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【12月25日放送】日常生活に支障も 骨粗しょう症
[出演]みなみ整形外科クリニック 三浦由太さん

この1年のあいだに放送したさまざまなテーマの中から、反響の大きかった内容について振り返る。アンコール特集の1回目は4月24日に放送した骨粗しょう症がテーマ。
骨粗しょう症は加齢などによって骨の量が減り、もろくなって骨折しやすい状態で、痛みなどの自覚症状がほとんどなく静かに進行していくのが特徴。
転んだり、くしゃみをしたりといった日常生活のちょっとしたことで骨折しやすくなり、特に手首や背骨、脚のつけ根に多くみられる。
骨折すると日常生活に支障をきたすのはもちろん、高齢者の場合は寝たきりの原因となることもある。
番組では、秋田市の「みなみ整形外科クリニック」の三浦由太院長が、骨粗しょう症の症状やメカニズムに加え、治療法や予防法を解説する。
【12月18日放送】過活動膀胱の診断と治療
[出演]秋田泌尿器科クリニック 能登宏光さん

我慢できないような強い尿意が急に起こる病気、過活動膀胱は、時にこらえきれず尿をもらしてしまうこともあり、日常生活に大きな支障が出る。
日中に8回以上、尿のためにトイレに行ったり、寝ているあいだに1回以上、尿のために起きたりする場合は、頻尿、夜間頻尿と呼ばれ、過活動膀胱の症状のひとつだ。
過活動膀胱の診断では、突然起こる我慢できない尿意、つまり尿意切迫感を週に1回感じることがあるかどうかが大きな判断材料になる。尿意切迫感は、帰宅してドアノブに触れたり、水が流れる音を聞いたりすることなどがきっかけで起こることもある。
過活動膀胱の治療には薬物療法と行動療法があり、薬物療法では、尿意切迫感や頻尿を改善する薬や、尿をためる時の膀胱の拡張を強める効果がある薬を使用する。行動療法では、膀胱の容量を増やすため、尿を膀胱にためる練習をする膀胱訓練などがある。
番組では、秋田市にある秋田泌尿器科クリニックの能登宏光院長が、過活動膀胱の症状や原因に加え、診察の過程や治療方法について詳しく解説する。
【12月11日放送】日常生活に支障も 過活動膀胱
[出演]秋田泌尿器科クリニック 能登宏光さん

過活動膀胱とは、尿が急にしたくなり、我慢できなくなる感じが起こる病気だ。
通常は頻尿や夜間頻尿を伴い、時には尿を我慢できずに漏らしてしまうこともある。
生死に直結するような病気ではないが、トイレの不安があると外出を控えてしまいがちになるなど、日常生活に大きく影響する。
日本排尿機能学会の調査によると、過活動膀胱の症状がある人は2003年の時点で、国内に1040万人いるとされる。過活動膀胱の患者は高齢になるほど多く、40歳以上の8人に1人に症状があるという。
過活動膀胱の原因には、脳と膀胱を結ぶ神経が原因となる神経因性のタイプと、それ以外の非神経因性のタイプがある。
適切な診察と治療を受けることで症状を緩和できる可能性があるため、日常生活で不便を感じたら、専門の医師に相談すると良い。
番組では、秋田市にある秋田泌尿器科クリニックの能登宏光院長が、過活動膀胱の症状や原因について詳しく解説する。
【12月4日放送】激しい痛みも 尿路結石症
[出演]秋田泌尿器科クリニック 能登宏光さん

尿路結石症は、腎臓から尿道までの尿路に結石ができる病気だ。結石のほとんどは腎臓でつくられ、腎臓の中にある状態では無症状で経過することが多いが、腎臓から尿管に落ちると、腰やわき腹、下腹部に激しい痛みが出ることがある。痛みは夜や早朝に起こることが多く、2時間から3時間ほど続き、冷や汗や吐き気を伴うこともある。
尿路結石症は決して珍しい病気ではなく、男性の7人に1人、女性の15人に1人が一生のうちに一度はかかると言われている。腎臓から尿道までの尿路に変形がある人や、寝たきりの人は尿の流れが停滞しがちで、石ができやすいという。
結石ができた場合の治療法として、尿と一緒に自然に石が出るのを補助する保存的治療法のほか、人工的に石を砕いて除去する積極的治療法がある。
なお、尿路結石症は再発しやすい病気として知られている。
番組では、秋田市にある秋田泌尿器科クリニックの能登宏光院長が、尿路結石症の症状や原因、治療法について詳しく解説するほか、予防と再発防止策についても紹介する。
【11月27日放送】在宅医療を知る ~思いの共有を~
[出演]秋田往診クリニック 市原利晃さん

在宅医療を考えるうえで大切なのが、関係する人たちが患者の思いを共有することだという。
ある調査では、人生の最終段階について話し合う必要があると考える人は7割、実際に話し合った人は4割に過ぎなかったという結果がでている。
そこで注目されているのが、アドバンス・ケア・プラニングという取り組み。
患者が望む医療やケアについて本人、家族、医療・ケアチームが共有し、意思確認が難しくなった場合でも、本人の価値観や人生観、哲学に沿った対応をすることができる。
秋田往診クリニックの市原利晃さんは、人生会議とも呼ばれている、このような話し合いを盆や正月など機会を見つけて行ってみてほしいと話す。
【11月20日放送】在宅医療を知る ~家でできる治療法~
[出演]秋田往診クリニック 市原利晃さん

在宅医療の2回目は家で受けることができる治療法がテーマ。
秋田市内で在宅医療に特化した医療機関を運営している市原利晃さんに話を聞く。
市原さんは、在宅医療は患者の価値観に合わせた医療を提供できるオーダーメイド医療で、患者の生活の質の改善にはぴったりだという。
医療技術の進歩により、がんに対する化学療法をはじめ、胃や静脈からの栄養摂取や呼吸の補助など、在宅医療できる治療の幅は広がっている。
医療とは、患者の生活の質を改善することだと話す市原さん。
在宅医療は住み慣れた場所で、より楽しく過ごすための手段で、「家に帰りたい」という患者の一言をきっかけに、実現に向けて家族と一緒に考えてみてほしいと話す。
【11月13日放送】在宅医療を知る ~価値観の変化と医療のかたち~
[出演]秋田往診クリニック 市原利晃さん

今週から3回にわたって在宅医療をテーマに送る。
いま、社会ではあらゆる分野で個性が尊重されるようになり、医療の分野でも患者の価値観に合わせた対応をしようという動きが進んでいる。
秋田市内で在宅医療に特化した医療機関を運営している市原利晃さんは、個々の価値観に医療をなじませるためには医療のオーダーメイド化が大切だと話す。
同じ医療でも病院と在宅は役割が違うため使い分けが必要で、本人と家族の意向に沿った治療やケアがされるべきだという。
注目されつつある在宅医療について、市原さんに考え方のポイントを聞く。
【11月6日放送】この冬はインフルエンザにも注意を
[出演]秋田県医師会 朝倉健一さん

