賢さん

関節リウマチは関節で炎症が起こり、症状が進行すると関節が破壊されて変形したり、機能が失われたりする病気。発症から2年以内にもっとも速く症状が進むといわれているため、早期発見と治療が重要だ。
関節リウマチの主な症状は、関節の腫れや激しい痛みだ。症状が進むと軟骨や骨が破壊されて関節が変形したり動かなくなったりする。首の骨に炎症が起こると、手足のまひや呼吸困難などの症状が出ることもある。関節破壊が一度進むと、治療をしても、もとに戻ることはない。関節リウマチはすべての年代で発症する可能性があり、特に30歳代から50歳代の発症が多いのが特徴だ。
関節リウマチは免疫の異常によって、関節を覆う滑膜という組織が炎症を起こすことで症状が進行する。股関節や膝関節など、下半身の大きな関節が破壊されると歩くことが難しくなるなど、日常生活に大きく影響する。発症した場合は薬を使うほか、症状に応じた手術やリハビリを組み合わせて治療を進める。 番組では、秋田市にある、あきた腎・膠原病・リウマチクリニックの富樫賢院長が、関節リウマチの症状や治療法を詳しく解説する。
【4月7日放送】「さまざまな病気の引き金 肥満症」
[出演]いなば内科胃腸科クリニック 稲葉宏次さん

肥満症はただの肥満と違い、医学的な治療の対象となる病気だ。肥満の度合いを図る指標、BMI(ボディマスインデックス)が25以上で、高血圧や脂質異常症、高尿酸血症、脂肪肝などを引き起こしている状態が肥満症。
体に吸収するエネルギーが消費するエネルギーを上回ると脂肪が蓄積され、体重が増える。食べ過ぎと運動不足が肥満の原因になることはよく知られている。また、年齢を重ねると代謝が落ちてより太りやすくなる。
なお、肥満症は遺伝や体質も関係しているといわれている。エネルギーを吸収する量と消費する量には個人差があるため、食事の量を制限して運動をすれば誰でも同じように体重管理ができるというわけではない。このように肥満症は、すべて自己管理の甘さとはいえない部分があるため、悩んでいる場合は気軽に医療機関に相談するとよい。肥満症の治療は、食事療法と運動療法が中心になるが、生活習慣の見直しで改善されない場合は薬を使った治療を行う。
番組では、いなば内科胃腸科クリニックの稲葉宏次院長が、肥満症の原因や合併症のほか、治療法について詳しく解説する。
【3月31日放送】「早期改善が必要 脂質異常症」
[出演]いなば内科胃腸科クリニック 稲葉宏次さん

脂質異常症は、血液中の脂質の値が基準から外れた状態。自覚症状はなく、症状が進行すると動脈硬化を引き起こすきっかけになる。自覚症状がないため放置されがちだが、脂質の値を早期に改善しないと脳卒中や心疾患の原因になる。
血液中の脂質にはLDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪の3種類がある。LDLコレステロール値が高い状態、HDLコレステロール値が低い状態、中性脂肪の値が高い状態を脂質異常症と呼ぶ。
脂質異常症の原因の多くは偏った食事や運動不足などの生活習慣だ。予防や治療にあたっては、食生活の見直しや運動をする習慣を身につけることが重要だ。肉を食べる際は脂身の少ない部位を選ぶようにするほか、意識的に食物繊維をとるようにする。また、ウォーキングや水泳、サイクリングなど、1日30分以上の有酸素運動をすることが理想だ。まとまった時間がとれない場合でも、できるだけ階段を使うなど、短い時間の運動の積み重ねも効果がある。
番組では、いなば内科胃腸科クリニックの稲葉宏次院長が、脂質異常症の原因や、食事療法、運動療法について詳しく解説する。
【3月24日放送】「自覚症状なく進行 高血圧症
[出演]いなば内科胃腸科クリニック 稲葉宏次さん

高血圧症とは、血圧が高い状態が慢性的に続く病気で、自覚症状がないことが多いため、いつの間にか発症し、進行するケースが多いのが特徴。
血圧が高い状態が続くと血管に強い圧力がかかるため、血管の壁が徐々に厚くなったり硬くなったりして動脈硬化につながることが多い。動脈硬化は、脳梗塞や脳出血、狭心症や心筋梗塞など、命に関わる病気の引き金になるため注意が必要だ。
高血圧症のほとんどは、さまざまな原因が関係して発症する本態性高血圧症といわれるタイプだ。遺伝や高血圧になりやすい体質に加え、塩分のとり過ぎや過度な飲酒、肥満、運動不足などが引き金になって発症する。
高血圧症の治療では、食事や運動など生活習慣の見直しが中心になる。生活習慣を改善しても血圧が十分に下がらない場合は、血管を広げるはたらきがある薬や血液の量を減らす薬、血圧を上げるホルモンのはたらきを抑える薬などを使用する。
番組では、いなば内科胃腸科クリニックの稲葉宏次院長が、高血圧症の原因や治療法を詳しく解説する。
【3月17日放送】「さまざまな要因で発症 ぜんそく」
[出演]石田小児科医院 石田和子さん

