コピ・ルアック
ABS news every.取材記 2014.4.4(金)
一生に一度は飲みたい言われるコーヒーが秋田市で販売されています。
それが「コピ・ルアック」です。
ドリップパックで1つで500円。
手が届かない値段ではないのですが、喫茶店で注文するコーヒーとかわらない価格。
まさにプレミアムコーヒーです。
今月からコピ・ルアックの限定販売を始めた秋田市の青井陶器店に4/4(金)取材に行きました。放送は4/8(火)です。
秋田市の通り町商店街にあります
陶器店なので沢山の陶器が揃っています
珈琲と器の販売業者「南蛮屋あおい」の社長である青井智(サトル)さんは
「コーヒーに関する世界観が変わったような感じ」
だと、そのすごさを表現しています。
青井智社長です
いろいろな珈琲も販売しています
これがそのコピ・ルアックのドリップバッグ
当然田村も飲ませてもらいました。
普段はお客さんに試飲もしてもらうこともあるそうですが、コピ・ルアックだけは試飲は無しです。
田村は試飲じゃなくて、ちゃんと飲ませてもらってます。
グルメではない田村も、毎朝珈琲を飲むので「香りはすごく深い感じでコクがあるようなコーヒー」だということはなんとなく分かりました
で、美味しいのは分かったのですが、何故美味しいといわれるのでしょうか?
「コーヒーの豆自体は良く流通しているマンデリンですが、コーヒーの実の時にジャコウネコが実を食べて、そして消化されずにコーヒーの種が出てきたもの集めた珈琲です。糞をかき集めて綺麗に洗ってコーヒーにしました。これが美味しいといわれる理由だそうです」
ウンコから出た豆なんですよ(笑)
実はコピ・ルアックとは一度ジャコウネコの体内を通って排出されたコーヒー豆のことなんです。
ジャコウネコはイタチに似た動物でインドネシアなどに生息している動物です。
農園に侵入して好物のコーヒーの果実を食べるんです。
珈琲の果実・果肉は消化されますが、種の部分=いわゆるコーヒー豆は消化されないまま糞と共に排出されるんです。
へーえ ウンコから出た豆を集めるんだ
だからウンコの中から金を探しだす感じで、豆を拾い集めたものが、コピ・ルアックという種類のコーヒー豆になるわけです。
非常に量が少なく世界一希少なコーヒーと言われています。
「コピ」はインドネシア語で珈琲のことで
「ルアク」はジャコウネコのことだそうです。
てなわけで、今回は記者業務も編集作業もなく非常に楽な取材をさせてもらった田村。
中村亮記者・吉川博カメラマンとともに今度は秋田市の大森山動物園に取材に行きました。
理由は・・・
まさか!? ジャコウネコか?
ジャコウネコも飼育した経験のある、有名な小松園長
小松守園長にジャコウネコがどんな動物か聞きにいったのですが
今は飼われてなかったので、ジャコウネコ科のハクビシンを撮影してきました。
それよりも何よりも、小松園長、秋田放送のオファーよりも早くから「コピ・ルアック」を飲んでいらっしゃったのです。
海外旅行に行った知人からおみやげとしてコピ・ルアックをもらっていました。
この取材の依頼をしたら「なんで私が飲んでるのを知ってるんだ」と驚いていたそうです。
ただの偶然なんですねー
せっかくなので小松園長にドリップパックの「コピ・ルアック」も飲んでもらいました。
田村が小松園長に動物園で淹れてみます
その小松園長の感想がすごい
「ほんと、確実に美味しい。ちょっとやっぱり動物臭が...動物臭って悪い意味じゃなくて、単純な植物ではない香りがするかな」
という、長らく生き物に携わってきた方ならではの鋭いリポートです。
現在、大森山動物園にジャコウネコはいませんが、
小松園長は30以上前にジャコウネコを飼育した経験があるそうです。
よく見ると ジャコウネコです
先日は奥様と別の取材で偶然にお会いしました。取材に行くと素敵な出会いがあります
園長は
「ジャコウネコの体の中に微生物や腸内細菌があったりしてね、いろんな酸とかアルカリだとか、そういうものを通ていく間に、コーヒー豆が特殊加工を施されたみたいな感じで味に変化が出てくるのではないか?」と話していました。
一説ではコーヒー豆がジャコウネコの体内で発酵されることで、独特の味になるのではないかと言われています。
以前青井陶器店で販売していたのはドリップじゃないものです
吉川カメラマンが撮影
2人とも終わった後は珈琲を頂きました。ごちそうさまでした
ちなみに青井さんの店での販売、残り少なくなっています。
青井さんは多目に仕入れたようなんですが、珍しさで皆さん購入して行かれたそうで、残り僅か。
飲みたい方はお早めに・・・
個人的にあと1パックぐらい購入しておこうかな・・・