3回にわたり秋田県医師会の朝倉健一医師に聞いてきた、今シーズンのインフルエンザへの注意点についてまとめる。
国内では過去2年間、新型コロナウイルスの流行によりウイルス干渉という現象がおきてインフルエンザが流行しなかったとみられている。
南半球のオーストラリアでは冬にあたる今年4月以降、インフルエンザの患者数が例年を超えるレベルになっているといわれ、国内でもこの冬は新型コロナと同じようにマスクの着用や手洗いなどの感染対策が求められる可能性がある。
特に重症化のリスクが高い人には効果が表れる時期を見定めてワクチン接種を受けることが推奨されていて、新型コロナのワクチンとの同時接種も可能だという。
これまで番組で伝えてきたコロナ禍の中でのインフルエンザ予防のポイントについて伝える。
【10月30日放送】インフルエンザの予防と治療
[出演]秋田県医師会 朝倉健一さん

インフルエンザウイルスのうち、特にA型は強い症状が出るのが特徴。高齢者や子どもは重症化しやすいので注意が必要だ。
インフルエンザの主な感染経路は飛まつ感染と接触感染。感染者のせきやくしゃみで飛び散った飛まつを吸い込むことで感染する飛まつ感染にはマスクの着用が有効だ。
マスクの着用は、万が一自分が感染してしまった際に、ほかの人に感染を広げないという点からも重要だ。
また、ウイルスが付着したテーブルやドアノブに触れることで、手を介して感染するケースも多いため、こまめな手洗いが感染予防に有効。このほか、十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけることで免疫を活性化させ、体の調子を整えることにつながる。
インフルエンザに感染した場合、発症から48時間以内であれば抗インフルエンザ薬を使用することで症状が劇的に緩和される。
番組では秋田県医師会の朝倉健一医師が、インフルエンザの今季の傾向に加え、予防法や治療法について詳しく解説する。
【10月23日放送】インフルエンザワクチンの効果
[出演]秋田県医師会 朝倉健一さん

日本ではこの冬、3年ぶりに季節性インフルエンザが流行する可能性があると指摘されている。
インフルエンザは38度を超える高熱や頭痛、のどの痛みなどに加え、関節や筋肉の痛み、けん怠感など、全身に症状が出るのが特徴。
インフルエンザワクチンは、ウイルスに感染しても発症を防いだり、重症化を防いだりする効果が期待できる。
特に高齢者や子ども、持病がある人などは、インフルエンザを発症すると重症化するリスクが高いため、ワクチンの接種が勧められる。
ただし、ワクチンは接種をしてから効果が現れるまで2週間から3週間かかるほか、効果が続くのは5か月間から6か月間程度といわれている。
さらに、ワクチンの効果が高いのは、効果が持続している期間のうちの2か月間から3か月間とされているため、接種する時期は慎重に判断することが大切だ。
番組では秋田県医師会の朝倉健一医師が、インフルエンザの症状やインフルエンザワクチンの効果、接種が勧められる時期などについて詳しく解説する。このほか、インフルエンザの感染予防対策についても紹介する。
【10月16日放送】インフルエンザ 特徴と今季の傾向
[出演]秋田県医師会 朝倉健一さん

季節性インフルエンザは、過去2年間、日本で流行がみられなかった。
しかし南半球のオーストラリアでは、冬にあたる今年4月から、例年を超える数のインフルエンザ患者が発生し、医療体制のひっ迫が問題になっていることから、日本でも今シーズンは流行する可能性があると日本感染症学会は指摘している。
インフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3種類がある。
A型は遺伝子が次々に変化し、構造が変わる性質を持っているため、一度感染して体の中で抗体がつくられても、変異したウイルスやウイルスのタイプによっては抗体がうまくはたらかないことがあり、症状が強く出やすい。
これに対しB型のウイルスはあまり変異しないため、1回感染すると抗体がよくはたらき、2回目の感染からはA型ほど症状が悪化しにくいといわれている。
C型は、A型とB型に比べて感染力、症状とも弱いのが特徴だ。
日本で今季、流行の可能性が高いと指摘されているのはA香港型と呼ばれるタイプで、感染すると重症化することがあるため注意が必要だ。
番組では秋田県医師会の朝倉健一医師が、インフルエンザの特徴や、今季の流行の可能性などについて詳しく解説する。
【10月9日放送】定期的な検診が重要 胃がん
[出演]秋田大学大学院消化器内科学・神経内科学講座講師 小泉重仁さん

胃がんは、胃の壁のもっとも内側にある粘膜の細胞が何らかの原因でがん細胞となり、増殖することで発生する病気だ。進行するにつれ胃の外側へとがん細胞が増殖していき、ほかの臓器への転移や腹膜転移を起こす可能性がある。
主な原因はヘリコバクター・ピロリ、いわゆるピロリ菌への感染だ。ピロリ菌は1度感染すると除菌を行わない限り、長期にわたり胃の中に住み続け、胃に炎症を起こしていく。炎症が広がることで胃がんを引き起こしやすい状態になるとされている。また、加齢や喫煙、過度の塩分摂取など、胃の荒れにつながる生活習慣なども胃がんの要因の一つだ。
胃がんは早期のうちに内視鏡治療を行うことで高い確率で治癒する。なによりも早期発見が重要な病気だ。
番組では、秋田市にある「秋田大学大学院消化器内科学・神経内科学講座助教」の小泉重仁先生が、症状や要因のほか、検査や治療方法などについて詳しく解説する。
【10月2日放送】早期治療でほぼ完治 大腸がん
[出演]秋田大学大学院消化器内科学・神経内科学講座助教 下平陽介さん

大腸がんは、大腸の直腸・結腸に発生するがんで、秋田県では罹患数・罹患率ともにがんの中でも最も多い病気だ。平成30年の調査では秋田県内で2,000人が大腸がんになり、600人が無くなっています。
大腸がんは日本人の場合、直腸やS状結腸にできやすいといわれていて、進行すると、がん細胞からの出血や大腸の狭窄・閉塞などにより血便や便通異常、腹痛などの症状が表れますが、初期段階では自覚症状はないことが多い。
大腸がんは早期に発見できれば5年生存率はほぼ100%といわれているが、そのためには定期的な便潜血検査・大腸内視鏡検査などが重要だ。
番組では、秋田市にある「秋田大学大学院消化器内科学・神経内科学講座助教」の下平陽介先生が、症状や要因のほか、検査方法や治療方法などについて詳しく解説する。
【9月25日放送】がん治療の新たな柱 がん
[出演]秋田大学大学院臨床腫瘍学講座助教 福田耕二さん

