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番組審議会リポート|
PROGRAM COUNCIL REPORT

第669回秋田放送番組審議会リポート

第669回番組審議会が5月19日に開かれました。合評番組は「ぶらり雪中、秋田夫婦酒。 VOL.3 ~人情しみる、冬の夜。~」でした。

審議委員からは
番組は展開やテンポがすごく良くて1時間弱だったが、あっという間に終わってしまったと感じた。オープニングの「えび☆ステ」への出演では、芸人さんならではの臨機応変な対応と 人柄が出ていて、これから始まる本編への期待感を持つことができた。お店のお客さんの対応が自然に感じたし、料理の映像も非常にきれいでクオリティの高さに感心した。この番組は県民に浸透しており、4回目の放送も楽しみにしている。

秋田の馴染みのあるお店が出てきて楽しく拝見した。出演者に馴染みのある方がいたが、演出なのか偶然なのか、見ている側が疑問に思えてしまうところは少し残念に思った。お店の選定や番組内で使用されている音楽の選曲は、雰囲気が合っていて良かった。

秋田の人情みたいなところ、それから、大さんと鬼奴さんのご夫婦が非常に仲のいい夫婦だったなっていうのは伝わってきた。ほかの2組のご夫婦も知っているが、そのままの雰囲気が出ており、非常によく描けていたと思う。サイコロの目やお代の支払いについての演出については今後検討したほうが良いと思った。

オカリナさんのナレーションはハキハキしていて聞きやすく上手だなと思った。椿鬼奴さんの自然体の姿に好感が持てた。グランジ大さんにはもう少し秋田弁を話してくれた方が良かったと思う。

番組の軸として秋田の人の温かさや夫婦愛をテーマにしており、偶然と言いつつもテーマにマッチするいろいろな人との出会いやエピソードが出てきた。奇跡的な出会いに感心し、お二人が自然にお客さんに溶け込んで会話できているのが、観ていてすごく気持ちよかった。

この番組の楽しさを演出しているのは主役のお二人ご夫婦であるが、同席したお客さんたちの力も結構大きいのではと感じた。全くパターンの違う3組の夫婦像が描かれており、しかも意図的ではなく偶然の出会いとのこと。本当に参考になり、家庭生活にも生かしたい。

主役の夫婦を、お店のお客さんを巻き込んで描いており、夫婦関係という番組のコンセプトがより鮮やかになってとても良かったと思う。番組全体を通じて温かいものが流れていた。心温まる番組だし、これからの発展性も感じられるので、引き続き放送して頂きたい。
といった意見が上がりました。

第668回秋田放送番組審議会リポート

第668回番組審議会が4月13日に開かれました。議題は「NNNドキュメント'26 クマージェンシー2 ~ヒトとクマ 境界線崩壊~」でした。

審議委員からは
クマに関する番組の合評は2024年9月に続きこれが2回目となるが、映像はやっぱり衝撃的で、クマ被害の重大さを疑似体験した思いだ。特に札幌市内でヒグマに襲われている映像と襲われた人のインタビューは強く印象に残った。気になったのは放送時間が深夜で、どれくらいの人が見ていたのだろうか、ということ。すごく意義のある番組だと思うので、もっと多くの人に見てもらえる取り組みがあっても良かったと思う。

今回の番組では、クマをめぐる様々な情報が盛りだくさんだった。クマに襲われるシーンと襲われた人のインタビュー、アイヌとクマとのかかわり、そしてジビエ料理に取り組む若きマタギの継承者、子グマを助けて動物園で保護してもらったハンターなど、クマをめぐって色々な動きがあり、知らないことがたくさんあったんだな、という感想を持った。 崩壊してしまった人とクマとの境界線を再び構築するために何をすればいいのか、考えていきたいと思わせてくれる番組だった。

県のクマ対策専門家が「人がちゃんと生活できたうえでの動物保護なんだ」ということ言っていたが、まさにその通りだと思う。もう少し具体的な提案が欲しい、とは思ったが、クマというのは非常に恐ろしい動物で、具体的対策というのはみんなで考えなければならないんだ、という現実を知ってもらうことで、クマの駆除に関する苦情電話が減ってくれればいいな、と感じた。

45分間の番組だが、盛沢山に情報が詰まっていて見応えがあった。最後の「間もなくクマが目を覚まします」というナレーションが怖かったがインパクトがあった。

第2弾にして大きくパワーアップした重厚な番組になった、というのが最初の感想だ。クマ対策に関わる多くの人たちに共通しているのは、クマが好き、あるいはクマは山からの授かりもので大切なもの、という考え方だ。それが野生動物の管理、ワイルドライフマネージメントというものにつながっているということを強く感じた。

多様性だとか種の絶滅危惧だとか、クマ対策に関しては色々なことが言われているが、やっぱり基本は人間の生活、安全、命を守るということだと思う。そのうえでのワイルドライフマネージメントというのは、非常に大事な視点なんだということをクマ問題は教えてくれている。 番組の中で取り上げられたアイヌの儀式とマタギの儀式は、自然と人間の関りを端的に表していて説得力がある場面だった。
といった意見が上がりました。

第667回秋田放送番組審議会リポート

第667回番組審議会が3月23日に開かれました。議題は「ABS news every.+ 伊藤樹 歓喜への挑戦」でした。

審議委員からは
プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスからドラフト2位指名を受けた県出身選手、伊藤樹選手を取り上げたこの番組は、これまでの歩みやプロとして踏み出していく思いなどが分かりやすくまとめられていた。ただ、伊藤選手がインタビューの中で言及していた「サポートしてくれた家族」がどんな人たちなのか、ドラフト会議のテレビ中継を見ていた家族が「これまで辛いことがあったが、これからは大丈夫」と言っていた「辛いこと」は何だったのか、など、色々気になる点が描かれないまま終わっていたように思う。

この番組を見て、伊藤選手の人柄やさわやかな雰囲気、そして球団からの期待の高さを知り、応援したいという思いを強くした。秋田にいる家族がドラフト会議で指名された瞬間に見せた喜びの表情やインタビューからは、伊藤選手がプロ野球選手になる、ということが家族の夢であったことが伝わってきた。

スポーツにあまり詳しくないため伊藤選手のことも今回初めて知ったが、生い立ち、選手としての実績、そしてその人柄などもわかりやすくまとめられていて、応援したいという気持ちがわいてくる番組だった。タイトルにもなっている「歓喜」という文字が愛用しているグローブに刺しゅうされていて何度かクローズアップされていたが、その由来や込められた気持ちなどを知りたいと思った。

子供がスポーツをしていたので、あの家族の気持ちはとてもよく分かった。まわりの誰もが認める才能を持った子でもプロ選手にはなれなかった、という実例を見てきているので、佐藤選手には家族による相当なバックアップがあったであろうことは想像に難くない。よりよい環境で野球をさせるために、小学校を卒業してすぐに仙台の中学校に進学させた親御さんの勇気はすごいと思う。

番組自体は未来に向かって挑戦する若者を描いた、とてもすがすがしいものだったが、秋田の小中学生がスポーツのために県外へ進学する、ということについては、別の番組でぜひ取り上げてもらいたい問題だと感じた。

伊藤選手については「秋田を出ていった人でしょ」という見方が県民の間に無いとは言えないのではないか。しかしこの番組を見て、地元への思い、つながりなどを知り、そうではないのだということを感じ、私もまた「応援したい」という思いを共有した。この視聴体験を通じて、若者は地元に引き留めておくべきなのか、県内進学、県内就職、というところを突き詰めていくことは果たしていいのか、といった問題を考えさせられた。
といった意見が上がりました。