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番組審議会リポート|
PROGRAM COUNCIL REPORT

第617回秋田放送番組審議会リポート

第617回秋田放送番組審議会が、3月26日(金)午後2時から秋田放送本社会議室で開かれました。合評対象は、ラジオ番組『白神の森〜あなたは、森の声を聴きましたか?』3回シリーズ≪2020年11月22日(日) 23:30-24:00放送 ほか≫でした。世界遺産・白神山地で収録した自然の音を使い、オリジナルミニドラマとナレーションで構成した、白神山地の恵みや生態系を学べる教養番組です。

委員からは、
「自然の音がふんだんに使われ、想像が膨らみ、聴覚以外の感覚が刺激されるようだった」
「知識やデータが、わかりやすくインタビューなどに盛り込まれていた」
「学校の教材にも最適だと思う」
「1時間半、飽きなかった。3話で白神の事がわかった気がした。構成が素晴らしく、戦略的な脚本。森の声を聞く、というタイトルがキーワードとして機能していた」
「ナレーションがゆったりとしていてよかった」
「”思わせぶりカルタ”からのラジオドラマの制作経験が活かされていると思う」
「住民運動で計画中止になった林道の話が出てきたが、30年前の問題を掘り起こすことで今再び学べることがあり、放送する意義を感じられる」
「”動画を見る”という設定がうまく利用されていた」
「最後に朗読される詩が、本編にマッチしていた」
といった感想が上げられました。

一方で、
「嶽森さんと南坂さんの夫の方の声質が似ていて、少し聞きにくさがあった」
「ミニドラマの中の設定で、スマホのライブラリの中の音声と、その場で実際に話している人の音声が聞き分けにくい箇所があった」
といった指摘、

また、
「夫婦のかけあいの形式でわかりやすかったが、ラジオは音のみなので、集中して聞かないといけない。1時間半の尺は、一方的に”聞かされる”内容では疲れる。ツッコミどころを意識的に設けて、リスナーの心の中で疑似的なやり取りを設けるのも一つのやり方か。情報を絞り込んで、余韻をもっと持たせる必要もあるかもしれない」
「リスナーにどんな人を想定しているのだろうか。放送した音源を藤里町の観光案内所で貸し出しているとのことだが、尺が1時間半ぐらいある。返却もすることを考えるとハードルが高い。実際に観光案内所に行かなくても聞けるような仕組みを作ったらいいと思った。白神山地に興味がわく内容だったので、県外の方に聞いてもらう方法を模索してもいいと思う」

加えて、
「はじめ、藤里町の方から話があったとのことだが、地域の団体や企業とタイアップして、当地の魅力を伝える番組を制作するのは、地方の放送局ならではの大事な役割の一つだ」
といった意見も上がりました。

第616回秋田放送番組審議会リポート

第616回秋田放送番組審議会が、2月24日(水)午後2時から秋田放送本社会議室で開かれました。合評は、テレビ番組『神様の1秒6 ~100m決勝を撃った男 佐々木吉蔵~』≪2020年12月31日(木) 14:05-15:20放送≫でした。1964年の東京オリンピックで陸上男子100メートル決勝のスターターを務めた、秋田県出身の佐々木吉蔵を取り上げた番組です。

委員からは、
「歴史の流れを捉え、秋田県のみならず全国でロケを行うなど地理的なスケールも含め、大がかりな番組だった」
「ABSのアナウンサーが役者としてたくさん出ていて驚いた」 「指導者としての吉蔵が魅力的だった」
「男子100メートル決勝、クライマックスの場面は緊張感があった」
「ナレーションに高級感があり、エンドロールも映画のようで、力が入っているのが分かった」
「視聴者に気付かれないかもしれない小技の利いた演出があり、作り手の矜持を感じた」
「最初はタイトルの意味がよくわからなかったが、番組を最後まで見ると意図するところが鮮やかに浮かび上がってきた。よいタイトルだった」
「佐々木吉蔵の事は知らなかった。秋田県出身のオリンピック選手は多数いる中で、なぜこの人を選んだのか不思議だったが、人間ドラマに感動した。知名度は高くないと思うが、構成に難儀した、力を尽くしただろうことがうかがえる」
「陸上のトラックの素材や靴などのギアが現代と大きく違い、スタート時の手の位置が当時は決まっていなかったなど、新しく知ったことが多かった」
「プロデューサーとディレクターの力がうまくかみ合って、いい番組が生まれたと思う」
といった感想が述べられました。

一方で、
「中盤、吉岡氏を中心に据えすぎたように感じた」
「登場人物が秋田弁を使う中、吉蔵役の人だけ標準語なのが気になった。時代的に見ても少し違和感がある」
「再現ドラマは楽しかったし理解の助けにはなったが、吉蔵自身を表すためにはどうだったのだろう、と思った」

また、
「歴史の流れだとか、現在の東京オリンピックに対する姿勢だとか、奥に深い問題意識を感じる番組だった」
「スターターの技術がレースの結果を大きく左右する、という事を考えたこともなかった。アスリートの活躍の裏にスタッフの多大な尽力がある事を知ってもらうために、東京オリンピック前に放送する番組として大きな意義があった。ボランティアが多く携わり、合宿地の住民と各国の選手が温かい交流を結ぶというこの時代に、裏方に思いを馳せるきっかけになる」
という意見もありました。