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【12月20日放送】「慢性肝炎~非アルコール性脂肪肝炎」
[出演]くらみつ内科クリニック 倉光智之さん

肝臓の細胞が壊れてしまう状態を肝炎と呼び、肝炎が6か月以上持続していると慢性肝炎と診断される。肝臓に中性脂肪がたまっている状態を脂肪肝と呼び、非アルコール性脂肪肝は酒を飲まない人や少量飲む人に起きる。最近増えている生活習慣病のひとつで、肝臓のメタボと言うことができる。約1割に肝炎が起こり、そこから肝硬変・肝臓がんに進行する場合がある。7%以上の体重減を達成すると改善することがわかっていて、特に食事と運動に関しては生活習慣の改善が重要だという。くらみつ内科クリニックの倉光智之さんが解説する。
【12月13日放送】「慢性肝炎~アルコール性肝炎」
[出演]くらみつ内科クリニック 倉光智之さん

肝臓の細胞が壊れてしまう状態を肝炎と呼び、肝炎が6か月以上持続していると慢性肝炎と診断される。肝臓はアルコールを分解する臓器で継続的な飲酒により肝障害が生じる。アルコール性肝障害の初期病変をアルコール性脂肪肝と呼び、節酒、断酒をすることで元の状態に改善するが、そのまま進むと肝臓の繊維化や炎症が進み元に戻らなくなる。アルコール性肝炎を予防するには、純アルコール量を意識して適量に抑え、休肝日をつくって肝臓を休ませることが必要だという。特に最近は生活様式の変化で自宅中心の活動が増えていることから、自宅で過剰飲酒してしまう可能性もある。アルコールと肝臓の関係について、くらみつ内科クリニックの倉光智之さんが解説する。
【12月6日放送】「意外に知らない肝臓の話 慢性肝炎~B型・C型ウイルス性肝炎~」
[出演]くらみつ内科クリニック 倉光智之さん

肝臓の細胞が壊れてしまう状態を肝炎と呼び、肝炎が6か月以上持続していると慢性肝炎と診断される。肝炎ウイルスによる慢性肝炎は自覚症状がないことが多く、気づかないうちに肝硬変や肝臓がんに進むおそれがある。現在ではB型・C型ウイルス性肝炎は治療法が確立していて、発見して治療すれば肝硬変や肝がんを防ぐことができるという。ウイルス性肝炎は感染していても肝機能が正常の人も多いことから、一生に1回は検査を受けて肝炎を防いでほしいと、くらみつ内科クリニックの倉光智之さんが解説する。
【11月29日放送】「ちょっと気になるおなかの話~過敏性腸症候群」
[出演]たわらや内科 俵屋博信さん

通勤の途中に突然、便意に襲われたり、授業中に何度も便意を感じて席を立ったりする症状の多くは、多くの場合、過敏性腸症候群の可能性があるという。検査をしても腸に異常はなく、一般の人の1割程度が悩まされているといわれる。はっきりした原因はわかっていないが、ストレスを発散できないことで脳からの指令が阻害され胃腸の調整がうまくいかなくなることが原因のひとつと言われている。患者の約7割は規則正しい食生活を送り、睡眠や休息をしっかりとることで症状が落ち着くことが多いという。やばせ内科クリニックの俵谷博信さんが解説する。
【11月22日放送】「ちょっと気になるおなかの話~潰瘍性大腸炎」
[出演]たわらや内科 俵屋伸さん

潰瘍性大腸炎は安倍前首相が患っている病気で、厚生労働省が定めた指定難病のひとつ。血便や下痢、腹痛などの症状が治まったり、ぶり返したりを長期間にわたって繰り返す症状が特徴で、国内ではおよそ20万人を超える患者がいる。原因は特定されていないが、遺伝的要因に腸内細菌や食べ物などの環境的因子が重なり、免疫機能に何らかの影響を与えて発症すると考えられている。完治する治療法はなく、最近は薬によって症状を落ち着かせて生活の質を向上させることも可能になったという。たわらや内科の俵谷伸さんが解説する。
【11月15日放送】「コロナ禍でも運動を」
[出演]あをによしリハビリ脳神経外科クリニック 吉岡正太郎さん

コロナ禍での運動と認知症予防をテーマにした2回分のポイントをまとめる。最近は新型コロナウイルスの感染対策で家でじっとしていることが原因の可能性がある軽度認知障害の人が増えている。サークル活動やスポーツなど認知機能を刺激する機会が減ったうえに、家や部屋にいることが多いことから認知症の症状が進行しても家族や近所の人がに気づきにくいという。寒さが増すこれからは、運動不足による軽度認知障害にも注意する必要がある。軽度の認知症や軽度認知障害は早期発見が大切で、運動療法も取り入れて治療すると症状と身体能力が改善に向かう可能性もあるという。あをによしリハビリ脳神経外科クリニックの吉岡正太郎さんが解説する。
【11月8日放送】「運動で認知症予防②軽度認知障害の治療と予防」
[出演]あをによしリハビリ脳神経外科クリニック 吉岡正太郎さん

