【リレーブログ】冬支度
冬支度… ああ、あった! タイヤ交換だ!
そうです。雪国で暮らす人でなければわからない
この面倒臭さ。秋田で暮らして28年目。
計算すると54回目のタイヤ交換をしようとしています。
車社会の秋田をはじめ雪国では、雪が積もる前に
通常のタイヤを「スタッドレスタイヤ」に付け換えます。
よく「履き換え」とか「タイヤ交換」と言いますね。
ほどなく秋田市もこんな路面になります。
これは2021年12月の山王大通り
今年の2月の秋田市 ニット帽と
ダウンジャケットで徒歩通勤します
徒歩ならタイヤは関係ありません
昔は「スパイクタイヤ」と言ってタイヤに
金属製のスタッド… まあ鋲というかピンというか
スパイクを打ち込んだタイヤがありました。
シューズのスパイク同様それが氷に刺さって
滑りにくくなるという代物でした。
ただ、氷のない路面をスパイクタイヤで走ると
アスファルトを削って粉塵公害が発生するので
禁止されました。まだ田村が千葉県で高校生
だったとき、盛んにニュースで放送されていた
のでよく覚えています。
で、スパイクタイヤが法律上ダメになったので
スタッドがないタイヤ=スタッドレスタイヤ
なるものが開発されたようです。
スタッドレスは引っ掛かりはないんですが、
水はけをよくするため溝が多く施されています。
おまけに寒い時期なのにタイヤのゴムが硬化せず
通常のタイヤより柔らかくなって、より路面と
設置するようになっている
よーく考えられたタイヤです。
冬支度の本題ですが
タイヤを交換する場合、自分でタイヤ交換を
する人と、業者にお願いする人がいます。
いずれ入れ換え(履き換え)のため
タイヤを運ぶ必要があるんですが
ホイール付けたタイヤは重たいんですよ。
タイヤ重たいんですよ 田村もわかくないので
そのうち腰に来るかもしれません。
膝にはきています 写真は2021年11月
車種にもよりますがタイヤ1つが
灯油の一斗缶(18L)より重くて
24kgぐらいあります。
それを共同のタイヤ置き場から持ち出し
車に積んで業者にお願いして、交換したら
ノーマルタイヤをタイヤ置き場に戻して
という作業をしなければなりません。
しかもタイヤは4つあるので4回繰り返します。
当然春先になれば、スタッドレスタイヤから
ノーマルタイヤに戻す作業が必要で
1年に2回この面倒な作業をするんです。
哀愁漂うタイヤ運搬
重さ24kg程度なのでそのタイヤを持って
階段を上り下りすると
50歳をすぎたあたりから息が切れるようになり
おまけに膝に来るようになりました。
マジ憂鬱です(笑)
でも、事故に遭う確率を少しでも減らすためには
欠かせない、晩秋の作業。秋田市の市街地で雪が
降る前に、今年もタイヤ交換をしなければなりません。
冬支度… 自分の冬支度は全くしない物の
車の冬支度をしなければならない鬱陶しさは
首都圏のみなさんにはなかなか理解してもらえないですね。
そういえば、3年前の11月、仙北市田沢湖周辺で
しっかりした 積雪を観測しその取材をしていた
ところ、宿泊客らしき大阪ナンバーのワゴン車を
運転していた男性がホテルのフロントで
「この辺でスタッドレスタイヤどこかに
売ってないですかね?」って聞いていました。
首都圏に雪が積もると、カーショップ関連は
大にぎわいになりますが、田沢湖周辺で買って
積んで大阪に持って帰るのもしんどいなあ…と
外野から思ってしまいました。
秋田の冬支度は肉体労働です。
ノーマルタイヤは袋に入れて4か月ほど
お休みします。
ちなみに春になるってスタッドレスタイヤから
ノーマルタイヤに交換する場合も、全く同じことが
言えますので ブログのテーマが「春支度」に
なった場合にも まったく同じ文章を
冬と春を入れ換えて掲載しようと思っています。
2023年の2月の湯沢市はこんな感じでした。
積雪は少ない方ですが、こんな路面を走るには
神経を遣いますね
余談ですが、スタッドレスタイヤを着用している
からと言って過信をしてはいけません。
スタッドレスはどんな路面でも止まれる
万能タイヤではないからです。雪道・冬道は
急ブレーキをかける前に、ノーマルタイヤでも
ポンピングブレーキで安全に止まれるようにする
運転技術が求められます。
建設業ではないのですが、みなさんご安全に。
続いては井関部長の「冬支度」おねしやす