ぜんそくは、鼻や口から肺につながる空気の通り道である気道に炎症が起こる病気。幅広い年代で発症する可能性があり、放置すると治療をしても改善しにくくなる。
ぜんそくの患者の気道では常に炎症が続き、過敏になっているため、わずかな刺激でも収縮して狭くなり、急性増悪、つまりぜんそくの発作を起こす。息苦しくて動くことができない、会話をすることが難しいなどの症状が出た場合は命に関わることもあるため、すぐに医療機関を受診することが必要だ。
ぜんそくには、アレルギーが原因で発症するタイプと、感染症やストレスなど、アレルギー以外の原因で発症するタイプがある。アレルギーが原因となるぜんそくでは、ダニやホコリ、花粉、ペットの毛などが症状を引き起こす原因物質になる。ぜんそくは幅広い年代で発症し、子どものころに発症した場合、年齢を重ねるとともに次第に症状が出なくなることが多いという。
番組では、秋田市にある石田小児科医院の石田和子院長が、ぜんそくの症状や発症のメカニズム、治療法について詳しく解説する。
【3月10日放送】「時に命の危険も 食物アレルギー」
[出演]石田小児科医院 石田和子さん

食物アレルギーは、食べ物に含まれる特定のたんぱく質に対してアレルギー反応が起こる疾患だ。本来は体に害がないものに対して抗体がつくられ、可能な免疫反応が起こることで症状が出る。
食物アレルギーの症状は、じんましんや肌のかゆみ、下痢、せきなど、体の様々な部分でみられる。複数の臓器に症状が出て、命に関わるようなアレルギー症状をアナフィラキシーといい、さらに血圧の低下や意識障害などを伴う場合をアナフィラキシーショックという。
食物アレルギーは、低年齢で発症した場合は年齢とともに自然に治っていく傾向があるが、成人になってから発症した場合は自然に治ることは少ないという。
食物アレルギーの患者は、医療機関での正しい診断にもとづいて、食べると症状が出る食べ物を食事から最小限の範囲で除去し、食べられる範囲は食べるようにすることが基本だ。
番組では、秋田市にある石田小児科医院の石田和子院長が、食物アレルギーの症状や発症のメカニズム、食事療法について詳しく解説する。
【3月3日放送】「誰でも発症の可能性 花粉症」
[出演]石田小児科医院 石田和子さん

花粉症は、日本人の3人に1人が悩まされているといわれる身近な病気だ。花粉症を引き起こす花粉は、日本に50種類ほどあるといわれ、今の時期は主にスギやヒノキの花粉が原因で発症する。
くしゃみや鼻水が止まらない、鼻が詰まるといった症状が特徴。人によっては、目のかゆみや充血などの症状が出ることもある。花粉が飛び始めるとすぐに症状が出る人もいれば、花粉がたくさん飛ぶ時期にならないと症状が出ない人もいるなど、症状が出る時期や症状の強さは患者によって違う。目のかゆみを放置したり、こすったりすると症状が悪化する可能性があるため、目に違和感があれば、早めに医療機関を受診するとよい。
くしゃみや鼻水といった花粉症特有の症状は、体の中に入ってきた花粉を追い出そうとするアレルギー反応だ。花粉症は大人に多い病気だったが、最近は患者の低年齢化が進んでいるという。花粉症の治療には、薬で症状を抑える対症療法と、時間をかけて花粉に体を慣れさせ、病気を根本的に治す治療法がある。
番組では、秋田市にある石田小児科医院の石田和子院長が、花粉症の症状や発症のメカニズム、治療法を詳しく解説する。
【2月25日放送】「様々な要因で発症 難聴」
[出演]木村耳鼻咽喉科 木村洋元さん

難聴は、音や言葉が聞こえにくい状態を指し、様々なことが原因になるため、幅広い世代が発症する。
難聴は、耳のどこに原因があるかによって、伝音難聴、感音難聴、混合性難聴の3つに分けられる。いずれも人とのコミュニケーションがうまく取れなくなったり、認知症を発症したりするリスクが高まるなど、日常生活に大きく影響する。子どもの場合、難聴を放っておくと、言葉の発達やコミュニケーション能力の発達などに遅れが出るため、難聴に気付いたら早めに医療機関を受診することが重要だ。
難聴を発症する原因は様々で、耳そうじのやりすぎで耳の内側が炎症を起こすケースや、中耳炎、メニエール病などが挙げられる。乳幼児の難聴は、遺伝のほか、おたふくかぜや風疹の母子感染などが引き金となる。難聴は、原因や症状の程度によって治療法が大きく異なる。
番組では、秋田市にある木村耳鼻咽喉科の木村洋元院長が、難聴の種類や症状、治療法を詳しく解説する。
【2月18日放送】「良性発作性頭位めまい症」
[出演]木村耳鼻咽喉科 木村洋元さん