軽度認知障害は健康な人と認知症の人の中間の段階で、認知機能に何らかの障害が生じていても日常生活には支障がない状態を指す。気づかなければ年間平均で10%程度の人は認知症に移行してしまうという。軽度認知障害の治療にはバランスの良い食事とともに適切な運動が効果的だといわれている。最近の研究では骨格筋の強さが認知機能や脳萎縮と関連しているという指摘もある。軽度の認知症や軽度認知障害の場合、薬物療法では症状の進行を遅くすることができるが、早期に発見し運動療法も取り入れて治療すると症状と身体能力が改善に向かう可能性もあるという。軽度認知障害の治療や予防について、あをによしリハビリ脳神経外科クリニックの吉岡正太郎さんが解説する。
【11月1日放送】「運動で認知症予防①コロナ禍と運動不足」
[出演]あをによしリハビリ脳神経外科クリニック 吉岡正太郎さん

最近、気分が落ち込む、物事が面倒だという症状を訴える高齢者が増えている。このような症状は認知症の初期症状か、その前段階の軽度認知障害が疑われるという。軽度認知障害は入院生活が長い高齢者に起きることは知られているが、最近は新型コロナウイルスの感染対策で家でじっとしていることが原因の可能性もある。サークル活動やスポーツ、旅行やおしゃべりなど認知機能を刺激する機会が減ったうえに家や部屋にいることが多く、認知症の症状が進行しても家族や近所の人がに気づきにくいという。寒さが増し、新型コロナだけでなくインフルエンザへの感染も気を付けなければならないこの冬は、運動不足による軽度認知障害にも注意する必要がある。 あをによしリハビリ脳神経外科クリニックの吉岡正太郎さんが解説する。
【10月25日放送】「新型コロナとインフルエンザ同時流行に備えて②」
[出演]あきた内科・呼吸器内科クリニック 秋山博さん

新型コロナウイルスの感染が続く中、国内ではインフルエンザの流行シーズンに入ろうとしている。国内外の経済対策により人の移動が増えていることから同時流行する可能性はあるという。新型コロナのワクチンや治療薬がない現状ではインフルエンザの予防接種を受けることで、両方に感染した場合の重症化リスクを減らすことができる。イタリアの論文によるとインフルエンザや肺炎球菌の予防接種を受けた人は、新型コロナの検査で陽性になるリスクが減少していたという。肺炎球菌による細菌性肺炎はインフルエンザの合併症になることもあることから、特に65歳以上の人はインフルエンザや肺炎球菌のワクチン接種を受けることもリスクを回避するひとつの方法だという。あきた内科・呼吸器内科クリニックの秋山博さんが解説する。
【10月18日放送】「新型コロナとインフルエンザ同時流行に備えて①」
[出演]あきた内科・呼吸器内科クリニック 秋山博さん

寒さが増し、県内でもインフルエンザが流行する時期が近付いた。新型コロナウイルスの感染が収まらない中、今シーズンはインフルエンザと新型コロナの同時流行も懸念される。新型コロナとインフルエンザの流行時期が重なった南半球の国々ではインフルエンザ患者が激減した。国内では例年、インフルエンザの流行は9月ごろから始まるが、今シーズンは感染者はごくわずかにとどまっている。新型コロナ感染対策の手洗いやマスク着用が一定の効果をあげているとみられるが、国内外の経済対策により人の移動が増えていることから同時流行する可能性はあるという。あきた内科・呼吸器内科クリニックの秋山博さんは、感染症によって重症になる可能性の高い人や高齢者と接触する機会の多い人は、インフルエンザの予防接種を受けるなどしてリスクを少しでも減らしてほしいと話す。
【10月11日放送】「頭が痛くなるとき  ポイントのまとめ」
[出演]市立横手病院 塩屋斉さん

「頭が痛くなるとき」をテーマに3回にわたって伝えてきた、頭痛の症状や対策のポイントをまとめる。片頭痛は頭の片側か両側がずきんずきんと脈打つように痛むのが特徴。詳しい原因はわかっていないが、片頭痛が起こったときは暗い静かな部屋で横になり冷たいタオルで痛むところを冷やす。頭の両側が締め付けられるような痛みは緊張型頭痛と呼ばれる。長時間同じ姿勢を続けることで頭の筋肉が収縮して起こると考えられている。ストレッチやマッサージなどの運動療法や、蒸しタオルをあてるなどの温熱療法で治療する。最近増えているのは頭痛薬の飲みすぎによる頭痛。薬を飲みすぎることで脳が痛みに敏感になるなど、薬が効きにくくなる状態。痛みが毎日あり、明け方から頭全体が締め付けられるような重苦しい痛みが起こるといわれる。この場合は専門医のもとで適切な治療を受ける必要があるという。解説は私立横手病院の塩屋斉さん。
【10月4日放送】「頭が痛くなるとき 薬の使いすぎによる頭痛~頭痛薬で頭痛が…」
[出演]市立横手病院 塩屋斉さん

