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番組審議会リポート|
PROGRAM COUNCIL REPORT

第621回秋田放送番組審議会リポート

第621回秋田放送番組審議会が、7月20日(火)午後2時から秋田放送本社会議室で開かれました。合評対象番組は『芸人、秋田さ帰る』≪2021年4月25日(日)17:00-17:25放送≫でした。
潟上市出身のお笑いコンビ「ねじ」。金足農業高校の同級生だったササキユーキと瀬下は高校時代からコンビを組み、卒業後は東京を活動の拠点にしました。
秋田弁のコントで勝負し、東京でブレイク。若い人たちを中心に人気を博していましたが、 コロナ禍で活動の場を失いました。
この春、ねじは長年所属した東京の大手事務所を退所し、フリーになります。相方の瀬下は東京に残留しましたがササキは18年ぶりにふるさと秋田へ戻り、芸能活動を模索します。
番組は、帰郷したばかりのササキに密着したドキュメンタリーです。

委員からは、
「ナレーションがないのが新鮮だった。音声で説明されるのとはまた違った味わいがある。」
「説明的なものがなく、シンプルなぶん画面に集中できた。映像もストップしたりアップになったり引きになったりとさまざまに工夫が施されていた。」
「番組の構成が第1章から第4章に分かれており、整理されていたのでわかりやすかった。」
「1人称でササキさんの想いを伝える番組。コロナ禍に翻弄される芸人の苦悩がよくわかった。」
「この番組でねじを初めて知った。秋田弁の漫才は面白いと思った。」
「コンビを組んではいるが、二人の考え方の違いが描かれて興味深かった。秋田に帰らない瀬下はより現実的だと思った。」
「ユーチューブによる収益の実像も紹介されていて、厳しい状況が把握できた。」
「4月の、桜満開のシーンの映像がとてもきれいだった。使用している音楽やタイトルロゴなども雰囲気があり、よかった。」
「秋田で活動・活躍の場を増やすということは、エンタメ業界だけの問題に留まらず、秋田で仕事をしたいすべての人に関わる本質的な問題だ。ササキさんにはこれから秋田で頑張ってひとつの成功例になってもらいたい。」
「この番組でお笑い文化やそれを受け入れる土壌について、またユーチューブのあり方など、多くのことを考えさせられた。」
「秋田に引っ越してきて間もないササキさんの姿を描いていたが、この後も継続して彼の生活を追ってほしい。果たして彼が秋田でエンタメ業界のポジションを得ることができるのか。それは秋田で仕事している人、起業している人への参考にもなると思う。」

一方で、
「ササキさんが東京から秋田へ戻るという決断をするに至った心の動きなどをもう少し深く追ってほしかった。また、帰ってきたことについて地元の家族や友人たちはどう思っているのか気になった。」
「ナレーションがないので、説明のためテロップが画面上複数出るときもあり、目で追うのに忙しかったり、見逃したりした。」
「第1章の『秋田なら、いける』というタイトルは、ササキさんの気持ちと言うより、制作側の仕掛けのように感じた。視聴者に挑戦的な印象を与えてしまう恐れもあるが、当のササキさんはそれをどう思っているのか気になった」
「ササキさんの言う、『秋田にはお笑いのニーズがない、土壌がない。』という意見には、違和感を持った。秋田の人は落語ファンも多く、お笑いの土壌はあると感じている。お笑いの質の問題ではないか。」
「秋田でお笑いの仕事をするにあたって、『仕事と言うより、自分がやりたいことさえできて喜んでくれる人がいたらそれでいい。』というササキさんの発言に、強いプロ意識があまり感じられず、表層的な印象を持った。」
ササキさんの、「秋田のエンタメ業界は椅子が埋まっている。椅子を増やすべき。」というコメントと、すでに椅子に座っているタレント(シャバさん)に対して『あなたの椅子をいただきます。』と宣言したりと、発言につじつまが合わないと感じる部分があった。」
という意見もありました。

第620回秋田放送番組審議会リポート

第620回秋田放送番組審議会が、6月29日(火)午後2時から秋田放送本社会議室で開かれました。合評対象番組は『ラガーマンと、菊の花。~秋田発31歳のスマート農業~』≪2021年6月13日(日)午前6時30分-午前7時分放送≫でした。この番組は民間放送教育協会のドキュメンタリー番組「日本のチカラ」第260回として、6月に全国33局ネットで放送されました。

番組では、最新技術を使って作業の効率化をはかる「スマート農業」を取り上げました。男鹿市の農業メガ団地で菊を生産している元ラグビー選手の男性が主人公です。

委員からは、
「後継者不足や高齢化、人手不足など農業に関わる問題がすべて盛り込まれていた。」
「機械による農作業の様子をスーパースロー映像で紹介していたが、わかりやすくて良かった。」
「ハイテク機械を駆使して人件費をかけずに効率的に作業を進める農業には、明るい未来が開けていると感じた。」
「農業がキツイものというイメージが変わった。」
「人口減少が叫ばれる中、大規模化・省力化の農業に驚き、目から鱗の思いだった。」
「『稼げる農業』に視点を置いているのは良い。吉田さんを通して県の農業、若者の就農の可能性が広がる番組だった。」
「やる気のある若者をバックアップする仕組みがわかってよかった。」
「高校時代に活躍したラグビーのシーンから、男性の人となりがわかった。家族や友人との交流も明るく描かれていた。」
「男鹿の風景のドローン映像が美しかった。」

一方で、
「タイトルに『ラガーマン』とあるが、それは高校時代で10年以上前のこと。現在はラグビーと直接関りがないようなので、そのタイトルが生きていない。」
「ラガーマンがタイトルになるなら、もう少しラグビーの事を踏み込んで丁寧に描いてほしい。 タイトルの影響か、すっきりと番組が入ってこない。」
「農家の3代目ということだが、ルーツが知りたい。実家では代々何を作り、どのような農業をしていたのか背景が気になった。」
「両親があまり出てこないが、親世代はスマート農業に関してはどう思っているのか知りたかった。」
「吉田さんがラガーマンの気質を持っているということはわかるが、具体的にそれがスマート農業とはつながらない。ラグビーにこだわらずに、もっと客観的に引いた目線で作ったらよかった。」
「『稼げる農業』を標榜しているが、スマート農業に関する投資額なども紹介すれば吉田さんの決意もより伝わったと思う。」
「10年前に被災してから、スマート農業へ移行する経緯が飛躍している。災害とスマート農業の関係が今一つわからなかった。」
「未来へのワクワク感・期待感を抱かせる番組なので、スマート農家の具体的な収入を提示すれば、より若者に希望を抱かせることができたのではないか。」
という意見もありました。