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番組審議会リポート|
PROGRAM COUNCIL REPORT

第671回秋田放送番組審議会リポート

第671回番組審議会が7月21日に開かれました。合評番組はABS防災ACTION 「日本海中部地震を忘れない」ABSラジオ 2026年5月26日(火)放送 でした。
① あさ採りワイド秋田便10:00~10:18
「紙芝居が伝える津波の傷跡」
② まちなかSESSIONエキマイク14:00~14:18
「加茂青砂から学ぶ~怖いのは海か山か~」

審議委員からは
日本海中部地震の体験を踏まえ、番組冒頭の不安を煽るBGMや酒井アナウンサーの朗読に怖さを感じたが、津波の危険性をリスナーに実感させるためのいい演出だった。
防災ガイドやツアーの紹介を通じて新たな学びがあり、防災知識や教訓を今後に活かすためにも、引き続きこのような番組を放送してほしい。

酒井アナウンサーの紙芝居の朗読の場面は、その語り口や効果音などからも臨場感があり、テレビ映像より当時の様子が伝わってきた。被災未経験の県外出身者のガイドさんの活動に深く感謝し、その内容からも災害への備えの必要性を再認識させられた。
日々の防災情報の収集は難しいので、テレビやラジオ番組で継続的に取り上げてほしい。

紙芝居をラジオドラマとして取り上げた着眼点に感心させられた。
場面の切り替わりがややわかりにくい部分もあったが、ナレーションや効果音、酒井アナウンサーの朗読によって、ラジオの良さを生かしつつ、防災への教訓も押さえられており良かったと思う。
加茂青砂の企画については地形や避難経路をわかりやすく伝えていた。地域ごとに異なる災害リスクや避難行動を考えることが大切であり、防災報道もこの点に留意して放送することが大切と感じた。地域住民の声が加われば、より具体性や説得力が増したと思う。

災害時には「自分は大丈夫」という安全バイアスが働きやすいが、当事者になるとこんなに恐ろしいことなんだよというところに引き込まなければわからないと思う。そういう意味で、2つの番組とも非常に臨場感にこだわった作りをしていて、災害を自分事として捉える効果を十分に発揮していた。
避難経路の取材中にガイドが転倒した場面があったが、避難経路の維持管理や定期点検の重要性を感じた。県民防災の日を活用し、それぞれの地域で避難経路の確認や見直しを行う機会を設けてもよいのではないか。

今回はちょっと角度の違う2番組が連動することによる相乗効果、違う価値というのが生まれている感じがして非常に効果的であったと思う。災害時の教訓は必ずしもすべての状況にあてはまらず、防災に絶対的な正解はない。その時々の状況を自ら判断する重要性を伝えていた。ラジオでの紙芝居、被災未経験の県外出身のガイドさんの登場や若手スタッフの登用、様々なエピソード等が番組全体の説得力を支えており、単独番組では得られない価値を生み出しており大きな成果であった。
といった意見が上がりました。

第670回秋田放送番組審議会リポート

第670回番組審議会が6月18日に開かれました。合評番組は「ABS news every.+ #44「BA5E(ベイス) ~私がイチバン秋田民謡が好き~」」でした。

審議委員からは
番組冒頭は古い民謡番組やその当時の川反や農作業中のおばあちゃんが唄う古い映像から始まっていたがすごく引き込まれた。歴史を伝えていく中でアーカイブ映像の重要性を改めて感じた。英語の先生の前で民謡を英語で唄い、どれくらいネイティブに伝わっているのか、歌詞のブラッシュアップの過程まで見れたのがよかった。 伝統を担ってきた大御所がこうした新しい動きをどう見ているのか考えさせられた。

秋田の若者が楽しそうに民謡に取り組んでいる姿に感銘を受けた。藤原美幸さんが縦だけではなく、流派を超えた横のつながりを作ったことに改めて敬意を表したい。
私自身も民謡を習った経験があるが、生の唄声の迫力や魅力は非常に大きく、子供たちや若者の活動や成長、体験教室の様子からも民謡の未来への希望を感じさせてくれた。

10代の若者が民謡や三味線を広めようと頑張っている見ごたえのある番組だった。秋田民謡を世界に広めたい、外国人の民謡ファンを増やしたい、との思いから民謡を英語で唄おうとの発想に驚きつつ、羨ましくも感じた。努力することは年齢に関係なく大切で、若いうちに打ち込めるものを見つけることの重要性に気付かされた。BA5E(ベイス)の意味を番組では触れられていなかったがどのような意図があったのか気になった。

日本国内で民謡に対しての認識やファンが少なくなってくるところを新しい市場を開拓しようという挑戦的な思いが伝わってきた。英語の先生やイベントで出会った外国人とのシーンからも世界相手に新しい市場開拓の実現を感じさせられた。民謡は祝い唄や作業唄で全世界に共通するところで、このチャレンジは非常に面白いし興味深いし、藤原美幸さんを含めて、あの子たちを応援していきたいと思った。

民謡の歌詞を英語に翻訳し、唄にメロディを乗せたところが新鮮だった。英語の歌詞を彼女たちがどのようにアレンジしたのか、ネイティブの人にどのように伝わるのか、非常に興味深いと思った。SNS等発信方法次第では世界的な広がり、大きな潮流になる可能性もあり、今後の発展性に期待を抱かせ、気分を明るく前向きにさせてくれる番組だった。細かな配慮が感じられる映像が随所にみられ、この番組の力を感じられたが時系列の部分でわかりにくいところがあったので、ひと工夫あればさらに完成度が上がったと思った。
といった意見が上がりました。