市販の頭痛薬や医師から処方された痛み止めを飲みすぎることが原因で起こる頭痛をテーマに取り上げる。頭痛薬を飲みすぎると感受性が変化し脳が痛みに敏感になって頭痛の頻度が増えるといわれる。また頭痛が複雑化して薬が効きにくくなり、さらに薬を使うという悪循環に陥ってしまうという。このような頭痛の治療は原因となっている薬の使用を中止して脳を元の状態に戻し、別の成分の鎮痛薬を使って本来の頭痛の治療を行っていくことになる。再発を防ぐために1年程度は通院して専門医の指示のもと治療を続ける必要があるという。市立横手病院の塩屋斉さんは「早めに専門医に相談して頭痛薬で頭痛を引き起こす悪循環から抜け出してほしい」と話す。
【9月27日放送】「緊張型頭痛~ポイントは生活習慣の改善」
[出演]市立横手病院 塩屋斉さん

緊張型頭痛は身体的ストレスと精神的ストレスが合わさって、頭や首、肩、背中などの筋肉が緊張して起こる頭痛をいう。頭の両側、特に後頭部をぎゅっと締め付けられるような痛みや、何かを被せられたような鈍い重苦しい痛みがある。その要因は姿勢が悪い状態で長時間の作業を続けたり枕が合わなかったりして筋肉に疲労物質がたまり、頭の筋肉も収縮して頭痛が起こると考えられている。改善するには日常生活を見直して、原因となっている習慣をやめることがポイントになる。治療ではストレッチなどの運動療法や蒸しタオルや入浴による温熱療法を行い、それでも改善しない場合は薬物療法を追加するという。市立横手病院の塩屋斉さんが解説する。
【9月20日放送】「頭が痛くなるとき 片頭痛~天気の変化でも」
[出演]市立横手病院 塩屋斉さん

片頭痛とは頭の片側または両側の、こめかみから目の周辺がズキンズキンと脈打つように痛む頭痛のことを指す。国内ではおよそ840万人が片頭痛で悩んでいるといわれ、特に20代から40代の女性に集中しているという。脳の一部の血管は三叉神経という痛みを伝える神経に取り囲まれていて、さまざまな誘因によって三叉神経の周囲に炎症を起こしたり血管が拡張したりすることで痛みが起こると考えられている。誘因として月経や寝すぎや寝不足、週末や休日などストレスから解放されたときや天候の変化などがある。最近は天候の変化によって片頭痛の頻度が増えている人も目立つという。 片頭痛のメカニズムや治療、対処法について市立横手病院の塩屋斉さんが解説する。
【9月13日放送】「新型コロナウイルス対策⑳マスクと肌トラブル」
[出演]皮膚科岡田医院 岡田裕子さん

マスクをする時間が長くなったこの夏は、肌のトラブルで受診する人が増えている。マスクのふちのラインや覆われている部分が赤くなったりかゆみがでたり、にきびになる場合もある。拡大すると毛穴に皮脂や古い角質が詰まっている様子や、肌の表面がめくれあがっている様子もみられる。これはマスクの内側が高温多湿になり、汗や皮脂の量が増えたことが原因。肌のトラブルを予防するには、こまめに汗をふくことや、やさしく洗顔して保湿をするなど、肌を傷つけないように手入れすることが大切だという。皮膚科岡田医院 の岡田裕子さんは、周りに人がいない時には無理をしないでマスクをはずすことが、肌のトラブルや熱中症の予防につながるとアドバイスする。
【9月6日放送】「新型コロナウイルス対策⑲予防接種と乳幼児健診」
[出演]はらだ小児科医院 原田健二さん

新型コロナウイルスへの感染をおそれて、予防接種や乳幼児健診を控える動きがみられるという。ある自治体の調査では、子どもの年齢が上がるにつれて受診率が下がるという結果が報告されている。子どもの予防接種は高い効果が得られるようにスケジュールされていて時期をずらさずに受けることが望ましいという。また乳幼児健診は病気の有無や早期発見につながるほか、母親が育児の不安や悩みを相談できる貴重な機会にもなっている。はらだ小児科医院原田 健二さんは予防接種も乳幼児健診も子どもにとっては必要な外出で、不安な場合はかかりつけの医師に相談してほしいと話す。
【8月30日放送】「新型コロナウイルス対策⑱乳幼児健診の大切さ」
[出演]はらだ小児科医院 原田健二さん

新型コロナウイルスへの感染をおそれて、乳幼児健診を控える動きがみられるという。乳幼児健診は子どもを健やかに育てるうえで、定期的に健康状態を確認し不安な点を相談できる大切な機会になっている。特に最近は、親と同居していない家庭や隣近所との交流が減っている家も多く育児を手伝ってもらえる環境が少なくなっている。このような中で、乳幼児健診は子どもの健康状態の確認だけでなく母親の不安解消や精神的な支えにもなっているという。はらだ小児科医院の原田健二さんは定期的に健診を受けていくことが親子の健康につながるとアドバイスする。
【8月16日放送】「新型コロナウイルス対策⑰予防接種を忘れずに」
[出演]はらだ小児科医院 原田健二さん