がんは、遺伝子の一部が傷ついた異常な細胞が増殖し、正常な組織や臓器を破壊したり圧迫することで様々な症状を引き起こす病気で、40年以上日本で最も多い死因となっている。
がんは、増殖することで周りの組織を刺激・圧迫し、痛みや機能不全を起こす。また、がん細胞や圧迫された血管からの出血による貧血や血便・喀血、体重減少や疲労といった症状がみられることもある。がんは、発生した場所から離れた臓器に転移することもある。
がんは、早期に治療ができれば生存率はかなり高くなるが、進行するにつれ治療が難しくなっていく。これまで、がん治療では放射線治療・化学療法・手術療法が主な方法とされてきたが、近年あらたに、免疫療法が注目されている。
番組では、秋田市にある「秋田大学大学院臨床腫瘍学講座助教」の福田耕二先生が、症状や要因のほか、新たに注目されている治療法などについて詳しく解説する。
【9月18日放送】新しい薬が登場 片頭痛の治療
[出演]あをによしリハビリ脳神経外科クリニック 吉岡正太郎さん

片頭痛は、こめかみから目のあたりを中心にズキンズキンと痛むのが特徴だ。
周期的に痛みが起こり、勉強や仕事、家事に集中できなくなるなど、日常生活に支障が出ることも多い。
片頭痛は、頭痛が起こる前にきらきらした光が見えるなどの視覚症状、一時的にうまく話せなくなるなどの言語症状といった前兆の後に頭痛が始まるケースもある。
このような前兆を感じた時は、シャワーだけにしたり、光の刺激が少ない暗い部屋で過ごしたりといったセルフケアが重要だ。
また、医療機関では薬を使っての治療が中心でとなり、片頭痛発作が起こった時に薬を服用する「急性期治療」と、痛みが出るのを前もっておさえる「予防治療」がある。
「予防治療」をめぐっては、去年、新しい薬が登場するなど、片頭痛の治療法は徐々に進歩している。
番組では、秋田市土崎港にある「あをによしリハビリ脳神経外科クリニック」の吉岡正太郎院長が、片頭痛の症状のほか、治療法などについて詳しく解説する。
【9月11日放送】つらいと感じたら医療機関へ 片頭痛
[出演]あをによしリハビリ脳神経外科クリニック 吉岡正太郎さん

片頭痛は周期的に頭痛が起こり、吐き気やおう吐、めまいなどを伴うことがある。
原因はまだ分かっていないことが多いものの、脳の血管の収縮や拡張、それに脳深部の視床下部からの異常信号などがきっかけで起こるとされている。
ストレスや睡眠不足のほか、女性の場合は月経周期などが片頭痛を誘発すると考えられている。
また、天候の変化や大きな音、強い光やにおいなどが片頭痛の引き金になることもあるという。
頭痛のために寝込むことが多くなったり、勉強や仕事、家事に集中できなくなったりと、日常生活に影響が出るケースも多いが、片頭痛を患っていても、医療機関を受診したことがないという人が多くいると報告されている。
番組では、秋田市土崎港にある「あをによしリハビリ脳神経外科クリニック」の吉岡正太郎院長が、片頭痛の症状と原因を解説するほか、医療機関の受診が勧められる症状を紹介する。
【9月4日放送】日常生活に支障も 片頭痛とは何か
[出演]あをによしリハビリ脳神経外科クリニック 吉岡正太郎さん

片頭痛は、体や脳に明確な異常がないのに頭痛を繰り返す疾患。頭痛が起こる頻度には個人差があり、1か月に数回から、多い人ではほぼ毎日、発作的な頭痛が起こる。
片頭痛は、特に20歳代から40歳代の女性に多く、ズキンズキンと脈を打つような痛みが特徴で、体を動かすと痛みが増すことが多い。片頭痛のために寝込むことが多くなったり、勉強や仕事、家事に集中できなくなったりと、日常生活に支障が出るケースも多いという。
片頭痛の原因はまだ分かっていないことが多いものの、脳の血管の収縮や拡張、脳深部の視床下部からの異常信号などがきっかけで起こるとされている。
番組では、秋田市土崎港にある「あをによしリハビリ脳神経外科クリニック」の吉岡正太郎院長が、片頭痛の症状と原因について詳しく解説するほか、日常生活にどのような影響が出るのか紹介する。
【8月21日放送】原因と程度を把握し適切な治療 難聴
[出演]真崎耳鼻咽喉科医院 真崎雅和さん

耳の聞こえが悪くなる難聴は種類や症状の程度によって治療方法が異なる。いくつかの検査を行い適切な治療を行うことが何よりも重要だ。また突発性難聴に関しては早期の治療が重要で、治療までに時間が経つにつれ、症状がそのまま残る可能性が高くなる。
日常生活に影響を与えるだけでなく、認知症のリスクも高くなる難聴。原因によっては生活の中で対策をとることで発症のリスクを下げることができる。治療と予防、2つの角度から難聴による生活へのリスク回避を目指すのが重要だ。
番組では、秋田市土崎港にある「真崎耳鼻咽喉科医院」の真崎雅和院長が、難聴における検査や治療、予防するための具体的な方法などを解説する。
【8月14日放送】日常生活に大きな影響も 難聴
[出演]真崎耳鼻咽喉科医院 真崎雅和さん

難聴は加齢や騒音など様々な要因で発症し、耳の聴こえが悪くなる病気だ。年齢が高くなるにつれ患者数は増加する傾向にあり、2016年の調査では3人に1人が難聴を自覚している。また、近年では、ある日突然聞こえが悪くなる突発性難聴もしばしばみられるようになってきている。難聴は症状が軽いうちには気づかない場合もあり、放置することで症状が進み、最悪の場合、音が全く聞こえなくなる可能性もある怖い病気だ。障害される部位により3つの種類に分かれる難聴は原因も様々で、原因・種類・症状の重さを把握することが大切だ。
番組では、秋田市土崎港にある「真崎耳鼻咽喉科医院」の真崎雅和院長が、難聴の原因や症状、日常生活における影響について解説する。
【8月7日放送】肝炎を知ろう 非アルコール性脂肪肝炎
[出演]くらみつ内科クリニック 倉光智之さん

