ABS news every.取材記　2014.2.5(水)

初場所を終えたばかりの34歳のベテラン現役力士、旧･森吉町出身の豪風関が、
2/5(水)男鹿市船川港の福祉施設「ショートステイなないろ」を訪れ、利用者と相撲をとりました（←?!）

「初っ切りでもあるまいし　まずいんじゃないの？」

ご安心ください。現役力士がガチで相撲をとったら一般人は間違いなく病院送り　もしくは･･･
というぐらいの破壊力とパワーを持っています。

ぶ厚い脂肪の下に「強靭な筋繊維の鎧」をまとっているのが Sumo Wrestlerなんです。

以前、「ごくじょうラジオ」のブログにも書きましたが、相撲は数ある格闘技でもかなり強い部類に入るとのこと。
100kg オーバーの巨漢が脳天からぶちかましてくると、一般人はなすすべがありません。
プロボクサーの拳では脳天からのぶちかましをとてもじゃありませんが止められません。
拳、手首、腕のいずれかがクラッシュします。
ゆるいスピードの軽トラックにあたられたぐらいの衝撃を受けるのではないかと思います。

そんな豪風関は、この前日2/4(火)に秋田県に帰ってきて寛ぐ間もなく、高齢の各地各所の慰問に訪れました。

「ショートステイなないろ」ではおよそ30人の高齢者に出迎えられました。

みなさんの前に姿を現して　そこで言い放った一言が

『つい先月の末まで相撲でテレビにでていた、本物の豪風でございます』

カメラは東北共立・赤坂悟さん。見てください、幟と横断幕。時期が時期なのでひな祭りムードも高まってます

キャリアを重ねるたびにトークが上手になっていきます(笑)
おまけに、年々サービス精神も旺盛になり、誰に対しても笑いをとるようなトークで場を和ませます。

年配の方から「お酒をどれくらい飲むんですか？」と質問されると「私はそんなに飲めない、２升くらい」とマジに答ええているのか、ボケて答えているのか？
完全に狙っていますね（笑)

後ろから豪風目線＝豪風越しの映像を撮影する赤坂さん。ゴルゴ13のように背後を取られると自然に体が反応するわけではないようです

きょうは特別に５番勝負の「腕相撲」が行われました

そうです。相撲をとったというのは「腕相撲」でした。
それでも若手男性職員に対して手加減はありませんでした。

腕相撲のあとは餅つきを披露してくれました。
施設の皆さんがきな粉とごまで田村と赤坂さんにも振舞ってくださいました。ゴチになりました。

先月の初場所は６勝９敗で負け越しました。
今回の腕相撲の星取りは２勝３敗で全く同じ勝率でした(笑)
しかしこうして鋭気を養い３月場所に臨んだ豪風、３月場所は９勝６敗で勝ち越しました。

東京・両国国技館で5/11(日)から始まる大相撲夏場所（５月場所）の新番付が発表され、豪風は西前頭筆頭です。
ここで踏ん張って2008年大阪場所（３月場所）以来の三役返り咲きを目指して欲しいと思います。

【ショートステイ】
施設に最長30日間入ってサービスを受けられる。
その期間は食事や入浴のサービスや機能訓練を受けられる。
要介護者がいる家族が気軽に気分転換を図れるため、人気のある介護保険サービスとして知られる。