新型コロナウイルスの流行が始まってから、感染をおそれて医療機関の受診を控える動きがでている。その中には子どもの予防接種を予定している保護者も含まれている。予防接種が遅れると、防ぐことができる病気にかかってしまう危険性が高まるという。予防接種のスケジュールは、より効果が高まるように理想的なスケジュールでつくられていることから、予定通り受けることが重要だという。はらだ小児科医院の原田健二さんは、予防接種は子どもにとって不要不急ではなく必要な外出なのでスケジュールに沿って受けてほしいと話す。
【8月9日放送】「新型コロナウイルス対策⑯熱中症予防~心の距離を縮めよう~」
[出演]秋田赤十字病院 藤田康雄さん

新型コロナウイルスの感染対策としてソーシャルディスタンスという言葉が使われるようになった。人と物理的な距離をとろうという意味で使われているが、無意識に精神的な距離も発生させてしまう可能性が指摘されている。特に高齢者や独り暮らし、病気で外出できない人が屋内で孤立してしまうことも考えられる。見守りが必要な人には、これまで以上に気にしあって声をかけあい、安全を確認するよう心掛ける必要がある。フィジカル=身体的距離はとりつつ、ソーシャル=社会的には孤立させないことが大切だ。秋田赤十字病院の藤田康雄さんが解説する。
【8月2日放送】「新型コロナウイルス対策⑮熱中症予防~マスク着用の注意点~」
[出演]秋田赤十字病院 藤田康雄さん

新型コロナウイルス対策マスクが、夏には熱中症の原因になる可能性が高いといわれている。ある研究によるとマスクをつけて運動した人は、つけない人と比較した場合、心拍数、呼吸数、二酸化炭素が増加し皮膚温度の上昇が報告されている。マスクが熱中症の原因とまでは言えないがカラダにある程度の負担になっているのは間違いないという。また、マスクによって口やのどの渇きが感じにくくなっている可能性もあり、こまめな水分補給を心がけることも重要だ。秋田赤十字病院の藤田康雄さんは、3密状態でなければマスクをはずして休憩することも意識してほしいと話す。
【7月26日放送】「新型コロナウイルス対策⑭熱中症予防~家での過ごし方」
[出演]秋田赤十字病院 藤田康雄さん

新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと新しい生活様式の実践が呼び掛けられている。この夏は新しい生活様式を行いながら熱中症の対策をすることが必要となっていて、その際のポイントを聞く。 1回目のテーマは家での過ごし方。熱中症で死亡した人の約8割は65歳以上の高齢者で、これは体温を下げる体の反応が低下し自覚がないまま熱中症になった可能性あるという。高齢者や独り暮らしの人には声かけをするなどして地域で見守ることが大切だが、今は新型コロナウイルスの感染予防として外出を控え、周りの人と距離をとることが求められ、このような人と人のつながりが薄くなっている可能性がある。秋田赤十字病院の藤田康雄さんは、身体的な距離の確保は必要だが、社会的には孤立させないことが大切だと話す。
【7月19日放送】「新型コロナウイルス対策⑬負の連鎖を断ち切る心がけ」
[出演]日本赤十字社 丸山嘉一 さん

【7月12日放送】「新型コロナウイルス対策⑫負の連鎖を断ち切ろう~社会的感染症~」
[出演]日本赤十字社 丸山嘉一 さん

新型コロナウイルスは病気、不安、差別という3つの感染症をもたらし、私たちは知らず知らずのうちにさまざまな影響を受けている。今回のテーマ、社会的感染症とは具体的に嫌悪、偏見、差別のことを指す。新型コロナウイルスへの不安や恐れによって人間は生き延びようという本能を刺激され、ウイルス感染者や関わった人を遠ざけ差別する行動につながるという。その結果、差別をおそれて病気を隠す傾向が強まり、治療の遅れや感染を拡大させてしまう可能性があるという。このような社会的感染症を防ぐには、不確かな情報の拡散や差別的な言動に同調せず、すべての人をねぎらい敬意を払うことが大切だという。日本赤十字社の丸山嘉一さんが解説する。
【7月5日放送】「新型コロナウイルス対策⑪ 負の連鎖を断ち切ろう~心理的感染症~」
[出演]日本赤十字社 丸山嘉一 さん

新型コロナウイルスは病気、不安、差別という3つの感染症をもたらす。その3つが負のスパイラルとなり、病気の拡大にとどまらず人と人の信頼関係や社会のつながりをも引き裂こうとしているという。新型コロナウイルスの終息の見通しがたたず長期化すると予想される中、日本赤十字社では紙芝居風のガイドや解説動画を制作し負の連鎖を撲滅しようと呼びかけている。今回は心理的感染症をテーマに、新型コロナウイルスが私たちにもたらしている不安と恐れはどのように生じ、どのような影響があるのか、また、どのようにコントロールすればいいのかについて学ぶ。日本赤十字社の丸山嘉一さんは、不安や恐れに振り回されないように立ち止まって一息入れて、自分と向き合うことが大切だと解説する
【6月28日放送】「新型コロナウイルス対策⑩負の連鎖を断ち切ろう~カラダの感染症~」
[出演]日本赤十字社 丸山嘉一 さん

