2013年8月16日(金)
賀内です。
あの大雨から一週間、今度は夏空が続いて、秋田市などで6日連続の真夏日を記録しました。
そんな中、きょうの特集は作曲家・小林亜星。
1932年8月11日生まれの81歳。その巨体がまず有名ですが、アニソン(アニメの主題歌)、CMソングなど、もう何千曲もの作品があるのです。
今日ご紹介したうち、アニメのテーマは
・ガッチャマンの歌
・ひみつのアッコちゃん
・魔法使いサリー
と、堂々たるラインナップ。
朝のテレビ「ZIP!」で放送されていた「ガッチャマン」の、しょうもないセリフを苦笑しながら思い出す方もおありでしょう。
そして、「女の子魔法アニメ」の両輪とでもいうべき2作品。
鏡もほうきも、どの家庭にもあるもの。それが魔法につながっていく設定が素晴らしいですね。
昭和の女の子は、お母さんのコンパクトを持ちだして「テクマクマヤコン」と言ったり、ほうきにまたがってサリーちゃんを気取ったもんです。
そのアニメを彩ったのが、小林亜星のメロディだったのです。
CMソングとなると、枚挙にいとまがありません。
・どこまでも行こう(ブリヂストン)
・人間みな兄弟(サントリーオールド)
・ブルーダイヤ(ライオン)
・積水ハウス
・ふりむかないで(ライオン)
・モクセイの花(日本生命)
・この木何の木(日立)
・ちょっとうれしいカローラ(トヨタ)
・新三共胃腸薬・顆粒
・ファミリーマート
積水ハウスは1970年から、日立の「この木なんの木」は1973年から、今でもテレビで流れている超長寿CMソングです。
ハニーナイツが歌う「ふりむかないで」は、1972年、ライオンがシャンプーのCMを制作するとき、特定のモデルを使わず、全国縦断ロケを行って、その街のお嬢さんが登場する、そのCMの歌でした。
街を歩く女性に「ちょっと後ろを振り返ってください」と声をかけるCMです。
これ、秋田でも撮影されたことがありまして、以前「あさ採りワイド」でこのCMの話をしたとき「秋田市の広小路で、結婚前のうちの妻が声をかけられた」という、なんともすばらしいメッセージが届いたことがありました。
あっちにも秋田美人、こっちにも秋田美人。秋田を訪れたCMスタッフは誰に声をかけようか、迷ったかもしれません。
後年、小林亜星さんは「商品はどんなかたちであれ、人を幸福にするためのもので、だったら自分も、人を幸福にするCMソングを書こう」と心に決めた、と述べています。
そうですよね。お酒を飲んでも、シャンプーして髪をきれいにしても、人は幸せな気持ちになります。
日本の高度成長期、新製品が次々に発売され、そのCMも話題になりました。
まさに、時代とともに歩んだ作曲家だったのです。
今度は誰の特集になるか、お楽しみに。