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2014年08月14日

高校放送講習会3

批判を浴びそうな講習会用の回答の3回目です。

書きたい事は前回書いたので、最初から回答を掲載します。

Q.原稿が「~です」「~ます」ばかりにならないためには?

「です」「ます」で終わらない語尾には、どんなものがあるか考える。
 
そして列挙してみる。さらに文章で使ってみる。
文章にして使えるものと使えないものがあるが、使えるなら、その語尾に変換してみる。

仮に「です・ます」で終わる文体は丁寧語が主なので

1体言止め  「○○が対決」「○○が主役」
2形容詞   「○○い」 ★形容詞には「です」をつけない
             幼稚に聞こえるし、形容詞は終止形がある。
3過去形   「しました」「ました」「でした」
4疑問系   「ですか?」
5未来形   「でしょう」
6セリフ   「きてたんせ」「おはよう」「サイコー」

こんなラインナップが考えられる。
  
「です」「ます」で終わりたくない → それ以外を使う
という非常にシンプルな考え

Q."伝わる"読み方をするために何を心がけていますか。

文章の分かりやすさが大半を占めると思う。
読み方よりも文章だと思う。あとは「間」の取り方を間違えないこと。

長くない文章  平易な文章  修飾語を修飾しない文章

ニュースは、書き言葉と話し言葉の中間ぐらいの硬さだと言われている。
あまり砕けた表現では幼稚に聞こえたりニュースっぽくなかったりするのでケースバイケースだが、すこしでも話し言葉に近くなるような文章を常に考えて原稿を作成している。

Q.読みにおける「自然な明るさ」とは

反対に「無理している明るさ」は演劇のテイストが強すぎて、さも「私は明るく読んでいますよ」と聞こえてしまう読みだと思う。
自然な明るさは、この人は普段からこういう明るい言葉を話すんだな、と思えるような明るさのことではないか?
 
 普段の声≠読み はあまり頂けない。
  普段の声≒読み に極力なるように。

演劇風になりすぎると自然に聞こえなくなってくる。
「あなたセリフだからって無理して演じているでしょ」
っていう印象をもたれるのはマイナス。

同時にキーが高い音の方が明るく聞こえると思う。
ドレミファソラシで言ったら、ドよりラの方がキーが高いので、明るく聞こえるのではないか?

Q.早口にならないようにするにはどうしたらいい?

ゆっくり読む練習をして下さい(笑)

最初から速くなってしまうのか? 徐々にスピードが上がるのか?
あせるから速くなるのか? 規定時間に収まらないから速まるのか?

早口は誰でもできます。 ゆっくり読むほうが難しいと言われています。

時間におさまらないからという理由なら、原稿量を少なくする必要がある。

Q.アクセント辞典に載っていないアクセントは どうしたら分かる?

専門家に尋ねて下さい。
ただし首都圏で長く暮らしていた人の方が、秋田アクセントではなく、共通語のアクセントを感覚的に知っている。

長く暮らしていた人は、なんとなくのアクセントが身についているので、直接そのアクセントをしらなくても「こうじゃないか?」という応用がきく場合がある(絶対ではないけれど)。

Q.長い一文を区切る方法を教えて下さい

「区切る」とは?
長い文章をわかりやすくするには、意味で長い間をとるか、1文を2文に分けるの何れか。

長い1文はもともと読み難い=伝わり難い。
初見で1回読んだだけでで理解できないものを、ほかの人が1回聞いただけで理解できるとは思えない。

はじめから長い文というのは存在させない方がよい。

どこかに悪いポイントがあるはず。

それでも一文を切れない場合は、数箇所で間を上手にとって 文章を分けるしかない。

資料にしてあることを講習会で延々と読んでも時間の無駄なので、事前にWEBで掲載しました。
これを読んでさらに分からない点を当日質問して下さい。文字だけなので分かり難い点もあると思います。

ではみなさん、秋田市文化会館で8/27(水)当日お会いしましょう。
松井さんより厳しくないので安心してね!

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