新型コロナウイルスは3つの感染症をもたらし、その3つが負のスパイラルとなって私たちの社会に深刻な影響を与えようとしている。その3つの感染症とは病気、不安、差別。まだ治療法がない新型コロナウイルスによる病気が多くの人の不安を引き起こし、それが患者や医療関係者への差別につながり、さらに病気が拡大していくという。多くの人が不安を抱え生活を続ける中、日本赤十字社では紙芝居風のガイドや解説動画などを制作して、一人一人が協力して3つの感染症を根絶するよう呼びかけている。番組ではガイドや解説動画をもとに、負のスパイラルを断ち切る方法を学ぶ。今回はカラダの感染症をテーマに病気の特徴を整理する。日本赤十字社の丸山嘉一さんが解説する。
【6月21日放送】「新型コロナウイルス対策⑨アルコール消毒の注意点」
[出演]佐野薬局 奈良健一 さん

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、家庭でも手指や身の回りの消毒をする機会が増えている。消毒液として広く使われているエタノールはアルコールを消毒を目的に調合したもので、エチルアルコールとも呼ばれる。濃度によって性質が異なり、新型コロナウイルスに有効とされるのは70~80%程度。揮発性が高いため濃すぎるとウイルスに作用する前に蒸発してしまい効果が得られない。 また希釈や保管をする際は溶ける可能性があるので、ペットボトルを使ってはいけないという。アルコール消毒の注意点について佐野薬局の奈良健一さんが解説する。
【6月14日放送】「新型コロナウイルス対策⑧家庭でできる消毒」
[出演]佐野薬局 奈良健一 さん

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、新しい生活様式による予防への取り組みが始まっている。家庭でできる感染対策の基本は手洗いだが、今回は比較的手に入れやすい製品を消毒に利用できる方法や注意点を解説する。家庭用漂白剤を希釈してつくる次亜塩素酸ナトリウム液は消毒効果が高くふき取り消毒などに使われている。ただ時間が経つと分解されやすく保存したものは消毒効果が低下するという。また、安全性が高いといわれる次亜塩素酸水とは成分や性質が違うので、家庭であっても消毒作業は慎重に行う必要がある。解説は佐野薬局の奈良健一さん。
【6月7日放送】「新型コロナウイルス対策⑦新しい生活様式と消毒」
[出演]佐野薬局 奈良健一 さん

新型コロナウイルスの治療法やワクチンが開発されるまでの間、ひとりひとりが新しい生活様式を実行しながら感染予防に取り組むことが求められるようになった。特に手洗いや手指の洗浄、身のまわりの消毒は感染予防の柱になっている。消毒に有効なエタノールやハンドソープなどは需要が高く品薄で手に入らないこともあるが、界面活性剤を含む石けんや洗剤などでも新型コロナウイルスを感染できない状態にすることができるという。一方、手指の消毒やふき取り洗浄に広く使われているエタノールは、濃度が高すぎると肌を傷め消毒効果が低下することもあるという。新しい生活様式の中で知っておきたい消毒の知識について、佐野薬局の奈良健一さんが解説する。
【5月31日放送】「新型コロナウイルス対策⑥感染対策とマスク(まとめ)」
[出演]すずきクリニック 鈴木裕之 さん

新型コロナウイルスの感染拡大で注目されているマスクについて、その科学的根拠や考え方を解説した2回分をまとめた総集編。マスクは本来、感染症を他人にうつさないようにする目的で使われていて、感染症の予防効果は実証されていない。ところが新型コロナウイルス感染症は感染者の約8割は症状がないか無症状という特徴が明らかになってきたことで、健康だと思っている人でもマスクをする意味があるという。すずきクリニックの鈴木裕之さんは、ウイルスの性質や感染対策の正しい知識を得て、長期にわたる新型コロナウイルスとの共存に備えてほしいと話す。
【5月24日放送】「新型コロナウイルス対策⑤感染対策のポイント」
[出演]すずきクリニック 鈴木裕之 さん

新型コロナウイルスの感染拡大とともに、マスクの需要や関心が高まっている。国内では体調が悪くなくても会話をするときにはマスクの着用が求められている。これは感染していても無症状か、症状が軽い人が感染を広げてしまうことを防ぐことにつながる。しかし感染を予防するにはマスクだけでは不十分で手からの接触感染を防ぐことをあわせて行う必要がある。正しい手洗いや無意識に手で顔や目を触ってしまうことに気を付けること、また適度な運動で免疫力を高める生活をすることも感染予防に効果がある。その一方で、「マスクをしている自分は感染しない」という風潮が広がっていることに警鐘を鳴らす。マスクの効果と感染対策のポイントについて、すずきクリニックの鈴木裕之さんが解説する。
【5月17日放送】「新型コロナウイルス対策④マスクの話」
[出演]すずきクリニック 鈴木裕之 さん