良性発作性頭位(りょうせいほっさせいとうい)めまい症は、めまいを引き起こす代表的な病気で、特定の方向に頭を動かした時だけめまいが起こるのが特徴だ。
良性発作性頭位めまい症は、耳の一番奥にある内耳という部分で、耳石がはがれ落ち、三半規管の中に入り込むことで発症する。寝返りをした時や、うがいのために上を向いた時など、特定の方向に頭を大きく動かすと、三半規管の中のリンパ液の流れに異常が生じてめまいが起こる。めまいが起こる頭の位置は患者によって違い、数秒から数分でおさまることがほとんどだ。難聴や耳鳴りといった聴覚の症状は出ない。
疲れやストレスなどにより、心身が弱っている状態に加え、デスクワークなど、長い時間頭を動かさずに同じ姿勢でいたり、入院などにより、寝たきりの状態が続いたりすると耳石がはがれやすく、良性発作性頭位めまい症の引き金となる。
番組では、秋田市にある木村耳鼻咽喉科の木村洋元院長が、良性発作性頭位めまい症の症状や原因、治療法を詳しく解説する。
【2月11日放送】「めまいや耳鳴り メニエール病」
[出演]木村耳鼻咽喉科 木村洋元さん

メニエール病は激しいめまいを繰り返すのが特徴で、耳の一番奥にある内耳という部分の異常が原因となる疾患だ。
めまいが10分程度から長いと数時間続くことに加え、難聴や耳の閉そく感を伴うこともある。めまいは、1週間に1回程度から1年に1回程度と、頻度に個人差があるのが特徴。40歳代から60歳代の女性の発症が多く、責任感が強く、きちょうめんな人が発症しやすいと言われている。
耳の一番奥の内耳で内リンパ液が増えすぎることがメニエール病発症の引き金となる。内リンパ液が増え、内耳にある三半規管のはたらきが阻害されるとめまいを感じ、蝸牛(かぎゅう)と呼ばれる音を感じとる器官のはたらきに障害が出ると難聴の症状が出る。内リンパ液は、ストレスや心身の疲れ、気圧の変化などによって増えることがある。
メニエール病は、病状が進行すると治療が難しくなったり、完全に治ることがなくなったりするため、早期発見と治療の開始が重要になる。
番組では、秋田市にある木村耳鼻咽喉科の木村洋元院長が、メニエール病の症状や原因、治療法を詳しく解説する。
【2月4日放送】「正しい知識を 乾癬(かんせん)」
[出演]せんのは皮ふ科・アレルギークリニック 千葉貴人さん

乾癬(かんせん)は、免疫の異常により皮膚の一部に発疹が起こる疾患。かさぶたのような皮膚片がはがれ落ちることがあるため、身体的な症状だけでなく、ほかの人の視線が気になり、夏に薄着ができないなど、心理的な負担も大きい病気だ。
乾癬(かんせん)には様々な種類があり、もっとも多いのは「尋常性乾癬(かんせん)」と呼ばれるものだ。皮膚に赤い発疹ができ、発疹の表面にうろこのようなかさぶたができて、はがれ落ちるのが症状の特徴。かゆみが出ることもある。肘や膝などの関節の周辺、腰や尻、頭など、圧迫や摩擦などの刺激を日常的に受けやすい部分に症状が出やすい。
乾癬(かんせん)は免疫機能の異常がきっかけとなって発症すると考えられていて、人から人にうつることはない。異常なスピードで皮膚の細胞が増殖して、うろこのような皮膚が積み重なり、ぽろぽろとはがれ落ちる。症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すため、その時の症状に応じて塗り薬や飲み薬を使い、治療を進める。
番組では、秋田市にある「せんのは皮ふ科・アレルギークリニック」の千葉貴人院長が、乾癬(かんせん)の症状や原因、治療法を詳しく解説する。
【1月28日放送】「冬の肌のかゆみ 皮脂欠乏症」
[出演]せんのは皮ふ科・アレルギークリニック 千葉貴人さん