中性脂肪が肝臓にたまっている状態を脂肪肝という。ウイルスや飲酒が原因ではない脂肪肝を非アルコール性脂肪肝といい、非アルコール性脂肪肝の人の1割は、肝臓に炎症を起こす非アルコール性脂肪肝炎に進行する。非アルコール性脂肪肝炎は肝硬変や肝臓がんに進行する可能性がある。
非アルコール性脂肪肝に肥満や糖尿病、メタボリック症候群、飲酒などの要素が加わると、非アルコール性脂肪肝炎に進行しやすいことが分かっている。また、ファーストフードを摂りすぎる男性や閉経後の女性に患者が多いという。
日本の肝臓がんの原因でもっとも多いのは、ウイルス感染が原因のC型肝炎、次いでB型肝炎だが、最近は非アルコール性脂肪肝炎が原因と思われる肝臓がんが増えている。
脂肪肝の予防、改善に有効なのは適度な運動とバランスの良い食事だ。番組では、秋田市山王にある「くらみつ内科クリニック」の倉光智之院長が、非アルコール性脂肪肝炎の特徴を解説するほか、日ごろからできる簡単な予防方法、改善方法を紹介する。
【7月31日放送】肝炎を知ろう アルコール性肝炎
[出演]くらみつ内科クリニック 倉光智之さん

肝臓はアルコールを分解する働きがあるため、過度な飲酒を長期間続けていると負担がかかり、肝障害を招くことがある。アルコールが原因で肝臓に起きる障害をアルコール性肝障害といい、アルコール性脂肪肝やアルコール性肝炎に進行することがある。アルコール性肝炎は、急に重症化して、多臓器不全から死に至ることもある怖い病気だ。また、アルコール性肝炎の状態で飲酒を続けていると、やがてアルコール性肝硬変になり、酒を断っても健康な肝臓に戻ることはない。
肝臓は“沈黙の臓器”とも呼ばれ、異常が生じても自覚症状が出にくいのが特徴。症状に気づくころには、多くの場合、病状が悪化している。そのため、肝障害を起こす前に飲酒量をコントロールすることが重要だ。
番組では、秋田市山王にある「くらみつ内科クリニック」の倉光智之院長が、アルコール性肝障害や肝炎の特徴について解説する。また適度な飲酒量の目安や、飲酒量をコントロールしやすい方法を紹介する。
【7月24日放送】肝炎を知ろう ウイルス性肝炎
[出演]くらみつ内科クリニック 倉光智之さん

肝炎とは、肝臓の細胞が壊れたり再生したりを繰り返し、炎症を起こしている状態だ。ウイルス性肝炎はウイルスへの感染が原因でり患するが、感染しても無症状のケースが多く、感染に気付かずに肝臓がんに進行することもある。
C型肝炎は、この数年で治療が大きく進歩し、薬を服用することで体内の肝炎ウイルスをほぼ100パーセント駆除することができるようになった。しかし、C型肝炎ウイルスへの感染に気付かずに生活している人がまだ多くいると考えられていて、感染者をいかに掘り起こし、治療に導くかが喫緊の課題になっている。
また、B型肝炎はウイルスを駆除する薬はまだ開発されていないが、ウイルスの増殖を抑えて発がんリスクを下げる薬がある。
B型肝炎、C型肝炎とも、感染しても肝機能が正常値を示したまま肝硬変や肝がんに進行する可能性があるため、たとえ肝機能が正常でも、一度は肝炎ウイルス検査を受けることが重要だ。
番組では、秋田市山王にある「くらみつ内科クリニック」の倉光智之院長が、B型肝炎、C型肝炎の感染原因や治療法などについて詳しく解説する。
【7月17日放送】身近な肩こりに潜むリスク
[出演]秋田大学医学部附属病院 木下隼人さん

肩こりは、病気やけがによる自覚症状の調査では男性2位、女性の1位に当てはまり、誰もが経験しうる身近な症状だ。
しかし、肩こりを自覚する人は多いものの医療機関を受診する人は少ない。
私たち人間は、首から肩にかけて多くの筋肉が張り巡らされており、その範囲の筋肉が緊張することを「肩こり」と呼んでいる。
たとえば、筋肉自身が疲れやすい状態であったり、疲労回復が遅れたりして肩こりを起こすこともある一方で、筋肉が引っ張られることによって、その間に挟まれた神経や血管が圧迫されることから引き起こされる肩こりもある。また、一般的に女性は男性に比べて筋肉が小さいことなどから、筋肉疲労の回復に時間がかかるため、肩こりが起きやすいと考えられている。
番組では、秋田大学医学部附属病院の木下隼人さんが、肩こりの特徴や注意したい病気について、さらに治療法や自分でできる肩こり対策まで詳しくお伝えする。
【7月10日放送】腰椎椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症
[出演]秋田大学医学部附属病院 工藤大輔さん

腰痛は、病気やけがによる自覚症状の調査では男性1位、女性の2位に当てはまり、誰もが経験しうる身近な症状だ。
しかし、腰痛を自覚する人は多いものの医療機関を受診する人は少ない。
腰痛は、原因が特定できない非特異的腰痛が多くを占めるが、中には、重大な病気が潜んでいる可能性もある。そのうち特に頻度が高いのが、「腰椎椎間板ヘルニア」と「腰部脊柱管狭窄症」だ。
腰椎椎間板ヘルニアは、比較的急に発症し、腰痛や左右どちらかの殿部から下肢にかけての痛みとしびれを生じ、安静時にも症状が強い。
一方、腰部脊柱管狭窄症は、椎間板ヘルニアよりも高齢者に多く、立位や歩行で悪化し、前かがみの姿勢や安静で症状が楽になるのが特徴で両者とも放っておくと重症化する気を付けたい病気である。
番組では、秋田大学医学部附属病院の工藤大輔さんが、2つの病気の特徴や治療法について詳しくお伝えする。
【7月3日放送】ずっと痛い腰 レッドフラッグかも?
[出演]秋田大学医学部附属病院 工藤大輔さん

腰痛は、病気やけがによる自覚症状の調査では男性1位、女性の2位に当てはまり、誰もが経験しうる身近な症状だ。
しかし、腰痛を自覚する人は多いものの医療機関を受診する人は少ない。
腰痛は、原因が特定できない非特異的腰痛が多くを占めるが、中には、重大な病気が潜んでいる可能性もある。例えば、骨折や悪性腫瘍、感染症などが挙げられる。それらの重篤な疾患を示唆する危険信号を「レッドフラッグ」という。
発症年齢が20歳未満または55歳以上、時間や活動性に関係のない痛み、胸部の痛みがあるなど、いくつかの危険信号に当てはまる場合は画像検査や血液検査などを行っていく。
番組では、秋田大学医学部附属病院の工藤大輔さんが、腰痛の特徴やレッドフラッグについて、さらに治療法や自分でできる腰痛対策まで詳しくお伝えする。
【6月26日放送】食中毒に注意! アニサキス症
[出演]いなば内科胃腸科クリニック 稲葉宏次さん