新型コロナウイルスの感染拡大とともに、世界の多くの国でもマスク姿で歩くことが当たり前の光景となった。国内でも体調が悪くなくても会話をするときにはマスクの着用が求められるようになり、マスクの需要や関心が高まっている。マスクは感染症にかかっている人が着用することで他人への感染をある程度防ぐことができるが、健康な人が感染予防できるという科学的な根拠はない。ところが新型コロナウイルスは感染しても無症状か軽い症状の人が8割にのぼるという報告も出されていて、自分は健康だと思っている人でもマスクをする意味はあると考えられるという。すずきクリニックの鈴木裕之さんは、感染の終息が見通せず不安が広がるなかでウイルスや感染対策の正しい知識を得て、長期にわたるウイルスとの共存に備えるべきだと話す。
【5月10日放送】「新型コロナウイルス対策③学校・家庭で…連休後の感染対策」
[出演]秋田県医師会 小泉ひろみ さん

新型コロナウイルスの感染が広がるなか、全国で外出の自粛が求められた大型連休が終わった。休校措置がとられている学校が正常な状態に戻る見通しはたっていないが、今後、学校や家庭でどのようなことに気をつけていけばいいのか、秋田県医師会の小泉ひろみさんに聞く。休みが長くなり、めりはりのない生活になりがちな子どもたちには、気持ちに区切りをつけ規則正しい生活を送ることや、睡眠をしっかりとること、適度に運動することが健康の維持に効果的だという。また保護者が正しい情報を知り、いま何が起こっているのか、感染しないようにどのようなことをすればいいのかを子どもに伝え、不安を取り除くことが大切だと話す。
【5月3日放送】「新型コロナウイルス対策②学校・家庭で…メンタルヘルス」
[出演]秋田県医師会 小泉ひろみ さん

新型コロナウイルスの感染が続く中で、自分が感染するのではないかという不安や行動が制限されていることによるストレスなど、こころの健康が損なわれる可能性が高まっている。これまで当たり前だったことができなくなるという生活の変化によって、本人が気づかないままストレスが生じることがあるという。特に子どもがいる家庭では、保護者が自身のこころの健康対策をとることが大切になる。子どもはまわりの大人の反応をみて状況を判断するといわれていて、大人が落ち着いていると子どもも落ち着くという。デマに惑わされないように保護者が正しい情報から正しい知識を得ていれば適切な対応ができ、過度な不安も防ぐことができる。新型コロナウイルスの感染拡大によって続く“非日常”の現状をどのように乗り越えればいいのか、秋田県医師会の小泉ひろみさんが解説する。
【4月26日放送】「新型コロナウイルス対策①学校・家庭で…連休の過ごし方」
[出演]秋田県医師会 小泉ひろみ さん

新型コロナウイルスの感染は世界中に広がり、日本国内でもその勢いに衰えはみられない。学校の休校やイベント、スポーツ大会、祭りの中止、飲食店の営業自粛など、私たちの生活にも“非日常”が広がるなかで、学校や家庭でどのようなことに注意すればいいのか、シリーズで送る。1回目は連休の過ごし方がテーマ。感染対策で我慢の生活を強いられているのは子どもたちも同じで、このような状態が長期間続くと、うつの様な症状やイライラが抑えられず暴力的になる子どももいるという。休みが続く中でも週末の楽しみをつくり生活のリズムを保つことや、感染対策をしたうえで公園で遊ぶことも健康に過ごすうえでは大切だという。秋田県医師会の小泉ひろみさんが解説する。
【4月19日放送】「過活動膀胱③ポイント」
[出演]秋田泌尿器科クリニック 能登宏光 さん

【4月12日放送】「過活動膀胱②診断と治療」
[出演]秋田泌尿器科クリニック 能登宏光 さん

急に我慢できないような尿意が起きる、トイレに間に合わず漏れてしまう、などの症状があらわれる過活動膀胱を取り上げるシリーズ。 2回目は、どのくらいの症状があると病気なのか、治療はどのように行うのかなどについて解説する。過活動膀胱の診察は難しい検査はなく、どのような症状があるのかやその程度を問診で行われる。特に、尿意切迫感と呼ばれる、突然起こる我慢できない尿意があるかどうかが大きなポイントで、その程度は決められた質問票に答える形で知ることができるという。秋田泌尿器科クリニックの能登宏光さんは、症状や原因によっては緩和できる場合もあるので、日常生活に影響がでている人は医師に相談してほしいと話す。
【4月5日放送】「過活動膀胱①症状」
[出演]秋田泌尿器科クリニック 能登宏光 さん

過活動膀胱は命に直結する病気ではないが、急に尿意を感じたりトイレに頻繁に行きたくなったりするなど、日ごろの生活に大きく影響する。ところが、症状を自覚しても治療をしていない人が多いのもこの病気の特徴で、国内の患者は1,040万人と推定されている。その症状を引き起こす原因は脳と膀胱を結ぶ神経のトラブルのほか、女性は出産にともなう筋肉の弱まり、男女ともに何らかの原因で膀胱の神経が過敏になっている場合もあるという。秋田泌尿器科クリニックの能登宏光さんは、過活動膀胱は病院に行って相談しにくい病気だが、症状によっては緩和できる可能性もあるので診察を受けてほしいと話す。
【3月29日放送】「よく眠れていますか③睡眠時無呼吸症候群の予防」
[出演]あきた睡眠クリニック 田中俊彦 さん