皮脂欠乏症は、皮膚が乾燥してかゆみが出る皮膚疾患だ。空気が乾燥する冬に発症しやすいのが特徴。
皮膚の表面を覆っている皮脂は、皮膚内の水分の蒸発を防ぎ、肌のうるおいを保っているが、皮脂が少なくなると皮膚内の水分が蒸発して乾燥する。皮膚が乾燥すると、かゆみを感じる知覚神経が過敏になって毛布や衣類との摩擦など、わずかな刺激でもかゆみを感じるようになる。
症状は、腹のまわりや肩、もも、腕など広い範囲に出る。入浴後や布団に入った後など、体があたたまるとかゆみが増すことが多く、かいてしまうことで皮膚が傷つき、症状が悪化する。
冬に室内の湿度を一定に保ち、皮膚の乾燥を防ぐためには、加湿器の使用などが有効だ。また、皮膚欠乏症の治療では、保湿剤を使って乾燥した皮膚を正常な状態に戻すようにする。
番組では、秋田市にある「せんのは皮ふ科・アレルギークリニック」の千葉貴人院長が、皮脂欠乏症の症状や原因、治療法を詳しく解説する。
【1月21日放送】「日常生活にも要因 巻き爪」
[出演]せんのは皮ふ科・アレルギークリニック 千葉貴人さん

巻き爪は、爪の端が内側に巻き込むように変形する疾患。力がかかりやすい足の親指に起こることが多い。
巻き爪は、皮膚に食い込んで激しい痛みを引き起こすこともあるが、初期の段階では痛みがないことも多く、放置して症状が進行し、医療機関に駆け込む人が多いという。巻き爪は、運動などの激しい動きをした際に、爪が皮膚に刺さって傷ができ、傷ができた皮膚が炎症を起こすこともある。
爪を深く切り過ぎることや、サイズが合わない靴を履くことで爪や指に過剰な力が加わり、巻き爪の原因となる。また、入院で寝たきりの状態が続くなど、足の指に力が加わらない状態が長く続くことも、巻き爪の引き金になる。
巻き爪は、爪の曲がりを少しずつ矯正する治療法が主流だ。金属製のクリップなどを爪の先に装着して力を加える方法などがあり、いずれの治療法も完治するまでに数か月かかるという。
番組では、秋田市にある「せんのは皮ふ科・アレルギークリニック」の千葉貴人院長が、巻き爪の症状や原因、治療法を詳しく解説するほか、日常生活でできる予防法を紹介する。
【1月14日放送】「アルコール依存症からの回復」
[出演]秋田大学大学院医学系研究科 米山奈奈子さん

アルコール依存症は、飲酒量を自分でコントロールできなくなる脳の病気だ。長い期間にわたる大量の飲酒のほか、心の傷もアルコール依存症の引き金になる。
アルコール依存症の特徴は、患者本人が依存症であることを認めたがらないことだ。このため、福祉関係機関への相談や治療が遅れるケースが多いという。アルコール依存症に対する誤解や偏見のほか、回復のイメージをつかめないことなどが、依存症を認めようとしない原因だという。
アルコール依存症の治療では、専門家が面接などを通して、患者本人を断酒の決意と実行に誘導する手法などがとられる。回復のサポートとして、アルコールに対して体の拒否反応が現れる抗酒薬や減酒薬などが使用されることもある。患者本人のほか、家族も断酒会などの自助グループに参加し、同じような状況の人と語り合うことが、社会で孤立しないために必要だ。
番組では、秋田大学大学院医学系研究科の米山奈奈子教授が、アルコール依存症の治療や、患者本人、家族を支える国や県の体制などについて詳しく解説する。
【1月7日放送】「身近な問題 アルコール依存症」
[出演]秋田大学大学院医学系研究科 米山奈奈子さん

アルコールはたくさんの人に親しまれているが、依存性が高く、長い間、大量に飲酒を続けると、誰でもアルコール依存症になる可能性がある。
アルコール依存症は、飲酒量を自分でコントロールできなくなったり、アルコールに対する慣れが出て、飲酒量が増えたりといった症状が特徴。アルコールが抜けると、手の震えや幻覚などが現れる離脱症状がみられる場合もある。
アルコール依存症は、脳の神経回路が関係する病気で、アルコールの分解が速い体質や未成年からの飲酒などが原因としてあげられる。また、事件や事故、災害による心的外傷後ストレス障害や、幼少期に家族や知人に暴力や虐待を受けるといった体験がアルコール依存症の引き金になることもあるという。アルコール依存症の患者は体や心の健康を損なうだけでなく、仕事を続けられなくなったり、過度な飲酒が家庭内の別居や離婚を招いたりして、社会で孤立しがちなのが特徴。
番組では、秋田大学大学院医学系研究科の米山奈奈子教授が、アルコール依存症の症状や原因などについて詳しく解説する。
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