アニサキス症は、この数年、全国で発生報告が増えている食中毒だ。アニサキスという海に住む寄生虫の幼虫が、魚介類を通して人の体の中に入り、胃や腸の激しい痛みを引き起こす。
胃の内壁にアニサキスの幼虫が入り込む胃アニサキス症は、食後数時間から十数時間経った後、腸の内壁に入り込む腸アニサキス症は食後十数時間から数日経った後に症状が出ることが多い。アニサキスが持つたんぱく質が原因でアレルギー反応を起こすこともある。
アニサキスは人の体の中で生き続けることができないため、通常は数日で症状がおさまるが、耐え難いほどの痛みを伴うことが多い。医療機関では、胃カメラを使ってアニサキスを取り除くほか、薬を使った対症療法で症状を軽くする。
番組では、秋田市外旭川にある「いなば内科胃腸科クリニック」の稲葉宏次院長が、アニサキス症の特徴やアニサキスについて解説するほか、アニサキス症を防ぐためのポイントや、万が一発症した場合の対処法などを紹介する。
【6月19日放送】食中毒に注意! カンピロバクター腸炎
[出演]いなば内科胃腸科クリニック 稲葉宏次さん

徐々に夏らしくなり、行楽にはちょうどいい季節だが、この時期に毎年多く報告されるのが食中毒だ。
カンピロバクター腸炎は食中毒の中でも感染の報告が特に多い疾患だ。食べ物などを介して細菌が人の消化管に感染することで症状を引き起こす。
腹痛や下痢、吐き気といった胃腸炎特有の症状のほか、発熱や頭痛、けん怠感といった全身症状を伴うことがあるのが特徴。子どもや高齢者が感染すると重症化しやすいので特に注意が必要だ。
カンピロバクター腸炎を引き起こす細菌は、動物の消化管に存在していて、食肉加工した際に肉に付着することがある。バーベキューなどで肉に十分に加熱せずに食べて感染するケースが毎年多く報告されている。十分に消毒されていない井戸水や湧き水も感染源になることがある。
番組では、秋田市外旭川にある「いなば内科胃腸科クリニック」の稲葉宏次院長がカンピロバクター腸炎の特徴を紹介するほか、感染経路や感染予防策、万が一感染した場合の対処法などについて詳しく解説する。
【6月12日放送】食中毒に注意!腸管出血性大腸菌感染症
[出演]いなば内科胃腸科クリニック 稲葉宏次さん

気温と湿度が高い今の時期は、食中毒を引き起こす細菌の増殖が活発になり、毎年食中毒の発生が多く報告される時期だ。
腸管出血性大腸菌感染症は食中毒のひとつで、細菌が付着した食べ物を介して感染するケースが多い。感染すると激しい腹痛とともに、水のような下痢の症状が出るほか、大腸菌がつくりだす毒素が大腸菌の粘膜を傷つけるため、血便がみられるのが特徴。抵抗力が弱い子どもや高齢者が感染すると脳症などの合併症を引き起こすことがあるため注意が必要だ。
また、下痢が続くからといって、自己判断で下痢止めなどの市販薬を服用すると、毒素が体の外に排出されなくなり、重症化するおそれがある。
番組では、秋田市外旭川にある「いなば内科胃腸科クリニック」の稲葉宏次院長が腸管出血性大腸菌感染症の特徴を紹介するほか、感染経路や感染予防策、万が一感染した場合の対処法などについて詳しく解説する。
【6月5日放送】早期発見でリスク回避 白内障・糖尿病網膜症
[出演]なべしま眼科クリニック 鍋島隆司さん

白内障は早ければ40代から、80歳以上のほぼすべての人に症状がみられる目の病気だ。目の中の水晶体が濁ることで発症し、視界のかすみ、視界の薄暗さ、光がまぶしく感じる、モノが二重三重に見えるといった症状があらわれる。
白内障は手術によって水晶体の濁りを除去し、眼内レンズを挿入することで視力の回復が望めるが、症状が進行すると手術自体が難しくなるため、早期発見し治療をすすめることが大切となってくる。
糖尿病網膜症は糖尿病による血管障害が原因で発症する網膜の病気で、糖尿病の三大合併症の一つ。約300万人がり患していると推定され、無症状で進行することも多く、目のかすみや視力低下から始まり、最悪の場合失明にいたる怖い病気だ。
治療では、内科による血糖や血圧コントロールなどの全身治療、レーザー治療や薬による治療が行われる。症状によっては治療により視力回復が望めることもあるため、早期発見による治療が大切だ。
番組では、秋田市土崎にある「なべしま眼科クリニック」の鍋島隆司院長が、白内障・糖尿病網膜症の症状やメカニズム、治療法について解説する。
【5月29日放送】糖尿病の合併症 糖尿病網膜症
[出演]なべしま眼科クリニック 鍋島隆司さん

糖尿病網膜症は糖尿病による血管障害が原因で発症する網膜の病気で、糖尿病の三大合併症の一つ。無症状で進行することも多く、目のかすみや視力低下から始まり、最悪の場合失明にいたる怖い病気だ。
近年の厚生労働省の調査では国内の糖尿病患者は1000万人を超えると推定されており、その中のおよそ300万人が糖尿病網膜症にり患しており、およそ100万人に視力低下などの視力障碍が出ていると考えられている。
糖尿病網膜症は症状が進むと目のかすみや視力低下、視野の一部が暗くなったり視野が狭くなるといった症状が表れる。
治療では、内科による血糖や血圧コントロールなどの全身治療に加え、レーザー治療や薬による治療が行われている。
番組では、秋田市土崎にある「なべしま眼科クリニック」の鍋島隆司院長が、糖尿病網膜症の症状や原因、治療方法について詳しく解説する。
【5月22日放送】早期治療で視力回復 白内障
[出演]なべしま眼科クリニック 鍋島隆司さん

白内障は早ければ40代から、75歳の2人に1人は手術が必要なまでに症状が進行し、80歳以上のほぼすべての人に症状がみられる目の病気だ。目の中の水晶体が濁ることで発症する白内障は、進行すると視界にかすみがかかったようになる、モノを見るときに薄暗い感じがする、光がまぶしく感じる、モノが二重三重に見えるといった症状があらわれる。
白内障は薬による治療では進行を緩やかにすることはできても視力の改善は望めない。手術によって水晶体の濁りを除去し、眼内レンズを挿入することで視力の回復が望める。
しかし、症状が進行してしまうと手術自体が難しくなってくることから、早めに発見し治療をすすめることが大切となってくる。
番組では、秋田市土崎にある「なべしま眼科クリニック」の鍋島隆司院長が、白内障の症状や原因、治療方法に加え、治療に使われる眼内レンズについて詳しく解説する。
【5月15日放送】早期発見で視覚障害回避 緑内障・加齢黄斑変性
[出演]なべしま眼科クリニック 佐藤徳子さん