寝ていて、ひどいいびきをかいたり呼吸が何度も止まったりする睡眠時無呼吸症候群は、のどが狭いことが原因であることが多い。口を開いてのどをのぞいた時に舌の位置が高く、のどの奥が見えにくい状態だといびきをかきやすく、無呼吸になる可能性が高い。特に舌の付け根は脂肪がつきやすく、中年のぽっちゃり体形の男性に患者が多いのも、このことが理由だという。治療は補助器具を使って空気を鼻に送り込む方法やマウスピースであごの位置を調整する方法があるが、最終的には痩せて舌の付け根の脂肪を減らすことが無呼吸の予防に大切だという。睡眠時無呼吸症候群の予防について、あきた睡眠クリニックの田中俊彦さんが解説する。
【3月22日放送】「よく眠れていますか②睡眠時無呼吸症候群とは」
[出演]あきた睡眠クリニック 田中俊彦 さん

睡眠時無呼吸症候群は就寝時のいびきがひどくなり、息が止まることを繰り返すという症状があらわれる病気だ。この症状による影響は睡眠不足にとどまらず、長い間放置していると高血圧を引き起こし頭や心臓の血管を傷めてしまうこともあるという。高血圧の原因で最も多いのは無呼吸で、10人に8人は無呼吸症候群の患者ともいわれている。治療は空気の通り道を広くするために、痩せる、補助器具を使う、手術をするという3つがある。補助器具を使う方法には、鼻をシリコンで覆って空気を送り込む方法やマウスピースであごの位置を固定する方法がある。あきた睡眠クリニックの田中俊彦さんが解説する。
【3月15日放送】「よく眠れていますか①睡眠時無呼吸症候群とは」
[出演]あきた睡眠クリニック 田中俊彦 さん

春の睡眠週間に合わせて睡眠時無呼吸症候群をテーマに送る。睡眠時無呼吸症候群は寝ているときのいびきがひどくなり、息が止まることを繰り返す症状があらわれる病気をいう。人によって程度はさまざまで6時間寝ている間に4時間以上止まる場合もあるという。寝ている間にのどの筋肉がゆるんで気道がふさがれることが原因なので、多くは本人の自覚症状がないことが特徴。よく寝たと思っていても疲れがとれない、ぼーっとする、集中力がないという人は睡眠時無呼吸症候群の可能性がある。あきた睡眠クリニックの田中俊彦さんが解説する。
【3月8日放送】「新型コロナウイルス③予防のポイント」
[出演]秋田県医師会 朝倉健一 さん

新型コロナウイルスの感染拡大を止めるには一人一人が予防対策を行うことや、かぜの症状があらわれたら会社や学校を休んで様子をみるなど、積極的な行動が求められる。そのためには感染経路や感染したときの兆候について知り、有効な予防対策を実施することが大切だ。コロナウイルスは低温や乾燥に強く、人の体の外に出ても1~2日程度は生きているといわれる。感染対策の基本ともいわれている手洗いは、正しく行うことで接触感染を防ぐことに効果があるという。秋田県医師会の朝倉健一さんが予防対策のポイントを解説する。
【3月1日放送】「新型コロナウイルス②予防対策」
[出演]秋田県医師会 朝倉健一 さん

新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。感染拡大に大きな影響を与えているのが、ウイルスに感染しても症状があらわれない潜伏期間。初期症状では判別できないほど症状が似ている季節性インフルエンザと比べてもインフルエンザの1~3日に対し新型コロナウイルスは平均で7~9日と長い。これまでに潜伏期間が14日と推定されている例もある。今のところ感染経路は接触感染、飛まつ感染とされていて感染予防には手洗いが有効だという。秋田県医師会の朝倉健一さんが解説する。
【2月23日放送】「新型コロナウイルス①特徴と症状」
[出演]秋田県医師会 朝倉健一 さん

新型コロナウイルスの感染による肺炎が世界各地に広がっている。コロナウイルスにはヒト同士で感染する種類と動物の間で感染する種類があり、ヒトが感染する種類は、いわゆるかぜの原因のひとつにもなっていて比較的軽い症状で済むという。一方、動物のコロナウイルスは種の壁を超えて感染することはほとんどないが、今回の新型コロナウイルスは、2002年に発生したSARSや2012年に発見されたMARSのように動物からヒトに感染する「重症肺炎ウイルス」に似ていると指摘されている。感染すると強い倦怠感があらわれることや、1週間以上続く長い潜伏期間が特徴だという。新型コロナウイルスの症状や特徴について、秋田県医師会の朝倉健一さんが解説する。
【2月16日放送】「長引くせき③症状のポイント」
[出演]あきた内科・呼吸器内科クリニック 秋山博 さん

