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2014年06月12日

避難訓練

ABS news every.取材記 2014.5.26(月)

秋田県では5/26は「県民防災の日」です。
1983年5/26に発生した日本海中部地震によって104人が犠牲になりました。はや31年が経ってしまいました。

2011年に東日本大震災が発生したため、各地で津波などの災害への意識が相当高くなったと思います。
それ以前に、津波で注目された災害が「日本海中部地震」です。

「日本海側に津波が発生した」「遠足中の児童が巻き込まれた」「津波を映像でとらえた」などなど

正直、秋田に住むまで日本海中部地震の存在は朧げなものでしかありませんでした。しかし秋田に住んで17年と3ヶ月、「津波」の意識も高くなりましたし、なにより多くの小学生が命を落としたという事態は、決して忘れてはならないと思います。

9/1の防災の日とならんで、県民防災の日には県内各地で避難訓練・防災訓練が実施されます。
日本海中部地震の教訓を風化させてはならないという思いで各地で行われているのです。

スポーツの大会が各地で行われているこの時期、秋田市の県立武道館では
「大会中にマグニチュード8.9の地震が発生し大津波警報が出され、10:46(25分後)に津波が到達する」
という想定で避難訓練を実施されました。

参加したのは秋田市の山王中の2年生や警察官、秋田中央交通の職員など多岐に渡る約300人です。
大規模な訓練は秋田中央警察署が実施しました。

ポイントは各種スポーツの大会が行われる県立武道館です。
武道館は標高(海抜)5mで日本海からの距離は1.6km、さらに秋田運河沿いにあるため地盤が崩れたり浸水したりする可能性がある場所です。
もうひとつポイント。県立武道館の裏手はゴルフ場の「秋田カントリー倶楽部」でグリーンが広がっています。
ちょっと裏山を越えるだけで標高15[m]の場所に移動できます。

ちなみに秋田市の津波の被害想定は13.61mなので、ひとまず助かることを見越してゴルフ場に非難します。

とはいっても まず秋田中央交通のバスを使って武道館から外に出た160人が警察官の誘導で乗り込み、秋田カントリー倶楽部に移動します。

で、続いて武道館内に取り残された50人が武道館の裏の坂道を駆けのぼるという訓練です。


観客席中央は秋田ステージの宮崎淳カメラマン

また他局。八橋本町のT先輩、いっつも現場でお疲れ様ッス

地震発生から逃げ遅れた人も含め全員が避難するまで20分。
津波が来る想定の5分前に避難が完了しました。


必死で逃げているときにはデジカメで撮影する余裕はありませんでしたので、非難が一段落したときに撮影しました

秋田中央警察署の木内彰文(きうちあきふみ)警備課長は
「これが実際、全く通常勤務の状態で災害が起きた場合に、きょうのようにスピーディーに出来るかとなればまた別問題。
 訓練を重ねてよりスピーディーに避難させたい」
と話していました。


木内彰文警備課長です

田村が小学生の頃の地震の避難訓練は、非常にゆるーい訓練でした。
丸山町立南小学校でも1年に2回ぐらい避難訓練をやっていた記憶がありますが、緊張感のかけらもなく実施していました。
訓練を実施するたび、子供心に「抜き打ちでやらなきゃいみないんじゃないの」と生意気にも思っていました。

でも小生意気な意見は半分正解で半分不正解なんですよね。

まずお決まりでもゆるくても何でもいいから「体を使って訓練を実施する」。これがないと次のステップにいけません。

スポーツと一緒で、練習でできない事が本番でいきなりできるなんてこたあまずありえませんから。

だからまず行動をしてみて出来てから、記憶が新しいうちに抜き打ちでやってみたらよかったんじゃないかと思っています。


ちなみに宮崎くんは5/27の秋田魁新報の一面の写真に体だけ写っていました。斜面を上っている生徒を撮影しているところを激写されたようです。でも本人確認は新聞上ではできません。

アナウンサーは生放送中に地震が来たときに、視聴者やリスナーによびかけるコメントがあります。
何年経とうが練習していない人は出来ません。器用な人でも無理です。

地震速報もいきなり生放送中に渡されても練習していないと非常に不正確で、まどろっこしい速報になって速報の役目を果たしません。そのとき担当アナウンサーがしどろもどろだった場合、聞いているほうが不安になりますし、なんにせよお金をもらっている職業人としてみっともないこと山の如しです。

タレントさんと番組を進行しているアナウンサーは特に責任がのしかかります。
タレントさんに任せるわけにはいかないですから。

自戒を込めて、1日1回でもいいのでアナウンサーは地震用の訓練もしましょう。
緊急地震速報もお忘れなく!

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