目の中の圧力の上昇で、視神経が傷つき、視野が狭くなっていく緑内障。治療をしないでいると少しずつ進行し、視野や視力が悪化してから気づくことが多く、最悪の場合失明に至る怖い病気。一度失った視野や視力を治療によって取り戻すことが出来ないため、早期に発見し治療を続けることで進行を防ぐことが目標になっている。
緑内障の治療には点眼薬やレーザー治療などがあり、進行を遅らせることができる。
少しでも悪化を遅らせられるよう、定期的な健診による早期発見が重要だ。
加齢黄斑変性は網膜の中心部にある黄斑に障害が生じ、視界のゆがみや視力の低下が起こる病気だ。
症状が進行すると視界の中心が見えなくなったり色を識別しにくくなったりする。
加齢黄斑変性は長い間治療が難しいとされていたが、減税では有効な治療法が認可され、再生医療の研究も進んでいるため、今後の治療方法の発展も期待できる。
番組では、秋田市土崎にある「なべしま眼科クリニック」の佐藤徳子副院長が、緑内障・加齢黄斑変性の症状やメカニズム、治療法について解説する。
【5月8日放送】加齢に伴いリスク増加 加齢黄斑変性
[出演]なべしま眼科クリニック 佐藤徳子さん

加齢黄斑変性は網膜の中心部にある黄斑に障害が生じ、視界のゆがみや視力の低下が起こる病気だ。症状が進行すると視界の中心が暗くなる中心暗転や色を識別しにくくなる症状が現れ、さらに悪化すると失明に至る。
加齢黄斑変性の主な原因は加齢だが、食生活や喫煙習慣、日光による刺激伝といった日常の中にも様々な要因がある。片目だけに症状が出ることも多く、初期症状である視界のゆがみに気づかず発見の遅れにつながることも多い。
加齢黄斑変性は高齢者人口の増加や生活習慣の欧米化に伴い患者数が増えている。発見が遅くなるほど重症化リスクが高くなるため、日ごろから左右の目の見え方をチェックし、少しでも気になるところがあれば早めの検査が大切だ。
加齢黄斑変性は長い間治療が難しいとされていたが、現在では有効な治療法が認可されている。番組では秋田市土崎にある「なべしま眼科クリニック」の佐藤徳子副院長が、加齢黄斑変性の症状や原因、治療法について詳しく解説する。
【5月1日放送】早期発見で失明を防ぐ 緑内障
[出演]なべしま眼科クリニック 佐藤徳子さん

緑内障は40歳以上の日本人の20人に1人がかかっているとされる、失明原因1位の病気。その原因は目の中の圧力の上昇で、視神経が傷つき、視野が狭くなっていく病気。中には眼圧が正常にもかかわらず発症するケースもあり、この場合、血流の悪さや遺伝、免疫、外傷などによって視神経が傷害されることで発症すると考えられている。目の色の変化や痛み、充血など症状がないまま進行することが多く、症状を自覚しづらい病気
緑内障は治療をしないでいると少しずつ進行し、視野や視力が悪化してから気づくことが多く、最悪の場合失明に至る。一度失った視野や視力を治療によって取り戻すことが出来ないため、早期に発見し治療を続けることで進行を防ぐことが目標になっている。
緑内障の治療には点眼薬やレーザー治療などがあり、進行を遅らせることができる。少しでも悪化を遅らせられるよう、定期的な健診による早期発見が重要だ。
番組では、秋田市土崎にある「なべしま眼科クリニック」の佐藤徳子副院長が、緑内障の症状やメカニズムに加え、治療法について詳しく解説する。
【4月24日放送】自覚症状が少なく進行 骨粗しょう症
[出演]みなみ整形外科クリニック 三浦由太さん

骨粗しょう症は加齢などによって骨の量が減り、もろくなって骨折しやすい状態だ。痛みなどの自覚症状がほとんどなく、静かに進行していくのが特徴。転んだり、くしゃみをしたりといった日常生活のちょっとしたことで骨折しやすくなり、特に手首や背骨、脚のつけ根で骨折が多くみられる。骨折は日常生活に支障をきたすのはもちろん、高齢者の場合は寝たきりの原因となることもある。
骨粗しょう症は骨の形成が十分にできなくなることが原因で起き、加齢や閉経による女性ホルモンの減少が大きく影響している。このため40歳代以降の女性に多い病気だが、患者の4人に1人は男性だといわれているほか、若い人でも過度なダイエットや運動不足は骨粗しょう症の原因になる。
骨粗しょう症を予防するためには、カルシウムやカルシウムの吸収を助けるビタミンDを多くとれるよう、バランスの良い食事を心がけることが重要だ。
番組では、秋田市牛島にある「みなみ整形外科クリニック」の三浦由太院長が、骨粗しょう症の症状やメカニズムに加え、治療法や予防法について詳しく解説する。
【4月17日放送】働き盛りの発症が多い 関節リウマチ
[出演]みなみ整形外科クリニック 三浦由太さん

関節リウマチは関節で炎症が起きて、骨の末端を覆っている軟骨や骨が破壊される病気だ。症状が進行すると関節が変形したり動かなくなったりする。股関節や膝関節など、大きな関節が破壊されると歩くことが困難になるケースもある。関節だけでなく、発熱やけん怠感といった全身の症状を伴うこともある。
関節リウマチは免疫の異常によって起きる自己免疫疾患の一種で、実は30歳代から50歳代にかけて発症する割合が高いのが特徴だ。免疫が異常を起こす原因は詳しく分かっていないが、遺伝的な要因のほか、喫煙などの生活習慣との関連が指摘されている。
関節リウマチは症状が徐々に進行していくため、早い段階での発見と治療の開始が重要だ。また、最近は薬の開発などによって治療方法が進化し続けている。番組では、関節リウマチが疑われる症状を紹介するほか、秋田市牛島にある「みなみ整形外科クリニック」の三浦由太院長が、関節リウマチのメカニズムや、万が一発症した場合の治療法について詳しく解説する。
【4月10日放送】新型コロナワクチン 3回目接種
[出演]秋田こどもの心と発達クリニック 小泉ひろみさん

新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種が県内でも進んでいる。ワクチンには高い発症予防効果があるが、感染予防効果や重症化予防効果は接種した後、時間が経つにつれて低下していく。
番組では、秋田県医師会の副会長で秋田こどもの心と発達クリニックの小泉ひろみ院長が、新型コロナワクチンの3回目接種、いわゆる追加接種の効果や副反応について詳しく解説する。
追加接種で使用するのは、ファイザー製とモデルナ製の2種類で、1回目、2回目と同じワクチンを接種しても違うワクチンを接種しても十分な効果と安全性が確認されている。厚生労働省はオミクロン株にも効果があると説明している。
また、1回目、2回目の接種の時と同様に接種した箇所の痛みや発熱、頭痛、けん怠感などがみられるほか、追加接種では、脇や首のリンパ節の腫れが多く出やすいのが特徴だ。番組では、副反応への備えについても紹介する。
【4月3日放送】新型コロナウイルスと子ども
[出演]秋田こどもの心と発達クリニック 小泉ひろみさん

