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2011年3月18日

2011年3月18日(金)

鶴岡です。

10時過ぎに お送りしたのは、甚大な津波被害があった大船渡市のこと。
秋田市に住む佐藤武硯(たけひろ)さんは、大地震から二日後、岩手県大船渡市に住む娘の田代由紀さんと孫の川原真鈴(まりん)さんを迎えに行きました。地震発生から4日目の14日(月)、無事秋田市に来ることが出来たご家族のお話は、想像を絶するものでした。
実は真鈴さんは、18日に出産を控えた妊婦でした。秋田で娘と、身重の孫を思う佐藤武硯さんの気持ちは、どんなものだったでしょう? いてもたってもいられず、車を走らせました。高速道路は、北上西から向こうは行けない。一般道を利用したが、カーナビで案内されるところは通行止めばかり。避難所を転々としてようやく見つけた時には、言葉も出なかったということです。

未だに被害が広がり続ける東日本大地震。たくさんの命が奪われました。
そんな中で、真鈴さんは16日、午前10:40頃に元気な女の子を出産しました。
「たくさんの犠牲の中で生まれる命。大切にみんなで協力して育てていきたい」
と話しています。

どんな名前がつけられるのか。
どんな風にそだっていくのか。
間違いなく この復興を担っていく子どもの一人です。

2011年3月17日

2011年3月17日(木)

賀内です。

「あさ採りワイド」は、今週ずっと、地震関連情報や、計画停電などの生活情報を中心にお送りしています。

ガソリン不足、節電についても、たくさんの声をいただきました。
「寒い思いをしている被災者のかたを思えばこれくらいは...」
「看護師の娘は歩いて通勤していきました」
どれも、読んでうれしいメッセージですね。
「分かち合おう」という心が伝わってきます。

「タンクローリーの運転手」という方から、電話をいただきました。

「仕事で仙台に行っています。高速から一般道がちらっと見えました。ガードレールに手書きではりつけてあったメッセージ『助けに来てくれてありがとう』。泣けてきました...気持ちって伝わりますね。今日も仕事がんばります」

支援物資があっても、トラックがあっても、燃料がなければ何もできない。
歯がみする思いを感じているかたも多いでしょう。私もそのひとりです。
そんな中、仙台に油を運ぶお仕事。今いちばん大事な仕事のひとつです。
大きなタンクローリーの雄姿は、地元の人たちにとって、どんなに頼もしく映るでしょうか。
運転手さん、おそらくお仕事はまだまだ続くと思います。
きつい仕事になるでしょうが、どうか気をつけて。
みんなが、あなたのタンクローリーを待っています。

次は、私も鶴岡さんもスタッフも、一読、言葉を失ってしまったFAX。
「秋田市・たかはし」さんからです。

「主人は3月11日、九州から大型トラックで荷物を運んでいました。当日は仙台市若林区の会社に寄り、秋田へ向かいました。仙台の営業所は津波で流されて(今は)ありません。出る時間があと少し遅かったら流されていたでしょう」

生死を分けたのは、ほんの少しの時間だったのです。ところがこのFAX、続きがありました。

「次男は石巻市の大学の学生です。アパートは流されました。次男はたまたまアルバイトが休みになり、9日から11日まで秋田に帰省、11日に戻る予定でした」

息子さんも、まったく偶然、秋田に帰っていて助かったのです。
そして...

「我が家はできる限り節約します。車はしばらく必要以外使いません。風呂は一日おきにしました。電気も一か所しかつけておりません」

家族が無事だったという安堵感と、亡くなった方、避難所暮らしの方への気持ちと...
この一週間、さまざまな思いが交錯しているに違いありません。

明日も「あさ採りワイド」は、みなさんからの声をお届けまします。

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