長引くせきの原因を考えるとき、ひとつのポイントはせきが続いている期間が挙げられる。概ね3週間未満はいわゆるかぜ症候群による感染症による疾患が原因で、自然に治りせきも止まることが多い。ところが3週間以上せきが続いている場合は注意が必要だ。胸部レントゲンでがんや肺炎の可能性の有無を調べるほか、たんが出るときは検査をすることで含まれる細菌などから病気の原因が見つかることもある。注意が必要なのはせきぜんそくで、治療しなければ治りにくい気管支ぜんそくに移行することもあるという。せきが長引いている場合の症状から考えられる病気について、あきた内科・呼吸器内科クリニックの秋山博さんが解説する。
【2月9日放送】「長引くせき②せきぜんそくの治療」
[出演]あきた内科・呼吸器内科クリニック 秋山博 さん

たんを伴わない乾いたせきが続く場合、それは何らかの病気のサインで、そのひとつがせきぜんそくだという。せきぜんそくは気管支ぜんそくに移行することがあるといわれ、成人が気管支ぜんそくになると命に関わることもある。せきぜんそくの特徴はヒューヒューゼイゼイという呼吸に伴う音がしないことや気管支拡張薬が効くという特徴がある。治療にはステロイド薬が使われ、通常のせき止めや抗生物質は効果がない。薬などによる治療を続けることで症状は改善することが多いが、せきが止まって治療をやめると再発することもあり、ある程度の期間はじっくり治療を継続する必要があるという。せきぜんそくの治療や長引くせきの原因について、あきた内科・呼吸器内科クリニックの秋山博さんが解説する。
【2月2日放送】「長引くせき①原因と見分け方」
[出演]あきた内科・呼吸器内科クリニック 秋山博 さん

体調に問題はないのに長期間せきが止まらないときは、何らかの病気の可能性がある。3週間以内の場合はウイルスの感染などによるかぜの可能性が高く自然に治ることも多い。ところが、せきが8週間を超えて続き、たんを伴っていない場合はせきぜんそくの可能性があるという。せきぜんそくは、成人では3割から4割が気管支ぜんそくに移行するとも言われている。成人の気管支ぜんそくは治療が難しく命に関わる場合もある。長引くせきの原因や、それに伴う病気の見分け方についてあきた内科・呼吸器内科クリニックの秋山博さんが解説する。
【1月26日放送】しっておきたいお酒の話(総集編)
[出演]秋田大学大学院医学系研究科 米山奈奈子 さん

「飲みすぎはよくない」と頭ではわかっていてもつい飲んでしまうお酒について、これまで3回にわたってお送りしたポイントを中心にまとめて解説する。お酒は親しみやすい飲み物である一方で、多量の飲酒を長期間続けると誰もが依存症になる可能性がある。酒に強いとはいっても、その多くは脳神経の感受性が低下して酔ったと感じにくくなっているだけで依存症になりにくいということではないという。一方、アルコール依存症はしっかり治療を受けて治すこともできるので、本人だけでなく家族も病気に対して理解を深めることが回復への近道になる。秋田大学大学院医学系研究科教授の米山奈奈子さんは、複雑な人間関係の中でアルコール依存になったとしても、新たな人間関係の中で回復していくことができると話す。
【1月19日放送】「お酒に飲まれないお酒の話」
[出演]秋田大学大学院医学系研究科 米山奈奈子 さん

古くから地域の連携を深め、団結して生活していくための潤滑油としてお酒は多くの人に受け入れられてきた。しかし、お酒は長い間、大量に飲んでいるとアルコールの作用によって、その人の意思や性格とは関係なく誰もが依存症になる可能性がある。さらにアルコール依存症の治療で難しいのは本人が依存症であることを認めないことが多いという。これはアルコール依存症は治らない、意思が弱い、などの誤解や偏見が社会に根強くあることが影響していると考えられる。最近では、お酒を断つ、または減らすための薬も開発されているほか、同じような症状をもつ自助グループなどに参加して回復する方法もあるという。アルコールをはじめ近年増えている依存症は誰もがなりうる病気で、正しい知識をもって向き合うことが求められている。秋田大学大学院医学系研究科教授の米山奈奈子さんが解説する。
【1月12日放送】「やめられない止まらないお酒の話」
[出演]秋田大学大学院医学系研究科 米山奈奈子 さん

お酒は忙しい日常生活に潤いを与え人生を豊かにしてくれるが、適量ではやめられない、飲まずにはいられないという状態になった場合はアルコール依存症が疑われる。お酒に含まれるアルコールは依存性のある薬物ということもでき、習慣的に長い年月飲み続けると自分の意思や性格とは関係なく、誰でも依存症になる可能性がある。 これはアルコールが、脳の中にある報酬系という心地よいことが起きた時に活性化される部分に作用するからだという。県内のアルコール依存症の患者の割合は全国を上回っていて、県では相談施設を整備するなどの対策に乗り出している。アルコール依存症の特徴やその原因について、秋田大学大学院医学系研究科教授の米山奈奈子さんが解説する。