新型コロナウイルスのオミクロン株の感染が広がる中、万が一、自分の子どもが感染した場合、どのように対処すればよいのか、どのような症状が出るのかといった疑問や不安を持っている保護者も多いのではないだろうか。
子どもが感染した場合、発熱やのどの痛み、せきなどの症状で始まることが多く、成人と同じように発熱が続いて肺炎になるケースも報告されている。重症化するリスクは成人と比べて少ないといわれているが、2歳未満の子どもや小児ぜんそくなどの持病、基礎疾患を持っている子どもは重症化するおそれがあるため、保護者が注意深く様子を観察することが大切だ。
番組では、秋田県医師会の副会長で、秋田こどもの心と発達クリニックの小泉ひろみ院長が、子どもが新型コロナウイルスに感染した場合の症状や対処法のほか、県内でも始まった5歳から11歳向けの新型コロナワクチン接種について、効果や副反応について詳しく解説する。
【3月27日放送】脚に不快感 むずむず脚症候群
[出演]えちぜんや睡眠メンタルクリニック 越前屋勝さん

脚に「ムズムズする」などの不快感が起こる病気のことをむずむず脚症候群と呼ばれている。寝ようとすると足に不快感があって眠れず不眠症の原因のひとつとして考えられている。この病気は、どの年代でも発症するが、40歳以上の中高年に多く、女性の割合が高いとされている。日本では、人口の2~5%が発症していると言われており、医師の診断を受けずに症状に悩んでいる人も多いと考えられている。
この病気の原因は現在もはっきりしておらず、うつ病や坐骨神経痛など間違われやすい病気もいくつかある。自分がむずむず脚症候群だと感じたらまずはきちんと医師の診断を受けることが重要だ。
番組では、えちぜんや睡眠メンタルクリニックの越前屋勝さんが、むずむず脚症候群の特徴や考えられる原因のほか、日常でできる対策と治療法について詳しくお伝えする。
【3月20日放送】不眠症ってどんな病気?
[出演]えちぜんや睡眠メンタルクリニック 越前屋勝さん

不眠症は、夜なんだか目が冴えてなかなか寝付けず、不眠症状のために心身の不調があり、日常生活に支障が生じる病気のこと。日本では成人の5人に1人は不眠の症状があると言われている。
心配事があるとき、夜、布団に入っても寝付けない、途中で目覚める、目覚めが早すぎて二度寝ができないなどの一時的な不眠は、健康な人にも起こる。原因がはっきりしている不眠は、通常数日から2週間程度で元に戻る。ところが、不眠が長引くと、日中にも眠気や倦怠感などの心身の不調が現れ、仕事や家事に支障が出るようになる。このような慢性化した不眠が3カ月以上続くと、不眠症と診断される。不眠対処には、さまざまな不眠の原因を診断し、取り除くことが重要だ。
番組では、えちぜんや睡眠メンタルクリニックの越前屋勝さんが、不眠症の特徴や治療法、さらに自分でできる不眠症対策について詳しくお伝えする。
【3月13日放送】冬に多発 やけどに注意
[出演]秋田大学医学部附属病院 山田雅之さん

多くの人は日常生活で一度は経験しているやけど。料理中や入浴時、さらにこの時期はこたつや使い捨てカイロなど暖房器具による低温熱傷も増えている。
日常生活で頻繁に起こるやけど。範囲の深さに応じた治療と直後の応急措置も重要だ。深いやけどや広範囲のやけどで重傷の場合には全身状態が悪化して命にかかわることがあるため熱傷専門施設での治療が必要となる。場合によっては皮膚移植などの手術が必要になる。さらに小児や高齢者、糖尿病などの合併症を持っていると経過とともにやけどの傷が深くなる場合があるため、より慎重な管理が必要となる。重症でない場合でも適切な治療が行われないと、傷に細菌が繁殖する可能性もある。治るのが遅くなると後遺症を残すこともある。
番組では、秋田大学医学部附属病院の山田雅之さんが、やけどの基礎知識や治療方法、さらに直後の応急措置方法について詳しくお伝えする。
【3月6日放送】乾燥と冷えから守る 冬の肌ケア
[出演]秋田大学医学部附属病院 山田雅之さん

空気の乾燥や冷えは肌荒れやかゆみなどの不調を引き起こす。寒い季節は誤ったスキンケアで肌荒れを悪化させることもある。
顔の皮膚の中でも、皮膚腺が少なく皮膚が薄い目の周り、口の周りは特に乾燥しやすく、バリア機能が低下すると刺激を受けやすくなる。目の周りは化粧品や目薬で、口の周りは化粧品や食べ物で炎症が起きやすい。さらに頬なども、うるおいを守る役割の皮脂腺が少なく乾燥しやすいため特にケアが必要だ。
そして、乾燥によるニキビもこの時期気を付けたい。肌を清潔に保とうと一日に何度も洗顔をすると、必要なうるおい成分まで落として乾燥し、肌が余計に皮脂を出そうとかえってニキビができる。
番組では、秋田大学医学部附属病院の山田雅之さんが顔と体に分けて乾燥と冷えから皮膚を守るためのスキンケア方法を紹介する。後半では、日常生活で見落としがちな肌荒れの原因とコロナ禍で起こる肌荒れの対策も紹介する。
【2月27日放送】乾燥と冷えが気になる季節 冬に多い肌トラブル
[出演]秋田大学医学部附属病院 山田雅之さん

まだまだ寒いこの季節。肌は、乾燥と冷えのダブルパンチでいつも以上に影響を受けている。冬になるとニキビができやすい、皮膚のかゆみなどの症状をかかえている人は少なくない。
湿度が低下するこの季節は、皮膚が乾燥しやすくなる。表面がカサカサになり、白い粉がふくことも。乾燥が進むと、肌を守るバリア機能が低下して刺激を受けやすくなり、かゆみが発生する。
さらに、気温の低さは血液の循環を悪化させる。血液がめぐらなくなると栄養や酸素、うるおいが肌まで届かなくなってしまい、肌は栄養不足の状態になる。肌がごわつく、くすみがちになる、ハリや弾力を感じられない、乾燥してパサつくなどの症状を感じる場合は、冷えの影響を受けている可能性がある。
番組では、秋田大学医学部付属病院の山田雅之さんが、乾燥と冷えが肌にどう影響するのか、そしてこの時期に多い肌トラブルや皮膚疾患について詳しくお伝えする。
【2月20日放送】誰でもリスクがある 肺血栓塞栓症
[出演]アーク循環器クリニック 柳澤宗さん