第669回秋田放送番組審議会リポート

第669回番組審議会が5月19日に開かれました。合評番組は「ぶらり雪中、秋田夫婦酒。 VOL.3 ~人情しみる、冬の夜。~」でした。

審議委員からは
番組は展開やテンポがすごく良くて1時間弱だったが、あっという間に終わってしまったと感じた。オープニングの「えび☆ステ」への出演では、芸人さんならではの臨機応変な対応と 人柄が出ていて、これから始まる本編への期待感を持つことができた。お店のお客さんの対応が自然に感じたし、料理の映像も非常にきれいでクオリティの高さに感心した。この番組は県民に浸透しており、4回目の放送も楽しみにしている。

秋田の馴染みのあるお店が出てきて楽しく拝見した。出演者に馴染みのある方がいたが、演出なのか偶然なのか、見ている側が疑問に思えてしまうところは少し残念に思った。お店の選定や番組内で使用されている音楽の選曲は、雰囲気が合っていて良かった。

秋田の人情みたいなところ、それから、大さんと鬼奴さんのご夫婦が非常に仲のいい夫婦だったなっていうのは伝わってきた。ほかの2組のご夫婦も知っているが、そのままの雰囲気が出ており、非常によく描けていたと思う。サイコロの目やお代の支払いについての演出については今後検討したほうが良いと思った。

オカリナさんのナレーションはハキハキしていて聞きやすく上手だなと思った。椿鬼奴さんの自然体の姿に好感が持てた。グランジ大さんにはもう少し秋田弁を話してくれた方が良かったと思う。

番組の軸として秋田の人の温かさや夫婦愛をテーマにしており、偶然と言いつつもテーマにマッチするいろいろな人との出会いやエピソードが出てきた。奇跡的な出会いに感心し、お二人が自然にお客さんに溶け込んで会話できているのが、観ていてすごく気持ちよかった。

この番組の楽しさを演出しているのは主役のお二人ご夫婦であるが、同席したお客さんたちの力も結構大きいのではと感じた。全くパターンの違う3組の夫婦像が描かれており、しかも意図的ではなく偶然の出会いとのこと。本当に参考になり、家庭生活にも生かしたい。

主役の夫婦を、お店のお客さんを巻き込んで描いており、夫婦関係という番組のコンセプトがより鮮やかになってとても良かったと思う。番組全体を通じて温かいものが流れていた。心温まる番組だし、これからの発展性も感じられるので、引き続き放送して頂きたい。
といった意見が上がりました。

第668回秋田放送番組審議会リポート

第668回番組審議会が4月13日に開かれました。議題は「NNNドキュメント'26 クマージェンシー2 ~ヒトとクマ 境界線崩壊~」でした。

審議委員からは
クマに関する番組の合評は2024年9月に続きこれが2回目となるが、映像はやっぱり衝撃的で、クマ被害の重大さを疑似体験した思いだ。特に札幌市内でヒグマに襲われている映像と襲われた人のインタビューは強く印象に残った。気になったのは放送時間が深夜で、どれくらいの人が見ていたのだろうか、ということ。すごく意義のある番組だと思うので、もっと多くの人に見てもらえる取り組みがあっても良かったと思う。

今回の番組では、クマをめぐる様々な情報が盛りだくさんだった。クマに襲われるシーンと襲われた人のインタビュー、アイヌとクマとのかかわり、そしてジビエ料理に取り組む若きマタギの継承者、子グマを助けて動物園で保護してもらったハンターなど、クマをめぐって色々な動きがあり、知らないことがたくさんあったんだな、という感想を持った。 崩壊してしまった人とクマとの境界線を再び構築するために何をすればいいのか、考えていきたいと思わせてくれる番組だった。

県のクマ対策専門家が「人がちゃんと生活できたうえでの動物保護なんだ」ということ言っていたが、まさにその通りだと思う。もう少し具体的な提案が欲しい、とは思ったが、クマというのは非常に恐ろしい動物で、具体的対策というのはみんなで考えなければならないんだ、という現実を知ってもらうことで、クマの駆除に関する苦情電話が減ってくれればいいな、と感じた。

45分間の番組だが、盛沢山に情報が詰まっていて見応えがあった。最後の「間もなくクマが目を覚まします」というナレーションが怖かったがインパクトがあった。

第2弾にして大きくパワーアップした重厚な番組になった、というのが最初の感想だ。クマ対策に関わる多くの人たちに共通しているのは、クマが好き、あるいはクマは山からの授かりもので大切なもの、という考え方だ。それが野生動物の管理、ワイルドライフマネージメントというものにつながっているということを強く感じた。

多様性だとか種の絶滅危惧だとか、クマ対策に関しては色々なことが言われているが、やっぱり基本は人間の生活、安全、命を守るということだと思う。そのうえでのワイルドライフマネージメントというのは、非常に大事な視点なんだということをクマ問題は教えてくれている。 番組の中で取り上げられたアイヌの儀式とマタギの儀式は、自然と人間の関りを端的に表していて説得力がある場面だった。
といった意見が上がりました。