肺血栓塞栓症は、肺の動脈が詰まることよって起こる疾患だ。急性の肺血栓塞栓症はエコノミークラス症候群とも呼ばれ、誰でも発症のリスクがあり、最悪の場合は命に関わることもある疾患だ。
肺血栓塞栓症は、脚の血管の中にできた血栓と呼ばれる血の塊が血管の中を通って移動し、心臓から肺に血液を送る動脈を詰まらせることで発症する。突然の胸の痛みや息苦しさなどの症状があり、血管を詰まらせている血栓が大きい場合には、冷や汗が出たり失神を起こしたりすることもある。
エコノミークラス症候群とも呼ばれる急性の肺血栓塞栓症は、飛行機や電車、車での長時間の移動のほか、入院生活で体を動かせない状態、災害時の避難所生活などでも発症が報告されている。
番組では、誰でも簡単にできる肺血栓塞栓症の予防策を紹介するほか、秋田市にあるアーク循環器クリニックの柳沢宗さんが、肺血栓塞栓症の症状や原因、治療法などを詳しく解説する。
【2月13日放送】耐え難い突然の胸の痛み 心筋梗塞
[出演]アーク循環器クリニック 柳澤宗さん

番組では一般社団法人日本生活習慣病予防協会が定める、毎年2月の全国生活習慣病予防月間に合わせて、2回にわたり生活習慣病と関わりが深い疾患をお伝えする。2回目の2月13日は心筋梗塞。
心筋梗塞は心筋と呼ばれる心臓の筋肉細胞に血液を送る血管が詰まり、心筋がえ死してしまう疾患だ。日本人に多い死亡原因のひとつとして知られている。
心筋梗塞の症状は胸に耐え難いほどの痛みが突然出るのが特徴で、痛みは20分以上続き、症状が出ると時間の経過とともに心筋がえ死する範囲が広がっていく。
心筋梗塞の大きな原因は動脈硬化で、生活習慣病の高血圧、糖尿病、高コレステロールに加え、喫煙の4つが動脈硬化を進行させる。
心筋梗塞はいかに早く血液の流れを再開できるかが救命の大きなカギとなる。
番組ではアーク循環器クリニックの柳澤宗さんが、心筋梗塞のメカニズムや原因、予防法や治療法について詳しく解説する。
【2月6日放送】一刻も早い治療が必要 脳梗塞
[出演]アーク循環器クリニック 柳澤宗さん

番組では一般社団法人日本生活習慣病予防協会が定める、毎年2月の全国生活習慣病予防月間に合わせて、2回にわたって生活習慣病と関わりが深い疾患をお伝えする。1回目の2月6日は脳梗塞。
脳梗塞は血栓と呼ばれる血の塊によって脳の血管が詰まり、脳の一部に酸素や栄養が行き届かないことで脳の神経細胞が死んでしまう疾患だ。体の片側の手足のまひ、言語障害などの症状が出る。脳梗塞の症状は突然現れるのが特徴で、「朝起きたらそうなっていた」という患者もいるという。
脳梗塞の大きな原因は動脈硬化で、動脈硬化は高血圧、糖尿病、高コレステロール、喫煙と深く関わっている。脳梗塞を発症した場合、どれだけ早く治療を始めることができるかが、救命や後遺症の程度を左右する。
番組では脳梗塞の症状のセルフチェック方法を紹介するほか、アーク循環器クリニックの柳澤宗さんが、脳梗塞のメカニズムや原因、予防法や治療法について詳しく解説する。
【1月30日放送】合併症の危険も RSウイルス・溶連菌感染症
[出演]やすおか小児科医院 安岡健二さん

番組は感染症の中でも合併症を引き起こす可能性があるRSウイルス感染症と溶連菌感染症をテーマにお伝えする。
RSウイルス感染症は2歳までにほぼすべての人がかかると言われている疾患で、発熱やせき、鼻水といったかぜのような症状が特徴だ。肺や心臓に基礎疾患のある子どもや1歳未満の子どもは肺炎や気管支炎などの合併症を引き起こすことがある。大人はRSウイルスに感染しても気づかないことが多く、せきなどの症状がある場合は、重症化のリスクがある子どもとも接触を極力避けることが必要だ。
また、溶連菌感染症は特に子どもに多くみられる感染症で、高熱やおう吐、全身の発疹などの症状が特徴だ。感染に気付かなかったり治療を怠るとリウマチ熱や腎炎などの合併症を引き起こすことがある。
番組では、秋田市保戸野にあるやすおか小児科医院の安岡健二さんが、RSウイルスと溶連菌の特徴や、感染予防、感染症が引き起こす合併症などについて詳しく解説する。
【1月23日放送】胃腸炎を誘発 ノロ・ロタウイルス
[出演]やすおか小児科医院 安岡健二さん

番組は感染症の中でも胃腸炎を引き起こすノロウイルス感染症とロタウイルス感染症をテーマにお伝えする。
ノロウイルス感染症は年末から春先にかけて多発する傾向があり、長期免疫ができないため、一度かかっても何度も感染し、発症する可能性があるのが特徴だ。強烈な吐き気やおう吐、下痢などが主な症状で、ウイルスが付いた食べ物を食べたり、ウイルスが付いた手で口に触れることで感染するケースが多い。
ロタウイルス感染症は、ノロウイルス感染症と同じように冬場から春先に多発する。ロタウイルスは感染力が非常に強く、6歳ぐらいまでの子どもが感染しやすい。水のような下痢や吐き気、おう吐、発熱などの症状が特徴だ。
番組では、秋田市保戸野にあるやすおか小児科医院の安岡健二さんが、ノロウイルスとロタウイルスの特徴や、感染予防、感染症が引き起こす合併症などについて詳しく解説する。
【1月16日放送】全身に症状 インフルエンザ
[出演]やすおか小児科医院 安岡健二さん

季節性インフルエンザは、気温が低く乾燥している環境で活動が活発になるため、今の時期に流行する傾向にある。普通のかぜと違って急激に症状が進行し、高熱や関節・筋肉の痛み、倦怠感など全身に症状が出るのが季節性インフルエンザの特徴だ。インフルエンザウイルスは体内に侵入するとのどや気管支、肺で急速に増殖して様々な症状を引き起こす。
インフルエンザの感染経路は感染した人のせきやくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる飛まつ感染と、ウイルスが付いた人や物に触れ、さらにウイルスが付いた手で口などを触れることによる接触感染だ。
番組では、秋田市保戸野にあるやすおか小児科医院の安岡健二さんが、インフルエンザウイルスの特徴や季節性インフルエンザの感染予防策、感染してしまった場合の治療法などについて詳しく解説する。
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